82 / 201
side かおり
2
しおりを挟む
「望結…起きてる?」
扉越しに声をかけた。
だけど、それに応答はなかった。
「望結…寝てるの?」
もう一度声をかけた。
だけど、今度も返事はなかった。
「望結…開けるわよ。」
そっとドアノブを回した。
「望結……」
部屋の明かりは付いてたけれど、望結は机に突っ伏して眠ってた。
机の周りには、破り捨てられた紙が散乱してて……
何気なくその紙を拾い上げた私は、鼓動が急に速まるのを感じた。
だって、そこには『瑠威』の文字がいくつも書いてあったんだから。
望結を起こさないように、私は紙を拾い上げそれを読んだ。
読み進める度に、心臓がとびはねる。
(望結……あなた、いつから瑠威のことを…)
そこには、瑠威に対する熱い想いが、恥ずかしいくらいストレートに書かれていた。
初めて会った時から一目で好きになったとか、バンドのヴォーカリストとしてじゃなく、一人の男性として愛してるとか…
あまりの衝撃に頭の中がぐるぐる回って倒れてしまいそうで…私は気付かれないようにそっと望結の部屋を出た。
扉越しに声をかけた。
だけど、それに応答はなかった。
「望結…寝てるの?」
もう一度声をかけた。
だけど、今度も返事はなかった。
「望結…開けるわよ。」
そっとドアノブを回した。
「望結……」
部屋の明かりは付いてたけれど、望結は机に突っ伏して眠ってた。
机の周りには、破り捨てられた紙が散乱してて……
何気なくその紙を拾い上げた私は、鼓動が急に速まるのを感じた。
だって、そこには『瑠威』の文字がいくつも書いてあったんだから。
望結を起こさないように、私は紙を拾い上げそれを読んだ。
読み進める度に、心臓がとびはねる。
(望結……あなた、いつから瑠威のことを…)
そこには、瑠威に対する熱い想いが、恥ずかしいくらいストレートに書かれていた。
初めて会った時から一目で好きになったとか、バンドのヴォーカリストとしてじゃなく、一人の男性として愛してるとか…
あまりの衝撃に頭の中がぐるぐる回って倒れてしまいそうで…私は気付かれないようにそっと望結の部屋を出た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる