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007. 森の木霊
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「ナギー!ナギー!」
(誰……?)
「ナギー!」
森の中に響き渡る自分の名前に、ナギは目を覚ました。
「ナギーー!」
どこから聞こえているのか…
男なのか女なのかもよくわからない不思議な声が、森の中でぐるぐると木霊する…
「だ……誰?!」
ナギは身体を起こした。
(あ…あたし、さっきは確か木の上にいたはずなのに…)
まだぼんやりとする意識の中で、ナギはそんなことを思い出していた。
「ナギーー!どこにいるの?!」
不思議な声は、だんだんナギの近くに近付いて来る。
(誰……?)
敵意は感じられないものの、迂闊に返事をして良いものかどうなのか、ナギはまだ決めかねていた。
「ナギーー!」
声はまるでナギの居場所を知っているかのように、ナギの傍に近付いて来る…
やがて、声だけではなく、その者の立てる足音までがナギの耳に入るようになっていた。
ナギはその場に立ち尽し、ただその足音の主がそこに現れるのを、息を殺してじっと待っていた。
ナギのすぐ近くの茂みが動く。
「ナギ!!」
(誰……?)
「ナギー!」
森の中に響き渡る自分の名前に、ナギは目を覚ました。
「ナギーー!」
どこから聞こえているのか…
男なのか女なのかもよくわからない不思議な声が、森の中でぐるぐると木霊する…
「だ……誰?!」
ナギは身体を起こした。
(あ…あたし、さっきは確か木の上にいたはずなのに…)
まだぼんやりとする意識の中で、ナギはそんなことを思い出していた。
「ナギーー!どこにいるの?!」
不思議な声は、だんだんナギの近くに近付いて来る。
(誰……?)
敵意は感じられないものの、迂闊に返事をして良いものかどうなのか、ナギはまだ決めかねていた。
「ナギーー!」
声はまるでナギの居場所を知っているかのように、ナギの傍に近付いて来る…
やがて、声だけではなく、その者の立てる足音までがナギの耳に入るようになっていた。
ナギはその場に立ち尽し、ただその足音の主がそこに現れるのを、息を殺してじっと待っていた。
ナギのすぐ近くの茂みが動く。
「ナギ!!」
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