あれこれ短編集2

ルカ(聖夜月ルカ)

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私が冬を嫌いな理由

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(やっぱり、ごく一部なのかな。)



ふとした好奇心から、マッチングアプリというものに手を出した。
本当かどうかわからないけど、最近は、マッチングアプリで知り合って結婚する人も少なくないという。
30代も半ばになると、やはり焦りを感じてしまう。
それなりに恋愛はして来たけれど、残念ながら結婚まで考えられる人には出会えなかった。



何が悪いのかわからない。
ただ、付き合ってるだけなら良いけれど、一緒に暮らすことを考えたら、なぜだかいつも『違う』と思えた。
明確な理由があるわけではないのに、どうしても先に進めなかった。
そのうちに、恋愛をすることがなんだか億劫になり、誰とも付き合わない日々が続いた。
それは楽だけど、その反面、焦りを感じる時間で…



そこで手を出したのがマッチングアプリだった。
登録者の写真を見ては、なんとなくわくわくしていたのだけど、やりとりをしてみると、気の合う人は意外といない。
いや、気が合うかどうかもわからないうちから、ほとんどの人がすぐに会いたがる。
マッチングアプリを利用するくらいだもの。
当然といえば当然のことだ。
でも、それがなんとも不快で、私には向いてないのかもしれないと思い始めていた矢先、私は彼と出会った。



特別目を引くようなイケメンではないけれど、印象は悪くなかった。
真面目そうで、優しそうで…良い人そうだなと感じた。
やりとりをしてみると、やはり、真面目な人なんだなと思えた。
面白いことや気の利いたことが書いてある訳では無い。
でも、なぜだか気持ちが安らぐ、その短い文章を読むだけで、私は自然と微笑んでいた。
だけど、だんだんそんな関係が物足りなくなってきて…



(会ってみたいな…)



そんな風に思い始めていた。
もちろん、他の人への関心はまったくなくなってしまっていた。
私が気にしてるのは、健司一人だけ。
普段から、ふと気付いたら、いつも健司のことを考えていた。



(私の方から会いたいなんて言ったらだめかな?
しかも、イヴに会いたいなんて言ったら、痛い奴って思われるかな?)



そんなことで悩んでいた時、健司からのメッセージが届いた。



『もし良かったら、イヴに会わない?』



まるで、私の心の中を見透かされたような気がした。
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