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new life
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「あぁ、違う!違う!それも違う!」
違うって…提案したのはあなたですけど…
那月さんは次から次に思いついた言葉を私に言わせては、癇癪を起こす。
「最初の挨拶は、今夜、俺がじっくり考える…
そもそも、うまくいかないのは、おまえに表現力がないせいだぞ!」
そんなこと言われても…
まぁ、確かにそれは事実かもしれないけど、急に直せるわけもないし。
「じゃあ、始めるぞ。
俺の事をみてくれ。」
「は、はい。どのようなことをみましょうか?」
「だから、俺の事だ。」
いや、そうでなくて…
特定の悩みがないのなら、たとえば、仕事運とか恋愛運とか…
でも、そんなことを言うと、那月さんがますます苛々しそうだから、言うのはやめておいた。
「そ、それでは、今の那月さんに必要なメッセージをお伝えします。」
「どういうことだ?」
「えっと…具体的なお悩みがない方には、その…
つまり、オラクルカードっていうのは天からのご神託ですから、その…」
「そういう頼りない話し方はよせ。
依頼者が不安になる。」
「す、すみません。」
あ~あ、占いをする前から、叱られてばっかりだ。
私は、すっかり気落ちした。
違うって…提案したのはあなたですけど…
那月さんは次から次に思いついた言葉を私に言わせては、癇癪を起こす。
「最初の挨拶は、今夜、俺がじっくり考える…
そもそも、うまくいかないのは、おまえに表現力がないせいだぞ!」
そんなこと言われても…
まぁ、確かにそれは事実かもしれないけど、急に直せるわけもないし。
「じゃあ、始めるぞ。
俺の事をみてくれ。」
「は、はい。どのようなことをみましょうか?」
「だから、俺の事だ。」
いや、そうでなくて…
特定の悩みがないのなら、たとえば、仕事運とか恋愛運とか…
でも、そんなことを言うと、那月さんがますます苛々しそうだから、言うのはやめておいた。
「そ、それでは、今の那月さんに必要なメッセージをお伝えします。」
「どういうことだ?」
「えっと…具体的なお悩みがない方には、その…
つまり、オラクルカードっていうのは天からのご神託ですから、その…」
「そういう頼りない話し方はよせ。
依頼者が不安になる。」
「す、すみません。」
あ~あ、占いをする前から、叱られてばっかりだ。
私は、すっかり気落ちした。
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