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072. 単独行動
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「あ……」
そこは門のある場所。
(そうだ…俺はあの時、ここでメリーをみつけて…)
一瞬の躊躇いはあったが、俺はその場所に降り立った。
その瞬間に青い扉は空気の中に溶けこむようにかき消えた。
帰り道を遮断されたようないやな不安を感じた。
薄暗い空と肌寒い空気がさらに俺の気分を動揺させる。
心配することはない。
俺は帰る手段を持っているのだから。
自分にそう言い聞かせながら、門をくぐったその時だった。
「まぁ…!!」
そう若くない女が俺の方を見て驚いた表情を浮かべていた。
「あなたもあの扉を開けてしまったんですね。」
「あ…あぁ、そうなんだ。」
「驚かれていることと思いますが、ここは異世界。
ドアーズと呼ばれる世界です。
あなたはあの扉によって、この世界に運ばれてしまったのです。」
やはり、メリーの言ったことは本当だった。
そして、俺の幻の術は見事に成功していたのだ。
見せかけの扉を出現させただけではなく、異世界への通路を結んでいた。
「心配することはありません。
ここにいるのは、皆、あなたと同じ境遇の者ばかりですから…」
俺が黙っていたことで、彼女は何か誤解しているようだった。
「あなたは…?」
「私は、ミシア。
ここに連れて来られた人に、この世界のことを案内をするガイドです。」
俺はミシアに言われるままに、彼女の後をついて行った。
門から離れると民家があちこちに見えた。
思ったよりも近代的な建物だ。
メリーは、皆で家を建てたと言っていたから、どうせ小屋に毛の生えたようなものなのだろうと考えていたのだが、本職がちゃんとした建築法に基づいて建てたとしか思えない程、しっかりとした建物だ。
「最初に役所に行って、住民登録にするのが決まりなのです。」
ミシアが5階建てのビルを指差した。
部屋の中は、いくつかの窓口に分かれており、俺達の世界の役所と似たような雰囲気を感じた。
ミシアは一番奥の窓口に進んで行く。
そこに書かれていた文字は俺には読めなかったが、おそらくここが住民の管理をする部署なのだろう。
窓口には、ミシアと同じような年頃の女性が座っていた。
「ようこそ、ドアーズへ!」
窓口の女性はそう言って、俺に向かってにっこりと微笑んだ。
異世界に連れ去られた人間に言う言葉としては、あまりにも間が抜けている。
そこは門のある場所。
(そうだ…俺はあの時、ここでメリーをみつけて…)
一瞬の躊躇いはあったが、俺はその場所に降り立った。
その瞬間に青い扉は空気の中に溶けこむようにかき消えた。
帰り道を遮断されたようないやな不安を感じた。
薄暗い空と肌寒い空気がさらに俺の気分を動揺させる。
心配することはない。
俺は帰る手段を持っているのだから。
自分にそう言い聞かせながら、門をくぐったその時だった。
「まぁ…!!」
そう若くない女が俺の方を見て驚いた表情を浮かべていた。
「あなたもあの扉を開けてしまったんですね。」
「あ…あぁ、そうなんだ。」
「驚かれていることと思いますが、ここは異世界。
ドアーズと呼ばれる世界です。
あなたはあの扉によって、この世界に運ばれてしまったのです。」
やはり、メリーの言ったことは本当だった。
そして、俺の幻の術は見事に成功していたのだ。
見せかけの扉を出現させただけではなく、異世界への通路を結んでいた。
「心配することはありません。
ここにいるのは、皆、あなたと同じ境遇の者ばかりですから…」
俺が黙っていたことで、彼女は何か誤解しているようだった。
「あなたは…?」
「私は、ミシア。
ここに連れて来られた人に、この世界のことを案内をするガイドです。」
俺はミシアに言われるままに、彼女の後をついて行った。
門から離れると民家があちこちに見えた。
思ったよりも近代的な建物だ。
メリーは、皆で家を建てたと言っていたから、どうせ小屋に毛の生えたようなものなのだろうと考えていたのだが、本職がちゃんとした建築法に基づいて建てたとしか思えない程、しっかりとした建物だ。
「最初に役所に行って、住民登録にするのが決まりなのです。」
ミシアが5階建てのビルを指差した。
部屋の中は、いくつかの窓口に分かれており、俺達の世界の役所と似たような雰囲気を感じた。
ミシアは一番奥の窓口に進んで行く。
そこに書かれていた文字は俺には読めなかったが、おそらくここが住民の管理をする部署なのだろう。
窓口には、ミシアと同じような年頃の女性が座っていた。
「ようこそ、ドアーズへ!」
窓口の女性はそう言って、俺に向かってにっこりと微笑んだ。
異世界に連れ去られた人間に言う言葉としては、あまりにも間が抜けている。
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