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(……ん?)
いつの間にか眠ってしまっていたらしく、扉をノックする音で目が覚めた。
「は、はーい!」
三田さんが、お昼ご飯が出来たと呼びに来てくれた。
ごはんを食べる前に、柊司さんの様子を見に行った。
扉の前で、控えめな声で柊司さんの名前を呼んでみたけれど、返事はなかった。
そうっと、扉を開けてのぞいてみたら、柊司さんはまだすやすや眠ってた。
「旦那様はまだお休みですか?」
「はい、ぐっすり眠ってました。」
「普段のお疲れが出たのかもしれませんね。」
「……そうですね。」
とは言ったものの…
柊司さんの仕事がどのくらい忙しいのかはわからない。
考えてみれば、柊司さんって、仕事の話を全然しないんだよね。
たいていの人は、仕事や職場に対する愚痴とかありそうなものだけど、何も言わない。
まぁ、それは社長という立場のせいかなとは思ってたけど…どうなんだろ?
社長でも、合わない社員とか、嫌な出来事とかないはずはないよね。
ってことは、もしかしたら、私に気を遣ってくれてたのかなぁ?と、ふと思ったり。
もしくは、愚痴を言う程、私をまだ信頼してくれてないか、だよね。
そう思うと、ちょっと寂しいな。
(……ん?)
いつの間にか眠ってしまっていたらしく、扉をノックする音で目が覚めた。
「は、はーい!」
三田さんが、お昼ご飯が出来たと呼びに来てくれた。
ごはんを食べる前に、柊司さんの様子を見に行った。
扉の前で、控えめな声で柊司さんの名前を呼んでみたけれど、返事はなかった。
そうっと、扉を開けてのぞいてみたら、柊司さんはまだすやすや眠ってた。
「旦那様はまだお休みですか?」
「はい、ぐっすり眠ってました。」
「普段のお疲れが出たのかもしれませんね。」
「……そうですね。」
とは言ったものの…
柊司さんの仕事がどのくらい忙しいのかはわからない。
考えてみれば、柊司さんって、仕事の話を全然しないんだよね。
たいていの人は、仕事や職場に対する愚痴とかありそうなものだけど、何も言わない。
まぁ、それは社長という立場のせいかなとは思ってたけど…どうなんだろ?
社長でも、合わない社員とか、嫌な出来事とかないはずはないよね。
ってことは、もしかしたら、私に気を遣ってくれてたのかなぁ?と、ふと思ったり。
もしくは、愚痴を言う程、私をまだ信頼してくれてないか、だよね。
そう思うと、ちょっと寂しいな。
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