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「……沢渡さんはご存じだったんですか?」
「え?」
チョコレートのたっぷり滲み込んだパンケーキを頬張ってる時、山下さんが唐突にそう言った。
一瞬は戸惑ったけど、それが今日のランチの時の話だってことは、すぐにわかった。
私は、アイスコーヒーを一口飲みこんで…
「い、いえ、私も全く知りませんでした。」
うん、それは嘘じゃない。
だから、この答えで良いんだ。
「でも、社長はご存じだったんですよね?」
「そ、そうみたいですね。
あの二人は、すごく仲が良いですからね。」
「幼馴染なんですよね?」
「はい、そのお話なら聞きました。
幼稚園の頃からの幼馴染らしいですよ。」
「えーっ!そんな昔から?」
山下さんと三谷さんは、びっくりしていた。
私は、その隙にパンケーキを一片口の中に放り込んだ。
「今日のランチの時のお話、いろいろと衝撃的過ぎて…それで発散したかったんです。」
三谷さんの言葉に、山下さんが頷く。
「会社に行くのが楽しみになる位、私たちは社長と専務の大ファンで…
社長が結婚したことでもけっこうショックだったのに、専務も近々ご結婚だなんて、こんなこと知ったら、みんなますますショック受けますよ。」
「は、はぁ……」
私は返す言葉がすぐには思い浮かばず、曖昧な返事で誤魔化した。
「え?」
チョコレートのたっぷり滲み込んだパンケーキを頬張ってる時、山下さんが唐突にそう言った。
一瞬は戸惑ったけど、それが今日のランチの時の話だってことは、すぐにわかった。
私は、アイスコーヒーを一口飲みこんで…
「い、いえ、私も全く知りませんでした。」
うん、それは嘘じゃない。
だから、この答えで良いんだ。
「でも、社長はご存じだったんですよね?」
「そ、そうみたいですね。
あの二人は、すごく仲が良いですからね。」
「幼馴染なんですよね?」
「はい、そのお話なら聞きました。
幼稚園の頃からの幼馴染らしいですよ。」
「えーっ!そんな昔から?」
山下さんと三谷さんは、びっくりしていた。
私は、その隙にパンケーキを一片口の中に放り込んだ。
「今日のランチの時のお話、いろいろと衝撃的過ぎて…それで発散したかったんです。」
三谷さんの言葉に、山下さんが頷く。
「会社に行くのが楽しみになる位、私たちは社長と専務の大ファンで…
社長が結婚したことでもけっこうショックだったのに、専務も近々ご結婚だなんて、こんなこと知ったら、みんなますますショック受けますよ。」
「は、はぁ……」
私は返す言葉がすぐには思い浮かばず、曖昧な返事で誤魔化した。
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