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ディーラスを目指して
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「はい。」
立ち上がり、扉を開けたダルシャの目に飛びこんで来たのは、待ち焦がれていた二人の懐かしい顔だった。
「お待たせ!」
「フレイザー!一体何をしてたんだ!
遅すぎるぞ!」
「てっ!」
ダルシャが軽く腕をはたくと、フレイザーは短い声を発すると共に顔をしかめた。
「あ、ダルシャ…フレイザーは…」
「ま、そんなことはあとあと…まずは……あれ?」
事情を話そうとしたジャックの言葉を遮ったフレイザーは部屋の奥に見慣れない顔のブライアンをみつけ、ブライアンは二人に向かって静かに微笑んだ。
「ブライアン、ようやく待ちわびていた仲間が来た。
こっちがフレイザー、そしてこっちがジャックだ。」
「初めまして。」
ブライアンは長椅子から立ちあがり、フレイザーと握手を交わし、そして、次にジャックと握手を交わした。
「つっ…」
まるで、電気にでも触れたような勢いでブライアンは片手を引っ込め、もう片方の手をかばうように添える。
「……どうかしたのか?」
「す、すみません。
昨日、手首をひねってしまって。
たまたま、痛みが走ったんです。」
「大丈夫ですか?」
「え…ええ…もう大丈夫です。」
ダルシャは、ブライアンの様子を何も言わず見つめていた。
「ダルシャ、俺達…」
「わかっている。
お腹がすいているのだろう?」、
「あれっ!?なんでわかったんだ?」
「……顔を見ればわかるさ。
ちょうど、私達も食事に行こうとしていた所だったんだ。
さ、荷物はそこに置いて、早速、何か食べに行こう!」
ダルシャの言葉に、フレイザーはにっこりと微笑んだ。
「ところで…他のみんなは?
別の部屋なのか?」
「……そのことも食事をしながら話そう!」
「はい。」
立ち上がり、扉を開けたダルシャの目に飛びこんで来たのは、待ち焦がれていた二人の懐かしい顔だった。
「お待たせ!」
「フレイザー!一体何をしてたんだ!
遅すぎるぞ!」
「てっ!」
ダルシャが軽く腕をはたくと、フレイザーは短い声を発すると共に顔をしかめた。
「あ、ダルシャ…フレイザーは…」
「ま、そんなことはあとあと…まずは……あれ?」
事情を話そうとしたジャックの言葉を遮ったフレイザーは部屋の奥に見慣れない顔のブライアンをみつけ、ブライアンは二人に向かって静かに微笑んだ。
「ブライアン、ようやく待ちわびていた仲間が来た。
こっちがフレイザー、そしてこっちがジャックだ。」
「初めまして。」
ブライアンは長椅子から立ちあがり、フレイザーと握手を交わし、そして、次にジャックと握手を交わした。
「つっ…」
まるで、電気にでも触れたような勢いでブライアンは片手を引っ込め、もう片方の手をかばうように添える。
「……どうかしたのか?」
「す、すみません。
昨日、手首をひねってしまって。
たまたま、痛みが走ったんです。」
「大丈夫ですか?」
「え…ええ…もう大丈夫です。」
ダルシャは、ブライアンの様子を何も言わず見つめていた。
「ダルシャ、俺達…」
「わかっている。
お腹がすいているのだろう?」、
「あれっ!?なんでわかったんだ?」
「……顔を見ればわかるさ。
ちょうど、私達も食事に行こうとしていた所だったんだ。
さ、荷物はそこに置いて、早速、何か食べに行こう!」
ダルシャの言葉に、フレイザーはにっこりと微笑んだ。
「ところで…他のみんなは?
別の部屋なのか?」
「……そのことも食事をしながら話そう!」
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