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064. 水に没む
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(でも、なんでメアリがここにいるんだ?
俺のことはあんなに嫌ってたはずなのに…)
「メアリ…あの…」
「馬鹿っっ!!」
「え…っ!?」
「突然いなくなったと思ったら、今度は船から飛びこむなんて…
一体、どこまで私に心配をかければ気が済むの!
酷いじゃないの…!」
そう言うと、メアリは大きな声を上げて泣き出した。
(どういうことなんだ…?)
俺にはさっぱり意味がわからなかった。
*
俺は、命には別状がないとのことで、次の日には、診療所を追い出された。
俺はあの時、船員によって救い出され、しかもそのまますぐに診療所へ運ばれたとのことだった。
けっこう水を飲んでいたらしいが、きっとすぐに手当てを受けられたことが良かったのだろう。
あの小箱もしっかりと掴んでいたそうだ。
診療所を出て、どこへ行こうかと悩んでいたら、思いがけず、メアリが家に来て良いと言ってくれた。
メアリは、俺が診療所に運ばれてから、片時も離れず俺の傍にいてくれたようだ。
その日の晩、俺は町を出てからのことを話した。
メアリも俺がいなくなってからのことを話してくれたが、それはとても信じられないような内容だった。
なんと、メアリも俺にひかれてたと言うのだ。
メアリの父親も相当な遊び人で、母親はそのせいでとても苦労してきたのを知ってるため、俺のことは無理に避けていたのだという。
「結局、父さんは喧嘩の仲裁に入って刺されて呆気なく死んじゃったんだけど…
父さんのお葬式にはそりゃあたくさんの人が来てくれたわ。
ちっとも働かないで、お酒飲んだりギャンブルしたりで、我が家はいつも借金まみれ。
……だけど、父さんは誰に対しても優しかった。
私や弟のことも可愛がってくれて…私はそんな父さんが実は好きだったの。
でも、母さんにあんな苦労をさせた父さんを好きだなんて言えなくて、いつも避けてばかりいた。
……あなたにも同じことをしてしまったわね。」
「そうだったのか…
でも、心配しないでくれ!
俺…これからは真面目に働くから!」
「まさか…」
「本当だって!
……まぁ、信じられないのも仕方ないけど……
ただ、それは少しだけ待ってほしいんだ。
君と一緒にまずアンナの所に行きたいんだ。」
「あぁ、あなたに諦めるなって言ってくれた人ね?」
「実は……」
俺は、アンナがそう長くは生きられないこと、そして指輪のことを話した。
「メアリ、この指輪なんだけど、受け取ってもらえるか?」
「まぁ、可愛い紅水晶ね。」
その指輪は、メアリの左手の薬指にぴったりだった。
「行きましょう!ラスティ。
アンナさんの所へ!」
俺のことはあんなに嫌ってたはずなのに…)
「メアリ…あの…」
「馬鹿っっ!!」
「え…っ!?」
「突然いなくなったと思ったら、今度は船から飛びこむなんて…
一体、どこまで私に心配をかければ気が済むの!
酷いじゃないの…!」
そう言うと、メアリは大きな声を上げて泣き出した。
(どういうことなんだ…?)
俺にはさっぱり意味がわからなかった。
*
俺は、命には別状がないとのことで、次の日には、診療所を追い出された。
俺はあの時、船員によって救い出され、しかもそのまますぐに診療所へ運ばれたとのことだった。
けっこう水を飲んでいたらしいが、きっとすぐに手当てを受けられたことが良かったのだろう。
あの小箱もしっかりと掴んでいたそうだ。
診療所を出て、どこへ行こうかと悩んでいたら、思いがけず、メアリが家に来て良いと言ってくれた。
メアリは、俺が診療所に運ばれてから、片時も離れず俺の傍にいてくれたようだ。
その日の晩、俺は町を出てからのことを話した。
メアリも俺がいなくなってからのことを話してくれたが、それはとても信じられないような内容だった。
なんと、メアリも俺にひかれてたと言うのだ。
メアリの父親も相当な遊び人で、母親はそのせいでとても苦労してきたのを知ってるため、俺のことは無理に避けていたのだという。
「結局、父さんは喧嘩の仲裁に入って刺されて呆気なく死んじゃったんだけど…
父さんのお葬式にはそりゃあたくさんの人が来てくれたわ。
ちっとも働かないで、お酒飲んだりギャンブルしたりで、我が家はいつも借金まみれ。
……だけど、父さんは誰に対しても優しかった。
私や弟のことも可愛がってくれて…私はそんな父さんが実は好きだったの。
でも、母さんにあんな苦労をさせた父さんを好きだなんて言えなくて、いつも避けてばかりいた。
……あなたにも同じことをしてしまったわね。」
「そうだったのか…
でも、心配しないでくれ!
俺…これからは真面目に働くから!」
「まさか…」
「本当だって!
……まぁ、信じられないのも仕方ないけど……
ただ、それは少しだけ待ってほしいんだ。
君と一緒にまずアンナの所に行きたいんだ。」
「あぁ、あなたに諦めるなって言ってくれた人ね?」
「実は……」
俺は、アンナがそう長くは生きられないこと、そして指輪のことを話した。
「メアリ、この指輪なんだけど、受け取ってもらえるか?」
「まぁ、可愛い紅水晶ね。」
その指輪は、メアリの左手の薬指にぴったりだった。
「行きましょう!ラスティ。
アンナさんの所へ!」
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