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side 慎太郎
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「おい、そんな所に突っ立って、一体……あ、あんた、おかしな想像してるんじゃないだろうな!
あたいはこっち側で寝たんだ。
布団に寝たのは、美戎とでかめだけだからな!
さ、そこをどいてくれ!!」
ゆかりさんは、酷く焦った様子でそう話した。
なんだか顔色がいつもの緑とは違ってるのは興奮してるからなのか?
「慎太郎さん、本当だよ。
僕、そんなことしてないよ。」
美戎にも今の話が聞こえたらしく、奴はごく落ち着いた様子でそう言った。
「わかってるよ。」
まだ釈然としない気分ではあったけど、二人の間にもしなにかあったとしてもそんなことは俺には関係ないことだ。
ちょうどその時、料理の匂いを感じたのか、今まで眠っていた籠の中の三人が目を覚まして騒ぎ始めた。
「昨夜から何も食べてないから、こいつらも腹ぺこなんだ。
早く食べよう!」
*
「おまえ…お腹がぱんぱんじゃないか。
大丈夫か?」
あしでか達は、必死になって朝食をかきこみ、やがて満足したのか、部屋の中に固まってごろごろしている。
「それにしても、でかめは成長が早いな。
足だってしっかりしてるし…なんでだろう?」
「なんでだろうねぇ…あ、もしかしたら、おじいさんがくれた成長剤のせいかも…」
「成長剤?」
「うん、ヨウカイのサプリみたいなもんなんだって。」
なんだ、なんだ?ヨウカイのサプリだって…?
あ、でも、そういえば、あのじいさん、なんだかそんなことを言ってたなぁ…
ヨウカイ専用のものを与えないと、ヨウカイ本来の力が備わらないとかなんとか……
じゃあ、美戎はそれをもらったってことなのか?
俺はそんなものもらってないっていうのに、なんで、美戎ばっかり!
(あ……)
「美戎、さっきの小屋の話なんだけど、無限袋って何なんだ?」
「無限袋っていうのは。何でも入る袋だ。
旅人セットデラックスは、無限袋に入って売られてるんだ。」
美戎の代わりに、ゆかりさんが説明してくれた。
「旅人セットデラックス……?」
……そうか、わかったぞ。
きっと旅人セットっていうものにはいろいろとランクがあって、俺がもらったのはその中でも安物の奴なんだ。
そして、美戎がもらったのは高い方のデラックス……
畜生…あのじいさんめ…!!
「ゆかりさん、これは、旅人セットの何?」
俺は、じいさんからもらった旅人セットをゆかりさんに見せた。
「あぁ、これは無料のお試しセットだな。」
「む、無料…!?」
俺は、心の中であのじいさんへの怒りがめらめらとわきあがるのを感じた。
あたいはこっち側で寝たんだ。
布団に寝たのは、美戎とでかめだけだからな!
さ、そこをどいてくれ!!」
ゆかりさんは、酷く焦った様子でそう話した。
なんだか顔色がいつもの緑とは違ってるのは興奮してるからなのか?
「慎太郎さん、本当だよ。
僕、そんなことしてないよ。」
美戎にも今の話が聞こえたらしく、奴はごく落ち着いた様子でそう言った。
「わかってるよ。」
まだ釈然としない気分ではあったけど、二人の間にもしなにかあったとしてもそんなことは俺には関係ないことだ。
ちょうどその時、料理の匂いを感じたのか、今まで眠っていた籠の中の三人が目を覚まして騒ぎ始めた。
「昨夜から何も食べてないから、こいつらも腹ぺこなんだ。
早く食べよう!」
*
「おまえ…お腹がぱんぱんじゃないか。
大丈夫か?」
あしでか達は、必死になって朝食をかきこみ、やがて満足したのか、部屋の中に固まってごろごろしている。
「それにしても、でかめは成長が早いな。
足だってしっかりしてるし…なんでだろう?」
「なんでだろうねぇ…あ、もしかしたら、おじいさんがくれた成長剤のせいかも…」
「成長剤?」
「うん、ヨウカイのサプリみたいなもんなんだって。」
なんだ、なんだ?ヨウカイのサプリだって…?
あ、でも、そういえば、あのじいさん、なんだかそんなことを言ってたなぁ…
ヨウカイ専用のものを与えないと、ヨウカイ本来の力が備わらないとかなんとか……
じゃあ、美戎はそれをもらったってことなのか?
俺はそんなものもらってないっていうのに、なんで、美戎ばっかり!
(あ……)
「美戎、さっきの小屋の話なんだけど、無限袋って何なんだ?」
「無限袋っていうのは。何でも入る袋だ。
旅人セットデラックスは、無限袋に入って売られてるんだ。」
美戎の代わりに、ゆかりさんが説明してくれた。
「旅人セットデラックス……?」
……そうか、わかったぞ。
きっと旅人セットっていうものにはいろいろとランクがあって、俺がもらったのはその中でも安物の奴なんだ。
そして、美戎がもらったのは高い方のデラックス……
畜生…あのじいさんめ…!!
「ゆかりさん、これは、旅人セットの何?」
俺は、じいさんからもらった旅人セットをゆかりさんに見せた。
「あぁ、これは無料のお試しセットだな。」
「む、無料…!?」
俺は、心の中であのじいさんへの怒りがめらめらとわきあがるのを感じた。
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