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059. 明けの明星
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やがて、ルシファーとパトリック神父との命を賭けた闘いが始まった。
それは、三日目の朝が来てもまだ決着の着かない壮絶なものとなった。
「神父!!パトリック神父!!
大丈夫ですか!?
ここを開けて下さい!」
「あなた、無事なの?!
ここを開けて!!」
パトリックのことを心配した弟子のジョナサンと、妻のミシェルが激しく扉を叩く音が聞こえた。
「ジョナサン、ミシェル…ここに近づいてはいけない!
私は無事だ…
さぁ、二人とも早くここから離れるんだ!!」
「……まだ、そんな強がりを言っているのか…
おまえの身体はもうぼろきれのようではないか。
いいかげんに諦めたらどうなんだ…」
「それはお互い様だろう…
おまえも今度こそおしまいだ…
無に還り、そして悔い改めるのだ…」
「ふっ…この期に及んでまだそんなことを言っているのか…
諦めの悪い男だ…」
「ジョナサン、本当にあの人は大丈夫なのかしら?」
「パトリック神父は、優秀なコンジュラシオンです。
神父様を信じてもう少し待ってみましょう。」
そしてまたしばらくの時が流れた後…
扉の奥から、喉が裂けるような絶叫が聞こえた。
ついに、ルシファーの実体が消えたのだ…!
神話の神々のように高貴で美しいその姿が…
あとは、その悪しき魂を消し去るのみ…
しかし、パトリックの身体はルシファーにずたずたに切り裂かれ、それを成し遂げるだけの力が彼にまだ残っているとは思えなかった…
(あと、少しだ…
あと少しで、奴の魂は消滅する…!)
パトリックが命を賭けた最後の力を振り絞ろうとしたその刹那、大きな音と共に扉が破られ、ジョナサンが転がるように倒れこんで来た。
そしてそれに続き、青覚めた顔をしたミシェルが、パトリックの元に駆け寄る。
「あなた!!なんて、ひどい傷!!」
「来るなと言っただろう…!!
戻れ!今すぐに!
ジョナサン、ミシェルを連れてここから離れるんだ!!」
「は、はいっ!」
「………ふふふふふふふ……」
ジョナサンがその場から立ちあがった時、うつむくミシェルの喉の奥から押し殺したような笑い声が響いた…
それは、三日目の朝が来てもまだ決着の着かない壮絶なものとなった。
「神父!!パトリック神父!!
大丈夫ですか!?
ここを開けて下さい!」
「あなた、無事なの?!
ここを開けて!!」
パトリックのことを心配した弟子のジョナサンと、妻のミシェルが激しく扉を叩く音が聞こえた。
「ジョナサン、ミシェル…ここに近づいてはいけない!
私は無事だ…
さぁ、二人とも早くここから離れるんだ!!」
「……まだ、そんな強がりを言っているのか…
おまえの身体はもうぼろきれのようではないか。
いいかげんに諦めたらどうなんだ…」
「それはお互い様だろう…
おまえも今度こそおしまいだ…
無に還り、そして悔い改めるのだ…」
「ふっ…この期に及んでまだそんなことを言っているのか…
諦めの悪い男だ…」
「ジョナサン、本当にあの人は大丈夫なのかしら?」
「パトリック神父は、優秀なコンジュラシオンです。
神父様を信じてもう少し待ってみましょう。」
そしてまたしばらくの時が流れた後…
扉の奥から、喉が裂けるような絶叫が聞こえた。
ついに、ルシファーの実体が消えたのだ…!
神話の神々のように高貴で美しいその姿が…
あとは、その悪しき魂を消し去るのみ…
しかし、パトリックの身体はルシファーにずたずたに切り裂かれ、それを成し遂げるだけの力が彼にまだ残っているとは思えなかった…
(あと、少しだ…
あと少しで、奴の魂は消滅する…!)
パトリックが命を賭けた最後の力を振り絞ろうとしたその刹那、大きな音と共に扉が破られ、ジョナサンが転がるように倒れこんで来た。
そしてそれに続き、青覚めた顔をしたミシェルが、パトリックの元に駆け寄る。
「あなた!!なんて、ひどい傷!!」
「来るなと言っただろう…!!
戻れ!今すぐに!
ジョナサン、ミシェルを連れてここから離れるんだ!!」
「は、はいっ!」
「………ふふふふふふふ……」
ジョナサンがその場から立ちあがった時、うつむくミシェルの喉の奥から押し殺したような笑い声が響いた…
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