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6、夜光石(永遠の絆)

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「……この石にはそんなに素晴らしい力があるのですか!
それでは、この石をペンダントにすることは出来ますか?」

 「もちろん出来ますとも。カットはどんな風に?」

 「このままが良いのです。ただ、首から下げられるように出来れば……」

 「お護りなのね…
それならすぐに出来ますわよ。
そこでお待ちになる?」

 「ええ、そうさせていただきます。」

 女主人は手際良く石に小さな穴を開け、金具を付けてペンダントに加工してくれた。


 「ありがとうございます。
 以前より輝きがうんと増しましたね。」

 「ただ少し磨いただけなのよ。
こんな見事な石、削るのはもったいないわね。
カットしなくて正解だわ。
うちの人が生きていたらきっと細工をしたがっただろうけど……」

 「ご主人は亡くなられたのですか?」

 「えぇ、昨年、急にね……
身体の具合も良くなりかけてて、これからは仕事も頑張るって言ってた矢先のことだったわ。」

 「それはお気の毒に……」

 「あんなことさえなければ…」

 「……え?」

 「いえ…なんでもないのよ…」

 女主人は言葉を濁した。

 
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