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次の日の夕食時、姫様は昨日のことなどすっかり忘れて、普段通り、テーブルに並べられたご馳走を食べていました。
すると、不意に食堂の扉を叩く音が聞こえました。
「お姫様、遅くなりました。
僕です、昨日のかえるです。
やっと今辿りついたんです。
どうぞ、ここを開けて下さい。」
姫様は、まさかかえるが本当にお城までやって来るなんて思ってもみなかったので、たいそう驚き慌てました。
「なんだ?かえるだと?」
「お…お父様…実は……」
姫様は、昨日の出来事を話しました。
話したら、国王がかえるを追い払ってくれると姫様は考えたのですが、残念ながらそうはなりませんでした。
「そんなことがあったのか。
ならば、ちゃんとかえるとの約束を守りなさい。
相手がいくらかえるだといっても、一度交わした約束を違えるなど、良くない事だ。
さぁ、かえるをおまえの友人として迎えてあげなさい。」
国王の言葉は絶対的なものです。
いくら我が侭な姫様とはいえ、逆らうことは出来ません。
姫様は、しぶしぶ扉を開けてやりました。
「姫様、酷いですよ。
昨日は、僕を置いて一人で帰ってしまわれた。
僕の足ではここへ来るのにこんなに時間がかかってしまいました。」
姫様はそれには何も答えず、ただ疎ましげな視線を投げ掛けただけでした。
「姫様、僕も一緒に食事をさせてもらえませんか?
一生懸命飛び跳ねてきたから、僕、とてもお腹がすいて…」
姫様は国王の方にちらりと目をやりました。
国王は姫様に向かって深く頷かれ、それを見た姫様は、気持ち悪いのを必死に堪え、かえるを持ち上げてテーブルの上に置きました。
「うわぁ!すごいごちそうだ!」
かえるは、テーブルの上の料理にかぶり付きました。
かえるの食事の様子に、姫様は食欲を失いながらも、じっと我慢していました。
本当ならかえるをテーブルから叩き落してやりたい気持ちでしたが、国王の手前、そんなことも出来ません。
我慢するしかないのです。
次の日の夕食時、姫様は昨日のことなどすっかり忘れて、普段通り、テーブルに並べられたご馳走を食べていました。
すると、不意に食堂の扉を叩く音が聞こえました。
「お姫様、遅くなりました。
僕です、昨日のかえるです。
やっと今辿りついたんです。
どうぞ、ここを開けて下さい。」
姫様は、まさかかえるが本当にお城までやって来るなんて思ってもみなかったので、たいそう驚き慌てました。
「なんだ?かえるだと?」
「お…お父様…実は……」
姫様は、昨日の出来事を話しました。
話したら、国王がかえるを追い払ってくれると姫様は考えたのですが、残念ながらそうはなりませんでした。
「そんなことがあったのか。
ならば、ちゃんとかえるとの約束を守りなさい。
相手がいくらかえるだといっても、一度交わした約束を違えるなど、良くない事だ。
さぁ、かえるをおまえの友人として迎えてあげなさい。」
国王の言葉は絶対的なものです。
いくら我が侭な姫様とはいえ、逆らうことは出来ません。
姫様は、しぶしぶ扉を開けてやりました。
「姫様、酷いですよ。
昨日は、僕を置いて一人で帰ってしまわれた。
僕の足ではここへ来るのにこんなに時間がかかってしまいました。」
姫様はそれには何も答えず、ただ疎ましげな視線を投げ掛けただけでした。
「姫様、僕も一緒に食事をさせてもらえませんか?
一生懸命飛び跳ねてきたから、僕、とてもお腹がすいて…」
姫様は国王の方にちらりと目をやりました。
国王は姫様に向かって深く頷かれ、それを見た姫様は、気持ち悪いのを必死に堪え、かえるを持ち上げてテーブルの上に置きました。
「うわぁ!すごいごちそうだ!」
かえるは、テーブルの上の料理にかぶり付きました。
かえるの食事の様子に、姫様は食欲を失いながらも、じっと我慢していました。
本当ならかえるをテーブルから叩き落してやりたい気持ちでしたが、国王の手前、そんなことも出来ません。
我慢するしかないのです。
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