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006. 喧嘩
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その後、メリーはアヤと真澄さんにも同様の事を仕掛けたが、反応は世夜と同じものだった。
メリーの頭の中は、ますます混乱する。
(おかしい…
皆、なんで、反撃してこないのん?!)
教室の片隅で悩むメリーの耳に、近くで話すクラスメイトの話し声が届いた。
「バッカだなぁ…そんなうまくいくかって!
あれはドラマだからうまくいくんだよ!
現実にそんなことあるわけないだろ!」
「そ、そうなのか?
でも、ドラマって現実を参考にして作られてるんじゃないのか?」
「そんなわけないだろ。
現実にはありえないことだから、皆、ドラマにひきこまれるんだよ。」
その言葉に、メリーの頭の中の霧は一瞬で消え失せた。
(……そうだったのねん…
ドラマと現実は違うのねん…
あんな喧嘩しなくても友達はわかりあえるのねん。)
*
「ものすごいボリュームだな。」
「このカツ丼、すっごく美味しい!」
「すみません!
納豆もらえませんか?」
その日の放課後、四人はあの食堂を訪ねていた。
「うふん、良いお店でしょ?」
「こんな所にこんな店があるなんて知らなかったよ。」
「美味しいのに、すっごく安いじゃない!」
皆は、他愛ない会話を交わしながらテーブルの上の料理を次々に口に運んで行く。
「また、皆で来るのねん。」
メリーの言葉に、三人は笑顔で頷いた。
メリーの頭の中は、ますます混乱する。
(おかしい…
皆、なんで、反撃してこないのん?!)
教室の片隅で悩むメリーの耳に、近くで話すクラスメイトの話し声が届いた。
「バッカだなぁ…そんなうまくいくかって!
あれはドラマだからうまくいくんだよ!
現実にそんなことあるわけないだろ!」
「そ、そうなのか?
でも、ドラマって現実を参考にして作られてるんじゃないのか?」
「そんなわけないだろ。
現実にはありえないことだから、皆、ドラマにひきこまれるんだよ。」
その言葉に、メリーの頭の中の霧は一瞬で消え失せた。
(……そうだったのねん…
ドラマと現実は違うのねん…
あんな喧嘩しなくても友達はわかりあえるのねん。)
*
「ものすごいボリュームだな。」
「このカツ丼、すっごく美味しい!」
「すみません!
納豆もらえませんか?」
その日の放課後、四人はあの食堂を訪ねていた。
「うふん、良いお店でしょ?」
「こんな所にこんな店があるなんて知らなかったよ。」
「美味しいのに、すっごく安いじゃない!」
皆は、他愛ない会話を交わしながらテーブルの上の料理を次々に口に運んで行く。
「また、皆で来るのねん。」
メリーの言葉に、三人は笑顔で頷いた。
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