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第2章…side ブルー
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私はそこで初めて人間の酒を口にした。
まずくはないが美味いとも言えない味だった。
しばらくすると、足に力が入らず身体がふわふわとするようなおかしな感覚を感じるようになった。
だが、それは不快なものではなくどことなく良い気分で、さらにおかしなことには、つまらないことにも笑いがこみあげてくるようになっていた。
その晩は、一座の者達と飲んで食べて歌い、こちらに来てから初めて「楽しい」と思える一夜を過ごす事となった。
しかし、次の日…
目を覚ました私は身体の異変に気が付いた。
気分が悪く、頭はずきずきと激しく痛む。
(なにか病気にかかったのかもしれない…)
そんな不安を胸に、私が起き上がれずぐったりとしていると、クリスが水を持ってきてくれた。
「あのくらいで二日酔いとは情けないねぇ…」
「……二日酔い?」
「そうか……あんた、酒飲むのは初めてだって言ってたな。」
クリスの話によると、私のこの不快な症状は病気ではなく酒によるための一時的なものなのだそうだ。
しばらくしたら自然と治るから気にするなとのことだった。
「これからは飲みすぎないことだな!」
クリスはそう言って笑った。
クリスの言ったことは事実で、時間が経つにつれ、不快な症状は薄らいでいった。
おかげで夜のステージは無事にこなすことが出来た。
*
「おまえ、すごいじゃないか!
たった一日でおまえを目当てに来てる女性客がわんさか増えてるぜ!」
「本当だね!思った以上の反響だね。
ほら、見なよ、あんなに差入れが来てるよ!」
ナターシャが指差す先には花束や酒や包みがいくつか置いてあった。
それらは、観客から私への好意のしるしらしい。
まさかこんな恩恵まで受けられるとは思ってもみなかった。
路銀を持たずとも旅を続けられるだけではなく、歌を歌う報酬ももらえる上に観客からこんなものまでもらえるとは…
これからの暮らしは今までよりずっと楽になりそうに思えて、私はつい微笑んでしまった。
この一座には看板スターであるレティシアと、その他に数人程の男女のダンサー、そして歌い手、奏者、コメディアンに下働きの者を含めると20名程の人間がいたが、皆、仲が良く舞台裏は常に和やかな雰囲気に包まれていた。
そのことも私にはとても心地良く感じられた。
今まではどこに行ってもそのような待遇を受けたことはなかったのだから。
まずくはないが美味いとも言えない味だった。
しばらくすると、足に力が入らず身体がふわふわとするようなおかしな感覚を感じるようになった。
だが、それは不快なものではなくどことなく良い気分で、さらにおかしなことには、つまらないことにも笑いがこみあげてくるようになっていた。
その晩は、一座の者達と飲んで食べて歌い、こちらに来てから初めて「楽しい」と思える一夜を過ごす事となった。
しかし、次の日…
目を覚ました私は身体の異変に気が付いた。
気分が悪く、頭はずきずきと激しく痛む。
(なにか病気にかかったのかもしれない…)
そんな不安を胸に、私が起き上がれずぐったりとしていると、クリスが水を持ってきてくれた。
「あのくらいで二日酔いとは情けないねぇ…」
「……二日酔い?」
「そうか……あんた、酒飲むのは初めてだって言ってたな。」
クリスの話によると、私のこの不快な症状は病気ではなく酒によるための一時的なものなのだそうだ。
しばらくしたら自然と治るから気にするなとのことだった。
「これからは飲みすぎないことだな!」
クリスはそう言って笑った。
クリスの言ったことは事実で、時間が経つにつれ、不快な症状は薄らいでいった。
おかげで夜のステージは無事にこなすことが出来た。
*
「おまえ、すごいじゃないか!
たった一日でおまえを目当てに来てる女性客がわんさか増えてるぜ!」
「本当だね!思った以上の反響だね。
ほら、見なよ、あんなに差入れが来てるよ!」
ナターシャが指差す先には花束や酒や包みがいくつか置いてあった。
それらは、観客から私への好意のしるしらしい。
まさかこんな恩恵まで受けられるとは思ってもみなかった。
路銀を持たずとも旅を続けられるだけではなく、歌を歌う報酬ももらえる上に観客からこんなものまでもらえるとは…
これからの暮らしは今までよりずっと楽になりそうに思えて、私はつい微笑んでしまった。
この一座には看板スターであるレティシアと、その他に数人程の男女のダンサー、そして歌い手、奏者、コメディアンに下働きの者を含めると20名程の人間がいたが、皆、仲が良く舞台裏は常に和やかな雰囲気に包まれていた。
そのことも私にはとても心地良く感じられた。
今まではどこに行ってもそのような待遇を受けたことはなかったのだから。
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