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side 香織
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「そうなんですか……
それは、ご心配ですね。」
「は、はい。
でも、まぁ、命に別状があるというわけではありませんので……」
「それはそうですね。
ところで、病院はどこに行かれてるんですか?」
「え…えっと……と、戸田野です。」
「そうですか……
では、お母さんを大切にしてあげて下さいね。」
「あ、ありがとうございます。」
次の週の火曜日……
私はまた堤さんに嘘を吐いた。
母の検査やリハビリのようなことがあるので、当分はお花やお料理が出来ないと言うことを……
堤さんは少しもその嘘を疑ってる素振りはなく、先週と同じように花を買って帰られた。
堤さんのお宅に行けなくなって、私はこんなに苦しくて寂しいのに……
堤さんはそんなことは全くなさそうだ。
堤さんの目的は、お花を良い感じに活けることだけ。
だから、私がいないとちょっとは不自由だろうけど、一人で練習されるのだと思う。
そんなに興味があるのなら、お花の教室にでも行かれれば良いのにって思ったけど、きっと堤さんは知らない人達の中に飛び込んでいくのがまだ大変なんだと、後で思った。
だから、私に依頼されただけ……
私じゃなくても誰でも良かったんだと思う。
そう思うと、ちょっと寂しいけど、それでも、堤さんと一緒にお花を活けたり、お料理をするのはとても楽しかった。
(そういえば……)
さっき、堤さんに病院のことを訊かれた時、咄嗟に戸田野なんて言ってしまったけど……
それは、戸田野の駅から大きな病院らしき建物が見えたのを思い出したから。
でも、あれって本当に病院なのかしら?
そんなことを考えると、私はなんだかとても不安な気分になった。
「そうなんですか……
それは、ご心配ですね。」
「は、はい。
でも、まぁ、命に別状があるというわけではありませんので……」
「それはそうですね。
ところで、病院はどこに行かれてるんですか?」
「え…えっと……と、戸田野です。」
「そうですか……
では、お母さんを大切にしてあげて下さいね。」
「あ、ありがとうございます。」
次の週の火曜日……
私はまた堤さんに嘘を吐いた。
母の検査やリハビリのようなことがあるので、当分はお花やお料理が出来ないと言うことを……
堤さんは少しもその嘘を疑ってる素振りはなく、先週と同じように花を買って帰られた。
堤さんのお宅に行けなくなって、私はこんなに苦しくて寂しいのに……
堤さんはそんなことは全くなさそうだ。
堤さんの目的は、お花を良い感じに活けることだけ。
だから、私がいないとちょっとは不自由だろうけど、一人で練習されるのだと思う。
そんなに興味があるのなら、お花の教室にでも行かれれば良いのにって思ったけど、きっと堤さんは知らない人達の中に飛び込んでいくのがまだ大変なんだと、後で思った。
だから、私に依頼されただけ……
私じゃなくても誰でも良かったんだと思う。
そう思うと、ちょっと寂しいけど、それでも、堤さんと一緒にお花を活けたり、お料理をするのはとても楽しかった。
(そういえば……)
さっき、堤さんに病院のことを訊かれた時、咄嗟に戸田野なんて言ってしまったけど……
それは、戸田野の駅から大きな病院らしき建物が見えたのを思い出したから。
でも、あれって本当に病院なのかしら?
そんなことを考えると、私はなんだかとても不安な気分になった。
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