4 / 19
壺の向こうへ
1
しおりを挟む
*
「じゃあ、じいちゃん…
行って来るね。
来週には戻るから…」
「あぁ、気を付けてな。
美戎…元気を出すんじゃぞ。」
じいちゃんに見送られ、俺と美戎とゆかりさんは、壺を通って、あの世界に向かった。
美戎には天国のことは話さず、ただ、ひさしぶりに遊びに行こうとだけ言って誘い出した。
誘い出すのがこれまた大変で、行きたくないとごねる美戎に、服やら新しいスマホやらを買い与え、やっとその気になってくれたんだ。
「おぅっ!」
突然現れた俺達を見て、部屋にいた金兵衛さんが目を丸くした。
「お久しぶりです、金兵衛さん。」
「お、おひさしぶりです。
今回はまたなにか?」
「連休なんで、観光に来ました。」
「そうですか…それはそれは……」
天狗のかごを使えば、ミマカさんの所まではあっという間だ。
今夜は、そこで泊めてもらって、明日からは美戎を天国に行かせて…
その間、俺とゆかりさんは子供達に会いに行くつもりだ。
「じゃあ、じいちゃん…
行って来るね。
来週には戻るから…」
「あぁ、気を付けてな。
美戎…元気を出すんじゃぞ。」
じいちゃんに見送られ、俺と美戎とゆかりさんは、壺を通って、あの世界に向かった。
美戎には天国のことは話さず、ただ、ひさしぶりに遊びに行こうとだけ言って誘い出した。
誘い出すのがこれまた大変で、行きたくないとごねる美戎に、服やら新しいスマホやらを買い与え、やっとその気になってくれたんだ。
「おぅっ!」
突然現れた俺達を見て、部屋にいた金兵衛さんが目を丸くした。
「お久しぶりです、金兵衛さん。」
「お、おひさしぶりです。
今回はまたなにか?」
「連休なんで、観光に来ました。」
「そうですか…それはそれは……」
天狗のかごを使えば、ミマカさんの所まではあっという間だ。
今夜は、そこで泊めてもらって、明日からは美戎を天国に行かせて…
その間、俺とゆかりさんは子供達に会いに行くつもりだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる