la poupee

ルカ(聖夜月ルカ)

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la poupee pure ver.

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それから、ルネを連れたクロエとカミーユは、次の週末は街にでかけ、また次の週末は森の中に出かけた。

 出かけたその晩は、ルネはリビングのソファに座らされ、そして日曜日の夜にはまた寝室のいつもの台の上に戻される。

カミーユは最近のクロエにどことなく違和感を感じていた。
もともとクロエは夢見がちな女の子だ。
そのことはわかっていたから、ルネとの夢の話もそんなに深くは考えていなかった。
しかし、最近はあまりにも具体的に話し過ぎる。
クロエは毎晩夢の話をとても真剣に話すのだ。
それは創り事だとは思えない程、しっかりとした内容だった。
まるで、現実にあったことのように…
そのことが、カミーユを不安な気持ちにさせた。



 「クロエ…君がルネのことを気に入ってるのはわかるけど、たまには離れた方が良いんじゃないかい?」

 「でも、そんなことをしたらルネが寂しがるわ…」

 「ルネはただの人形なんだよ。
そんな感情は持ってやしないよ。」

 「カミーユ、ひどいわ!
ルネは普通のお人形さんじゃないのよ。
 夢で毎晩お話をしてること、いつも言ってるでしょう?
ルネは…感情を持ってるのよ。
 人間と同じように…」

 「夢は君が考えたことを表してるだけだよ。
 君が、ルネを可愛いと思い、話をしたいと思ってるからそんな夢を見るだけなんだよ。」

 「違うわ!
 私は本当にルネと話をしているのよ!」



 激しい剣幕で怒るクロエを見て、カミーユは今は何を話しても無駄だと感じた。
しばらくしたら、クロエもルネとの人形遊びに飽きるかもしれない…と。



 (そうだ…!
クロエに新しいぬいぐるみをプレゼントしてはどうだろう?
そうすれば、ルネから心が離れるかもしれない…)

カミーユは心の中でそんなことを考えた。



 「さっきはすまなかった…
クロエ…じゃ、また週末に…」

 「私こそ取り乱してごめんなさいね。
じゃ、また週末にね…」

いつものように、二人はキスを交し、手を振りながらカミーユはクロエの家を出た。
クロエも、カミーユの姿が見えなくなるまで手を振った。

…いつもと同じように… 

 
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