482 / 697
068. 狂熱の骸
3
しおりを挟む
「おはよう、よく眠ってたな。」
目を覚ますと、そこには昨日のあの男の顔があった。
「今日は早速、昨日、教えていただいた祠に行ってみようと思ってます。」
「そうか、それな、夕方まで時間を潰さなくちゃな。」
「どうしてです?」
「あそこは夜しか行っちゃいけないんだ。
なんせ熱い骨だから、夜に行かないと熱さでやられてしまうってことだ。」
なるほど…きっと明るいと仕掛けがバレやすいからなのだろうと、私は思った。
昼は、男と一緒に近くの川で釣りを楽しみ、太陽が傾きかけた頃、私は祠へ向かって歩き出した。
「とにかく、この道をまっすぐ行けば辿り着くから、迷う事はないと思うぜ。
じゃ、頑張ってな!
力をもらって良い女をモノにしなよ!」
「いろいろとありがとうございました。
では、行って来ます。」
祠の先へ行くと、隣町に着くらしい。
隣町はここよりは大きな町で、宿屋もあるとのことだった。
今夜は、久しぶりに布団の上で眠れるのかと思うと、熱い骨のこと等もうどうでも良いように思えた。
どのくらい歩いただろうか…
あたりが闇に包まれた中に、赤い灯かりが見えた。
(あれが祠だろうか?)
「これは…!」
祠に着いた私は、そこにあるものを見て少なからず驚いた。
灯かりはランプ等ではなく、骨自身の発する物だったのだ。
近くで見てみようと、顔を近付けただけで顔から汗が滴って来る。
なんという熱さだ…
しかも、見た所、骨の中には何も仕掛けらしきものは見あたらない。
目の部分から、何度も中をのぞいたのだから間違いない。
頭蓋骨の中にはそれらしきものは何もなかった。
骨は、黒っぽい石のような台座に載せられていたが、その部分までもが骨の熱さで赤くなっている…
(一体、どういうことなのだろう…?)
呆然と骨をみつめていた私は、いつしか仕掛けのことなど、すっかりと頭の中から消え失せていた。
それと入れ違いに気になりだしたことがあった。
はたして、この人物は一体どういった人物だったのだろう…?
これが本当に骨の発するものだとしたら…
骨になってもなお赤々とした情熱の熱を保ち続けるこの人物とは…
いや…情熱等ではない。
もはや、狂熱と呼んだ方が相応しい。
それ程までに、その熱は赤く熱いのだ。
目を覚ますと、そこには昨日のあの男の顔があった。
「今日は早速、昨日、教えていただいた祠に行ってみようと思ってます。」
「そうか、それな、夕方まで時間を潰さなくちゃな。」
「どうしてです?」
「あそこは夜しか行っちゃいけないんだ。
なんせ熱い骨だから、夜に行かないと熱さでやられてしまうってことだ。」
なるほど…きっと明るいと仕掛けがバレやすいからなのだろうと、私は思った。
昼は、男と一緒に近くの川で釣りを楽しみ、太陽が傾きかけた頃、私は祠へ向かって歩き出した。
「とにかく、この道をまっすぐ行けば辿り着くから、迷う事はないと思うぜ。
じゃ、頑張ってな!
力をもらって良い女をモノにしなよ!」
「いろいろとありがとうございました。
では、行って来ます。」
祠の先へ行くと、隣町に着くらしい。
隣町はここよりは大きな町で、宿屋もあるとのことだった。
今夜は、久しぶりに布団の上で眠れるのかと思うと、熱い骨のこと等もうどうでも良いように思えた。
どのくらい歩いただろうか…
あたりが闇に包まれた中に、赤い灯かりが見えた。
(あれが祠だろうか?)
「これは…!」
祠に着いた私は、そこにあるものを見て少なからず驚いた。
灯かりはランプ等ではなく、骨自身の発する物だったのだ。
近くで見てみようと、顔を近付けただけで顔から汗が滴って来る。
なんという熱さだ…
しかも、見た所、骨の中には何も仕掛けらしきものは見あたらない。
目の部分から、何度も中をのぞいたのだから間違いない。
頭蓋骨の中にはそれらしきものは何もなかった。
骨は、黒っぽい石のような台座に載せられていたが、その部分までもが骨の熱さで赤くなっている…
(一体、どういうことなのだろう…?)
呆然と骨をみつめていた私は、いつしか仕掛けのことなど、すっかりと頭の中から消え失せていた。
それと入れ違いに気になりだしたことがあった。
はたして、この人物は一体どういった人物だったのだろう…?
これが本当に骨の発するものだとしたら…
骨になってもなお赤々とした情熱の熱を保ち続けるこの人物とは…
いや…情熱等ではない。
もはや、狂熱と呼んだ方が相応しい。
それ程までに、その熱は赤く熱いのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる