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璃愛とエミリー

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 「ねぇねぇ、これなんてどう?」

 「えーーっ!いくらなんでもそれは短すぎるよぉ…」



 数日後、私はさゆみとライブに着ていく服を見に行った。
 普段なら絶対に素通りするようなお店に足を踏み入れるのは、それだけでもドキドキした。
お店の中はさらにドキドキ度アップ!
 派手な配色のものや、フリルがいっぱいついたもの、皮のものなど、私が今まで身に着けたことのないような服がずらりと並び、アクセサリーもどくろやバラや蝶のモチーフのものがいっぱいあって、私はすっかり圧倒されてしまった。



 「ねぇ、望結…これなんか可愛いんじゃない?」

 「えっ?これってロリータっていうやつじゃないの?」

 「ゴスロリだよ。これだったら可愛いし、でも、スカートは長いから恥ずかしくないんじゃない?」

 「フリルいっぱいだね…可愛すぎない?」

 「でも、ハードなのは無理でしょ?」

そう言いながら、さゆみは鋲のいっぱい付いた皮ジャンを手に取った。



 「う、うん、ハード系はちょっと無理かな。」

 「じゃあ、やっぱりこっち系しかないんじゃない?
ねぇ、やっぱり黒だよね?」

 「黒~?私、黒ってあんまり着たことないけど…」

 「あのね…普段着買いに来たんじゃないんだよ!」

 「あ、そうだったね……」
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