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璃愛とエミリー
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「え…えっと…えっと…え…エミリーなんてどうかな?」
咄嗟に私の口をついて出たのは、そんな言葉だった。
「……エミリー…?」
さゆみは鸚鵡返しにそう言って、私の顔をじっと見る。
だめだ…失敗した。
外国人は外国人でもちょっと普通すぎた…私は後ろめたさからそっと俯いた。
「良いじゃん!」
「……え?」
びっくりして顔を上げると、そこには笑顔のさゆみの顔があった。
「うん、良いよ。
可愛いし…気に入った!」
「ほ、本当に?」
意外にもさゆみは私が苦し紛れに発した名前を気に入ってくれたようだった。
「じゃあ、これから私達は璃愛とエミリーだよ。
なんか、わくわくしてきたね!」
「う、うん…」
確かにちょっと楽しくなってきた。
瑠威やママのことは心配だけど、正直言ってシュバルツのライブはもう一度見てみたかったし、別人になる機会なんて滅多にないから、なんだか本当にわくわくしてきた。
咄嗟に私の口をついて出たのは、そんな言葉だった。
「……エミリー…?」
さゆみは鸚鵡返しにそう言って、私の顔をじっと見る。
だめだ…失敗した。
外国人は外国人でもちょっと普通すぎた…私は後ろめたさからそっと俯いた。
「良いじゃん!」
「……え?」
びっくりして顔を上げると、そこには笑顔のさゆみの顔があった。
「うん、良いよ。
可愛いし…気に入った!」
「ほ、本当に?」
意外にもさゆみは私が苦し紛れに発した名前を気に入ってくれたようだった。
「じゃあ、これから私達は璃愛とエミリーだよ。
なんか、わくわくしてきたね!」
「う、うん…」
確かにちょっと楽しくなってきた。
瑠威やママのことは心配だけど、正直言ってシュバルツのライブはもう一度見てみたかったし、別人になる機会なんて滅多にないから、なんだか本当にわくわくしてきた。
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