企画novel

ルカ(聖夜月ルカ)

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07 知らない場所の生活

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『ギャブリエ様、まずはどちらへ向かわれるのですか?』

 「だから反対側だ!
 馬車に乗って追いかければすぐに追いつくはずだ!」

 『ですが、ギャブリエ様。
 反対側とは言っても、いろいろあるのではありませんか?
ここは、地道に情報を探しながら、徒歩で行かれるのが得策ではないかと…』

 「おまえが反対側と言ったではないか!」

 『いいえ。
 私はディディエ様がどんどん遠ざかっておられると申したまでです。
 反対側と断定したわけではありません。』

 「…………」

ギャブリエは、眉間に皺を寄せながら乱暴に扉を閉めると、黙って部屋を出た。
 宿を出ると、ギャブリエは3日前に歩いて来た道を引き返し始めた。
しばらく歩くと、地上に降り立ったあの場所に着いた。



 (畜生…あの時こっちではなくあっちに行けば良かったんだな。)

 『今更、そのようなことをお考えになられても詮無いこと…』

 「こらっ!
 勝手に人の思考を読むな!!」

 『わかりました…』

 「これからもだぞ!
 勝手に読んだら承知しないからな!!」

ギャブリエは、瑠璃石にきつく釘を刺し、その場から反対側へ歩き出した。



 (ディディエの奴、なぜこんな田舎の方へ歩いて行ったのだ?
 反対側なら、町も近いのに…)

どこまでも続く田舎道では、出会う者さえなかった。



 『あ!ギャブリエ様、あそこに老人が…!
あの者にディディエ様のことを尋ねてみられてはいかがですか?』

 「今、そうしようと思っていた所だ!」

 『ディディエ様、あくまでも女性らしく…ですよ。』

 「わかっている!!」

ギャブリエは、畑でくわを振るう老人に近付いた。



 「あ~、そこの人間、少し、ものを尋ねるが…」

 『ギャブリエ様、[人間]はおかしいです!
それに、もっと女性らしくしなくては…
神様のお言いつけですよ!』

 「わかっておる!」

 「……なんだね、あんた?
 具合でも悪いのかね?」

 老人がまじまじとギャブリエの顔をのぞきこむ。



 「い…いや…別に…
あの…ご老人さん、えっと、少しお尋ねしたいことがあるのですわ~」

 「………なんだい?」

 「このあたりで、背が高く腰のあたりまである金髪の…」

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