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072. 単独行動
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(……戻ったか…)
俺が出ると、青い扉はすぐに消えてなくなった。
倉庫を抜け、ここに来た時と同じように塀を乗り越え、俺は家路に着いた。
あたりの風景は、ここへ来る途中に見たものとほぼ同じように思えた。
こっちの世界ではおそらくほんの数分…いや、もっと短い時間しか経っていないのかもしれない。
(あ……)
あることに気付き、俺の足取りは唐突に止まった。
(そうか…あの時、俺がすぐにメリーを探しに行かなかったら…
万一、あの青い扉を見つけ出す事が出来たとしても、奴は年老いて死んでたかもしれないんだ…)
そう思うと、背筋が寒くなった。
「世夜~~!」
家の近くで大きな声を出して手を振る奴がいた。
もちろん、メリーだ。
「どこ行ってたのん!
メールの返信がなかったから、見に来たのねん。
夜遊びなら、俺も連れてってほしいのねん!」
「ちょっと散歩して来ただけだ。」
「どこに散歩?」
「そのあたり…!」
俺は、ドアーズに行ったことはメリーには言わないことにした。
メリーの大切な思い出を壊す事はない。
俺が言わなけりゃ、メリーの記憶の中のドアーズはユートピアのままなのだから…
「世夜、おなか減ったのねん。
ラーメンでも食べにいくのねん!」
「なんでこんな夜中にラーメンなんだ。
おまえ一人で行け。」
「世夜も一緒じゃないとだめなのねん!」
「こ、こらっっ!」
メリーが相変わらずの馬鹿力で俺の腕を引っ張っていく。
ドアーズに行ってから、奴の力はますます強くなったような気がする。
二年で良かった…
十年もあそこにいられたら、俺は完全に敵わなくなってたことだろう。
「何、わらってるのん?」
「なんでもない…」
「教えるのねん!!」
「なんでもないって!」
子供のように頬を膨らませるメリーの顔を見ていると、自然に俺も微笑んでいた。
(本当に良かったな、帰って来れて…)
心の中で、俺はそっと呟いた…
俺が出ると、青い扉はすぐに消えてなくなった。
倉庫を抜け、ここに来た時と同じように塀を乗り越え、俺は家路に着いた。
あたりの風景は、ここへ来る途中に見たものとほぼ同じように思えた。
こっちの世界ではおそらくほんの数分…いや、もっと短い時間しか経っていないのかもしれない。
(あ……)
あることに気付き、俺の足取りは唐突に止まった。
(そうか…あの時、俺がすぐにメリーを探しに行かなかったら…
万一、あの青い扉を見つけ出す事が出来たとしても、奴は年老いて死んでたかもしれないんだ…)
そう思うと、背筋が寒くなった。
「世夜~~!」
家の近くで大きな声を出して手を振る奴がいた。
もちろん、メリーだ。
「どこ行ってたのん!
メールの返信がなかったから、見に来たのねん。
夜遊びなら、俺も連れてってほしいのねん!」
「ちょっと散歩して来ただけだ。」
「どこに散歩?」
「そのあたり…!」
俺は、ドアーズに行ったことはメリーには言わないことにした。
メリーの大切な思い出を壊す事はない。
俺が言わなけりゃ、メリーの記憶の中のドアーズはユートピアのままなのだから…
「世夜、おなか減ったのねん。
ラーメンでも食べにいくのねん!」
「なんでこんな夜中にラーメンなんだ。
おまえ一人で行け。」
「世夜も一緒じゃないとだめなのねん!」
「こ、こらっっ!」
メリーが相変わらずの馬鹿力で俺の腕を引っ張っていく。
ドアーズに行ってから、奴の力はますます強くなったような気がする。
二年で良かった…
十年もあそこにいられたら、俺は完全に敵わなくなってたことだろう。
「何、わらってるのん?」
「なんでもない…」
「教えるのねん!!」
「なんでもないって!」
子供のように頬を膨らませるメリーの顔を見ていると、自然に俺も微笑んでいた。
(本当に良かったな、帰って来れて…)
心の中で、俺はそっと呟いた…
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