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064. 水に没む
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*
数日後、俺達は船に乗りこみ、アンナの屋敷を目指した。
アンナの家の近くの町に家を借り、そこで働くことにした。
そうすれば、彼女の身になにかあった時もすぐに駆け付けることが出来る。
アンナは、俺達が訪ねて行くと、たいそう驚き、そして泣き出した。
メアリが、紅水晶の指輪をさしていることにもとても喜んでくれた。
俺は、アンナが気がねしないようにと考え、町には昔の女がいるから居辛くて出て来たと嘘を吐いた。
この近くの町に住んで働くつもりだと言うと、ちょうど、庭の手入れや屋敷の掃除に手が足りないからここに住んで働かないかと持ちかけられた。
ここにいれば、いつでも彼女の世話が出来る。
俺達は、その申し出を受け入れた。
*
今まで働いたこともなければ、規則正しい生活とも無縁だった俺だが、物覚えは元々悪くはなかったらしい。
俺は、教えられたことを一つずつしっかりと覚えて行った。
働いて汗を流すことが、とても気持ちの良いことだと思えて来た。
メアリもそんな俺に惚れ直したのか、俺達はとても良い関係を保っている。
日を重ねる度にアンナの身体は少しずつ弱っていったが、笑顔は以前よりもずっと増えたように思う。
アンナは窓の景色を眺めながら、揺り椅子に座りあのオルゴールをよく聴いている。
*
*
*
アンナのオルゴールの中には、折りたたまれた一枚の紙切れが入っていた。
その紙切れには、財産は、すべて、紅水晶の指輪をさした女性とその夫に贈る…そう書いてあることを、今はまだ誰も知らない……
数日後、俺達は船に乗りこみ、アンナの屋敷を目指した。
アンナの家の近くの町に家を借り、そこで働くことにした。
そうすれば、彼女の身になにかあった時もすぐに駆け付けることが出来る。
アンナは、俺達が訪ねて行くと、たいそう驚き、そして泣き出した。
メアリが、紅水晶の指輪をさしていることにもとても喜んでくれた。
俺は、アンナが気がねしないようにと考え、町には昔の女がいるから居辛くて出て来たと嘘を吐いた。
この近くの町に住んで働くつもりだと言うと、ちょうど、庭の手入れや屋敷の掃除に手が足りないからここに住んで働かないかと持ちかけられた。
ここにいれば、いつでも彼女の世話が出来る。
俺達は、その申し出を受け入れた。
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今まで働いたこともなければ、規則正しい生活とも無縁だった俺だが、物覚えは元々悪くはなかったらしい。
俺は、教えられたことを一つずつしっかりと覚えて行った。
働いて汗を流すことが、とても気持ちの良いことだと思えて来た。
メアリもそんな俺に惚れ直したのか、俺達はとても良い関係を保っている。
日を重ねる度にアンナの身体は少しずつ弱っていったが、笑顔は以前よりもずっと増えたように思う。
アンナは窓の景色を眺めながら、揺り椅子に座りあのオルゴールをよく聴いている。
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アンナのオルゴールの中には、折りたたまれた一枚の紙切れが入っていた。
その紙切れには、財産は、すべて、紅水晶の指輪をさした女性とその夫に贈る…そう書いてあることを、今はまだ誰も知らない……
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