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031. 勝つために手段は選ばない
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(ふわぁぁ~~…)
ヨンヨンは、重くなってきたまぶたをこすりながら、「わらしちゃん」が来るのを待っていた。
横にならなくても座っているだけで眠くなる。
だから、部屋天井のすみっこで、羽根をぱたぱたさせながら飛んで待っていた。
だけど、真夜中になっても「わらしちゃん」は、来なかった。
(わらしちゃん…まだ来ない…)
ついに、ヨンヨンのまぶたはぴったりと閉じ、羽ははばたきを止め、そのまま、ばあちゃんの布団の上に落下した。
着地の衝撃にもヨンヨンの目が覚めることはなく、そのまま深い眠りに落ちていった…
ふふふふふ…
「そうか、残念じゃったな。
わらしちゃんは、気まぐれだから会うのはちょっと難しいかもしれんな。」
「ねぇ、ばあちゃん、どうしたら、わらしちゃんと会えるの?」
「それは、ヨンヨンが考えんとな。」
「え~~~っ…」
う~ん…どうしたら良いんだろう?
ヨンヨンは考えた。
朝から晩までずっと考えて、次の日の朝、ぱっとひらめいた。
(…そうだ!!)
「ねぇ、ばあちゃん!
この前作ってくれた茶色いお団子の作り方、教えて!」
「茶色いお団子?みたらし団子のことかい?」
「そうそう、多分、それ!」
「よっぽど気にいったんじゃな。
よしよし、作ってあげるから待ってておくれ。」
「ううん。今日はヨンヨンが作りたいんだ!
だから、作り方を教えて!」
「えぇっ!ヨンヨンが作るのかい?!」
「うんっ!」
ヨンヨンはばあちゃんにみたらし団子の作り方を教わりながら、一生懸命頑張った。
「出来た!!」
この前ばあちゃんが作ってくれたものみたいに綺麗な形には出来なかったけど、なんとかそれらしきものが完成した。
「おぉおぉ、上手に出来たな!
とってもおいしそうじゃ。」
「あぁ、良かった…
あ、こうしてはいられない!」
ヨンヨンは今度は机に向かって、白い紙になにかを書き始めた。
「何しとるんじゃ?」
ヨンヨンは白い紙にガバッと覆い被さって隠す。
「見ちゃ駄目!」
「そうか、そうか、すまんかったな。」
ばあちゃんがその場を離れると、ヨンヨンはまたさっきの続きを書き出した。
…やがて、夜も更け…
ヨンヨンは、お膳の上に手紙とみたらし団子を置くといつものようにばあちゃんの布団に潜りこんだ。
(これで、大丈夫…)
ヨンヨンは、重くなってきたまぶたをこすりながら、「わらしちゃん」が来るのを待っていた。
横にならなくても座っているだけで眠くなる。
だから、部屋天井のすみっこで、羽根をぱたぱたさせながら飛んで待っていた。
だけど、真夜中になっても「わらしちゃん」は、来なかった。
(わらしちゃん…まだ来ない…)
ついに、ヨンヨンのまぶたはぴったりと閉じ、羽ははばたきを止め、そのまま、ばあちゃんの布団の上に落下した。
着地の衝撃にもヨンヨンの目が覚めることはなく、そのまま深い眠りに落ちていった…
ふふふふふ…
「そうか、残念じゃったな。
わらしちゃんは、気まぐれだから会うのはちょっと難しいかもしれんな。」
「ねぇ、ばあちゃん、どうしたら、わらしちゃんと会えるの?」
「それは、ヨンヨンが考えんとな。」
「え~~~っ…」
う~ん…どうしたら良いんだろう?
ヨンヨンは考えた。
朝から晩までずっと考えて、次の日の朝、ぱっとひらめいた。
(…そうだ!!)
「ねぇ、ばあちゃん!
この前作ってくれた茶色いお団子の作り方、教えて!」
「茶色いお団子?みたらし団子のことかい?」
「そうそう、多分、それ!」
「よっぽど気にいったんじゃな。
よしよし、作ってあげるから待ってておくれ。」
「ううん。今日はヨンヨンが作りたいんだ!
だから、作り方を教えて!」
「えぇっ!ヨンヨンが作るのかい?!」
「うんっ!」
ヨンヨンはばあちゃんにみたらし団子の作り方を教わりながら、一生懸命頑張った。
「出来た!!」
この前ばあちゃんが作ってくれたものみたいに綺麗な形には出来なかったけど、なんとかそれらしきものが完成した。
「おぉおぉ、上手に出来たな!
とってもおいしそうじゃ。」
「あぁ、良かった…
あ、こうしてはいられない!」
ヨンヨンは今度は机に向かって、白い紙になにかを書き始めた。
「何しとるんじゃ?」
ヨンヨンは白い紙にガバッと覆い被さって隠す。
「見ちゃ駄目!」
「そうか、そうか、すまんかったな。」
ばあちゃんがその場を離れると、ヨンヨンはまたさっきの続きを書き出した。
…やがて、夜も更け…
ヨンヨンは、お膳の上に手紙とみたらし団子を置くといつものようにばあちゃんの布団に潜りこんだ。
(これで、大丈夫…)
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