ヨウカイ・イセカイ・キキカイカイ2

ルカ(聖夜月ルカ)

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壺の向こうへ

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「いらっしゃいませ~」



 俺達が屋敷の傍に近付くと、中から愛想の良い男が飛び出て来た。
 俺が知ってる陰陽師そのものの格好だ。
 狩衣とかいうのを着て烏帽子をかぶっている。



 「あ、あの…俺達……」

 言いかけて気付いた。
まさか、ここがゆかりさんの生家だなんて言えないし、言ったところで信じてもらえるはずもない。



 「体験コースですね?」

 「え?」

 何と言えば良いのかと焦っていると、若い男がそんなことを口にした。



 「あぁ、ご心配なく。
 今の季節はご予約なしでも大丈夫ですよ。」

 「そ、そうなんですか?」

 「一泊コースと三泊、一週間、一か月がございますが、どれになさいますか?」

 「え…えっと…」

 「じゃあ、三泊で……」

 俺が迷ってると、美戎が代わりにそう答えた。



 「三泊コース、お三名様、ご案内~!」

 男が大きな声を掛けると、中から、若い男が二人現れた。



 「さ、さ、皆様、こちらへ。」

 「は、はい。」

 何がどうなってるのかよくわからないままに、俺達は屋敷の中へ通された。 
 
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