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084. 箱の中身
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「あ~あ…開けちゃった…」
目の前にいるのは、うさぎのぬいぐるみ。
ぬいぐるみがしゃべってる…
何なんだ??
そんなことあるわけないだろ?
それに…ここはどこなんだ?
あたりを見回す…
何もない…
そこは、どこまで続いてるのかわからない何もない「空間」だった。
(…わかった…!!
さっき、箱を開けた途端に何かが爆発して俺は死んだんだ。
畜生~~!!
あんな箱、拾うんじゃなかった!
最悪だ…
…でも、なんでうさぎのぬいぐるみなんだ?
天国だと天使とかじゃないのか?)
「君は死んでないし、ここは天国じゃないから。」
「……おまえ、もしかして、俺の思考を読んでる?」
「あぁ、そうだよ。
…君も僕の思考を読んでるじゃないか。」
「あ…なるほどね…これはしゃべってるんじゃなくて思考なんだな。
それで…箱うさぎくん…だっけ?
俺は、一体どうなっちゃったわけ?」
「君は、『開けてはいけない』の禁を破った。
だから、罰を受けなきゃならない。」
「なんだよ、罰って…
あんなこと書いてあったら、誰だって開けるだろ…」
「誰だっては開けないさ。
罰ったって、そんなたいしたことじゃないから。
ただ、この箱から出られないだけ。」
「箱…?」
「そう、ここは箱の中…
そして、僕は箱うさぎ…」
「箱??
何、言ってんだ?」
「次の誰かが箱を開けたら君は外へ出られる。
その間、君は年も取らないしおなかも減らないし眠くもならない。
何かをしないといけないってわけでもない。
でも、出られない…
…もっと、わかりやすい場所で開ければ良かったのにね…
あんな工場に来る人いるかな?」
表情のないうさぎが笑ったように見えた。
その無邪気な顔が却って怖ろしかった。
目の前にいるのは、うさぎのぬいぐるみ。
ぬいぐるみがしゃべってる…
何なんだ??
そんなことあるわけないだろ?
それに…ここはどこなんだ?
あたりを見回す…
何もない…
そこは、どこまで続いてるのかわからない何もない「空間」だった。
(…わかった…!!
さっき、箱を開けた途端に何かが爆発して俺は死んだんだ。
畜生~~!!
あんな箱、拾うんじゃなかった!
最悪だ…
…でも、なんでうさぎのぬいぐるみなんだ?
天国だと天使とかじゃないのか?)
「君は死んでないし、ここは天国じゃないから。」
「……おまえ、もしかして、俺の思考を読んでる?」
「あぁ、そうだよ。
…君も僕の思考を読んでるじゃないか。」
「あ…なるほどね…これはしゃべってるんじゃなくて思考なんだな。
それで…箱うさぎくん…だっけ?
俺は、一体どうなっちゃったわけ?」
「君は、『開けてはいけない』の禁を破った。
だから、罰を受けなきゃならない。」
「なんだよ、罰って…
あんなこと書いてあったら、誰だって開けるだろ…」
「誰だっては開けないさ。
罰ったって、そんなたいしたことじゃないから。
ただ、この箱から出られないだけ。」
「箱…?」
「そう、ここは箱の中…
そして、僕は箱うさぎ…」
「箱??
何、言ってんだ?」
「次の誰かが箱を開けたら君は外へ出られる。
その間、君は年も取らないしおなかも減らないし眠くもならない。
何かをしないといけないってわけでもない。
でも、出られない…
…もっと、わかりやすい場所で開ければ良かったのにね…
あんな工場に来る人いるかな?」
表情のないうさぎが笑ったように見えた。
その無邪気な顔が却って怖ろしかった。
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