35 / 201
side かおり
8
しおりを挟む
だけど、結婚なんて出来るわけない。
だって、私は分別のある大人だもの…
瑠威を愛しているからこそ、彼には幸せになってほしい。
世間から後ろ指を指されるようにはなってほしくない。
「あなたとはもう別れる。」
そういえば良いんだってことはわかっていながら、その一言が言えなかった。
彼の幸せを祈る気持ちに嘘はない。
だけど、彼への強い想いが…未練がその一言を言わせなかった。
「ねぇ、かおり……」
「ま、まだ早いよ!」
「早い?だって、俺たちはもう…」
「瑠威、知ってる?
結婚っていうのはただ付き合うのとは違うんだよ。
一緒に住まないとわからないことだってあるし、それに…」
「じゃあ、一緒に住もう。」
「……え?」
「一緒に住んでみればわかるんだろ?」
そう言われてしまっては、私にはそれ以上言えることはなかった。
瑠威は次の日、うちに転がり込んで来た。
だって、私は分別のある大人だもの…
瑠威を愛しているからこそ、彼には幸せになってほしい。
世間から後ろ指を指されるようにはなってほしくない。
「あなたとはもう別れる。」
そういえば良いんだってことはわかっていながら、その一言が言えなかった。
彼の幸せを祈る気持ちに嘘はない。
だけど、彼への強い想いが…未練がその一言を言わせなかった。
「ねぇ、かおり……」
「ま、まだ早いよ!」
「早い?だって、俺たちはもう…」
「瑠威、知ってる?
結婚っていうのはただ付き合うのとは違うんだよ。
一緒に住まないとわからないことだってあるし、それに…」
「じゃあ、一緒に住もう。」
「……え?」
「一緒に住んでみればわかるんだろ?」
そう言われてしまっては、私にはそれ以上言えることはなかった。
瑠威は次の日、うちに転がり込んで来た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる