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ルカ(聖夜月ルカ)

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07 知らない場所の生活

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ギャブリエは、宿の粗末なベッドに横になった。



 「それで、ディディエは今どこに?」

 『この近くにいらっしゃるようです。』

 藍色の石があっさりそう答えた。



 「この近くにって…
おまえはレーダーではなかったのか?」

 『その通りです。
ですが、おおまかな場所がわかるだけで、詳細な場所が特定出来るわけではありません。』

 「……ポンコツめ…」

 『何か、おっしゃいましたか?』

 「いや、なにも…」

 『ディディエ様はギャブリエ様より数時間早く地上に降りられましたから、それを考えても近くだと推測されます。』

 「方角もわからないのか?」

 『ええ。
 私はもともと通信が主な役目で、レーダーは補足的な能力ですから。』

 「あてにならん奴…」

 『何か?』

 「いや…」

 『あ、それからギャブリエ様、神様からの伝言です。
ギャブリエのままではバレるとまずいから、地上では違う名を使うようにとのことです。』

 「はいはい。わかりましたよ。」




 *
 *
 *
 *
 *



やがて瞬く間に3日の時が過ぎた…

『ギャブリエ様、身体の方も回復されたようですが、そろそろディディエ様を探しに行かなくて大丈夫なのですか?』

 「それなら大丈夫だ。
あんななにも場所にずっといるわけもない。
すぐにこの町に来る筈だからな。」

 『ギャブリエ様、それはおかしいのではありませんか。
ディディエ様はあなたより少し先に地上に降りられたのですよ。
お二人が降りられたのは同じ場所です。
ならば、あなたよりもディディエ様の方がここにいらっしゃるはずだと思うのですが…』

その言葉を聞いて、ギャブリエの顔色が変わった。



 「な、なんで、今頃になってそんなことを言う…!」

 『あなたになにかお考えがあるのかと思いまして…それに…』

 「何なんだ!?他にまだ何かあるのか!?」

 『先日から、ディディエ様がどんどん遠ざかっていかれるのを感じるのです。』

 「な、なにぃ!
それはどういうことだ?!」

 『おそらく違う方向へ進まれているのではないかと…』

 「き…貴様…!!
なぜ、そんな大事なことを早くに言わん!!」

 『聞かれもしないことをしゃべるのは僭越かと思いまして…』

 「くっ……」

 (この石ころ…いつか、河原に捨ててやる!!)



ギャブリエは、震える拳を抑えながら、そそくさと荷物をまとめた。

 『ギャブリエ様、どこへ…?』

 「ディディエを探しにだ…
あの場所から、私とは反対側に行ったということだな。
 急がなければ…」 
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