Gift

ルカ(聖夜月ルカ)

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065. 黄昏

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「あんた方、こんな所で何してるんだ?」

不意に聞こえた声に俺の心臓は速さを増した。
そこにいたのは、籠いっぱいの山菜を背負った中年の男だった。



「え…いや…別に…」

「まさか、あんたら、小人の村を探してるんじゃないだろうな?」

「えっっ!!」

言い当てられて、俺は、口から心臓が飛び出しそうな程、驚いた。



「おっしゃる通りです。
今、そこで…」

「お、おいっっ!」

何をこいつは真面目に答えてるんだ!?
そんなこと、言っちゃいけないってわからないのか?
俺は、怒りのこもった肘鉄を、ランスロットのみぞおちにぶちかましてやった。
ランスロットは、短くうめくとその場に片膝を着いた。



「はぁぁ~…そんなことをする奴がまだいたとはな。
それでなにかみつかったのかい?」

中年の男は、どこか小馬鹿にしたようにそう言った。



「それはどういう意味なんだ!?」

男は、俺を見て大きな声を上げて笑った。



「遥か昔から、数え切れない程の者達がここに小人の村があるって伝説を信じて、なんとかそれをみつけ出そうとやって来たんだが、誰にもみつける事は出来なかった。
当たり前だ。そんなものはただの伝説なんだからな。
最近じゃ、そんなものをわざわざ探しに来る奴もほとんどいなくなったよ。
確か……そうそう、五年か六年前に一人来てたなぁ…」

「別に良いだろ!
俺達はそういうものを探すのが好きなんだ。」

「だったら、ストック爺さんに話を聞いてみな。
なんでも、小人に会ったことがあるって言ってたぜ。
あの爺さんとなら、おまえさん達も気が合うだろうよ。」

そう言い残し、男は、笑いながら去っていった。



「ひ、酷いですよ、ルークさん。
痛いじゃないですか…」

「馬鹿!あんなこと言う奴があるか!
もう少しで小人の村の秘密がバレる所だった。
今から、ストック爺さんって人の所に行くが、おまえは何も話しちゃだめだからな!」

ランスロットに釘を刺し、俺達は、またマザークロスの町へ向かった。
ストック爺さんからどんな話が聞けるのかはわからないが、小人と会ったことがあるのなら、なにか重要な手掛かりを知ってるかもしれない。
期待で膨らんだ俺の心は、今日一日の疲れさえ吹き飛ばしていた。

 
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