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new life
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「……どうかしたのか?」
「え?べ、べ、べ、べつに…」
「顔が赤いぞ。
熱でもあるんじゃないか?」
「あ、ありません!」
私は、伸ばされた那月さんの手を振りほどいた。
顔が赤くなるのも仕方ない。
だって……
昨夜、初めて、那月さんと結ばれたんだもの…
カードのおかげでお互いに本心を打ち明けて…
那月さんとこれからも一緒にいられるんだって思ったら、本当に幸せだったけど…
まさか、そのあとあんなことがあるなんて…
那月さんは言った。
『これからは同居人ではなく、本当の妻になってもらう。
かりそめの夫婦はもうおしまいだ。』
その言葉は、私を天にも昇らせるくらいに嬉しい言葉だったけど…
その後、私はお姫様抱っこをされて、那月さんの寝室に運ばれて…
心の準備もなにもないまま、そういうことになって…
私が、挙動不審になってしまうのも仕方のないことじゃないですか!?
照れくさくて、一体、どんな顔すれば良いのかわからない。
なのに、那月さんの涼しい顔ったら…
(絶対に、おかしい!
少しは動揺したらどうなのよ!)
私は、心の中で那月さんに毒づいた。
「え?べ、べ、べ、べつに…」
「顔が赤いぞ。
熱でもあるんじゃないか?」
「あ、ありません!」
私は、伸ばされた那月さんの手を振りほどいた。
顔が赤くなるのも仕方ない。
だって……
昨夜、初めて、那月さんと結ばれたんだもの…
カードのおかげでお互いに本心を打ち明けて…
那月さんとこれからも一緒にいられるんだって思ったら、本当に幸せだったけど…
まさか、そのあとあんなことがあるなんて…
那月さんは言った。
『これからは同居人ではなく、本当の妻になってもらう。
かりそめの夫婦はもうおしまいだ。』
その言葉は、私を天にも昇らせるくらいに嬉しい言葉だったけど…
その後、私はお姫様抱っこをされて、那月さんの寝室に運ばれて…
心の準備もなにもないまま、そういうことになって…
私が、挙動不審になってしまうのも仕方のないことじゃないですか!?
照れくさくて、一体、どんな顔すれば良いのかわからない。
なのに、那月さんの涼しい顔ったら…
(絶対に、おかしい!
少しは動揺したらどうなのよ!)
私は、心の中で那月さんに毒づいた。
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