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第16話:義父からの頼み
アイザックと図書室ならぬ図書館に行った、翌日。
ステラは朝から自分の部屋で、大好きな本が何冊も読めてご満悦だった。
今読んでいるのは大海原を冒険する話で、クローディとピュリティと一緒に可愛い小舟を走らせている。
燦々と輝く陽光に身体が温かく包まれ、吹き抜ける潮風が顔を撫で、爽やかな香りで胸が満たされた。
『海って最高だね。風が気持ちいいよ』
『そうね~。ステラちゃん、連れてきてくれてありがと~』
「二人と一緒でわたちも嬉ちい!」
(ああ、本の世界を実際に体験できるなんて本当に幸せ……。素敵な力が使えてよかった)
この調子で、気になったものは全部読むつもりだ。
最後まで本の世界を体験し現実世界に戻る。
次の本を読もうと手を伸ばしたところで、傍らのジスランからストップがかかった。
「ちょっと待ってください、ステラお嬢様。本を読む前に診察させてもらいます」
「ええ~、またでしゅか?」
「すぐ終わりますから、そんなに嫌そうな顔をしないでください。万が一何かあったら大変ですからね」
ステラの手からするりと本が抜き取られ、代わりにジスランの手が額に当てられる。
じわじわと温かさを感じた後、彼は納得したように小さく頷いた。
「やはり、少し熱っぽいですね。おそらく、力を使いすぎたのでしょう。一度休憩された方がよろしいかと思います」
「自分ではあまり実感がありましぇんけど」
「それが一番危険な状態なんですよ。さあ、読書は一旦お休みです」
「ああ、わたちのご本~」
抵抗むなしく、本はジスランに回収される。
ステラはむすっと頬を膨らませるが、話を聞いたティナが少しだけ冷やした林檎ジュースを持ってきてくれた。
「はいどうぞ、ステラお嬢様。特製の林檎ジュースです」
「ありがとうございましゅ……おいちい!」
一口飲んだ瞬間、ステラの機嫌は治ってしまった。
薄められてても濃厚な爽やかな甘味と酸味が軽やかに広がる。
大人用より三倍ほど薄まっており、赤ちゃんの彼女にはちょうどいい甘さだった。
しばらく林檎ジュースを楽しみながら休憩し、熱が引いたところで部屋の扉がノックされる。
「ステラはいるか?」
「パパしゃま、お帰りなさい!」
現れたのはアイザックだ。
相変わらず頭の痛そうな顔をしており、ステラは休んでもらおうとコップを差し出す。
「今おいちい林檎ジューチュ飲んでましゅ。パパしゃまも飲みましゅか?」
「いや、結構。別に喉は渇いていない」
(そんなに即答で断らなくても……)
眉一つ動かさず断られたステラがそんなことを思っていると、当のアイザックが隣に座った。
「本の世界に入り込む力は変わらず使えているか?」
「使えてましゅよ。毎日、ご本の中に入って楽しいでしゅ」
「ふむ、そうか。実はな……お前に頼みたいことがあるんだ」
「あい、何でしょうか」
アイザックの瞳は真剣そのもので、雰囲気を察したティナとジスランがさりげなく退室する。
「サリオン王国と条約締結をしたとき、皇帝のエドワールと会ったろう。現在、彼は病気に侵されているんだ」
「病気……だったんでしゅんか……」
ステラの記憶にあるエドワールは健康そのもので、まさか病気とは思わなかった。
さらに、険しいままのアイザックの表情から、その病状は決して良くないと想像つく。
「彼の身体を侵す病は"呪斑病"という。身体に紫色の斑模様が浮かび、徐々に生命力を奪う危険な病だ」
「怖くて泣きそうでしゅ」
「特効薬は存在する。"玲露草"と呼ばれる薬草を煎じた茶だ。だが、"玲露草"がどうしても見つけられない。とある植物紀行にわずかな記述しかなく、植物の絵が掲載されていないのだ。想像以上に珍しい薬草なのか、著名な学者も知らないのだ」
アイザックは悔しげに硬く拳を握り、話を続ける。
植物紀行の記述も薬草の特徴的な形を書いたものではなく、二行くらいの主観的な印象でしかないともわかった。
(葉っぱなんて世の中にすごくたくさんあるものね。手掛かりもほぼ無い状態で探し出すなんて不可能に近いわ)
話を聞きながら、ステラはため息交じりに思う。
続けて、エドワールの身が心配になった。
「皇帝陛下の具合は大丈夫なんでしゅか?」
「国内中の医術師や薬師が日々治療に当たり、どうにか症状を抑えている状態だ。だが、どんな魔法でも秘薬でも完治には至らない。やはり、"玲露草"の茶でないと効果がないようだ」
「ふむぅ……状況は深刻みたいでしゅね」
「そこでだ、ステラ。お前の本の世界に入り込む力なら、実際に薬草の姿形がわかるかもしれない」
「たしかに、その可能性は高いでしゅ!」
植物紀行の世界を体験すれば、玲露草を実際に見られるはずだ。
アイザックはステラの前で姿勢を正すと、丁寧に頭を下げた。
「大切な友を救うために……お前の力を貸してくれないか?」
伏せた顔は見えずとも、"大切な友人を救いたい"という真剣な思いが伝わった。
(どうにか役に立ちたいな。皇帝陛下のためにも……そして、パパ様のためにも)
ステラはアイザックの手をそっと握る。
赤ちゃんの身体では、少しばかり冷たく感じられた。
「パパしゃま、頭を上げてくだしゃい。しょんなふうに頼まなくても、わたちは精一杯頑張りましゅよ。だって、わたちはパパしゃまの娘なんでしゅから」
「お前は……私の娘……」
アイザックの呟きは、彼自身の心にじんわりと染み入る。
社会的にはそのような関係だと承知していたが、初めて言葉に血が通った気がした。
「それに、植物紀行なんて見るのが楽しみでしゅね。色んなお花とか植物も見られるかもちれましぇん」
素直に喜ぶステラを見て、アイザックの険しい表情は少しずつ和らいでいくのだった。
「……ありがとう、ステラ」
彼は緊張が解けたように微笑み、室内の空気も柔らかく温かいものに変わる。
「植物紀行は貴重な手掛かりなので、エドワールの執務室で厳重に保管されている。だから、一度執務室に行こう。ついでに、彼はサリオン王国との問題解決をした功績で、ステラに褒美を渡したいとも話している」
「ほんとでしゅか!? わたち、ご褒美だいしゅきでしゅ!」
(なんて良い響きだろう!)
たちまち、ステラの胸からは病気の怖い気持ちが消え、代わりに明るい気持ちが沸く。
ご褒美とは、前世から彼女が大好きな言葉の一つだ。
想像するだけでワクワクと胸が高鳴った。
「では、すぐにエドワールの元に行くぞ。……ステラ、抱っこしてやろう」
「やっちぁ!」
軽々と持ち上げられたステラはアイザックの腕にすっぽりと収まり、馬車で宮殿に向かう。
大切な父の大事な友人を救うために――
ステラは朝から自分の部屋で、大好きな本が何冊も読めてご満悦だった。
今読んでいるのは大海原を冒険する話で、クローディとピュリティと一緒に可愛い小舟を走らせている。
燦々と輝く陽光に身体が温かく包まれ、吹き抜ける潮風が顔を撫で、爽やかな香りで胸が満たされた。
『海って最高だね。風が気持ちいいよ』
『そうね~。ステラちゃん、連れてきてくれてありがと~』
「二人と一緒でわたちも嬉ちい!」
(ああ、本の世界を実際に体験できるなんて本当に幸せ……。素敵な力が使えてよかった)
この調子で、気になったものは全部読むつもりだ。
最後まで本の世界を体験し現実世界に戻る。
次の本を読もうと手を伸ばしたところで、傍らのジスランからストップがかかった。
「ちょっと待ってください、ステラお嬢様。本を読む前に診察させてもらいます」
「ええ~、またでしゅか?」
「すぐ終わりますから、そんなに嫌そうな顔をしないでください。万が一何かあったら大変ですからね」
ステラの手からするりと本が抜き取られ、代わりにジスランの手が額に当てられる。
じわじわと温かさを感じた後、彼は納得したように小さく頷いた。
「やはり、少し熱っぽいですね。おそらく、力を使いすぎたのでしょう。一度休憩された方がよろしいかと思います」
「自分ではあまり実感がありましぇんけど」
「それが一番危険な状態なんですよ。さあ、読書は一旦お休みです」
「ああ、わたちのご本~」
抵抗むなしく、本はジスランに回収される。
ステラはむすっと頬を膨らませるが、話を聞いたティナが少しだけ冷やした林檎ジュースを持ってきてくれた。
「はいどうぞ、ステラお嬢様。特製の林檎ジュースです」
「ありがとうございましゅ……おいちい!」
一口飲んだ瞬間、ステラの機嫌は治ってしまった。
薄められてても濃厚な爽やかな甘味と酸味が軽やかに広がる。
大人用より三倍ほど薄まっており、赤ちゃんの彼女にはちょうどいい甘さだった。
しばらく林檎ジュースを楽しみながら休憩し、熱が引いたところで部屋の扉がノックされる。
「ステラはいるか?」
「パパしゃま、お帰りなさい!」
現れたのはアイザックだ。
相変わらず頭の痛そうな顔をしており、ステラは休んでもらおうとコップを差し出す。
「今おいちい林檎ジューチュ飲んでましゅ。パパしゃまも飲みましゅか?」
「いや、結構。別に喉は渇いていない」
(そんなに即答で断らなくても……)
眉一つ動かさず断られたステラがそんなことを思っていると、当のアイザックが隣に座った。
「本の世界に入り込む力は変わらず使えているか?」
「使えてましゅよ。毎日、ご本の中に入って楽しいでしゅ」
「ふむ、そうか。実はな……お前に頼みたいことがあるんだ」
「あい、何でしょうか」
アイザックの瞳は真剣そのもので、雰囲気を察したティナとジスランがさりげなく退室する。
「サリオン王国と条約締結をしたとき、皇帝のエドワールと会ったろう。現在、彼は病気に侵されているんだ」
「病気……だったんでしゅんか……」
ステラの記憶にあるエドワールは健康そのもので、まさか病気とは思わなかった。
さらに、険しいままのアイザックの表情から、その病状は決して良くないと想像つく。
「彼の身体を侵す病は"呪斑病"という。身体に紫色の斑模様が浮かび、徐々に生命力を奪う危険な病だ」
「怖くて泣きそうでしゅ」
「特効薬は存在する。"玲露草"と呼ばれる薬草を煎じた茶だ。だが、"玲露草"がどうしても見つけられない。とある植物紀行にわずかな記述しかなく、植物の絵が掲載されていないのだ。想像以上に珍しい薬草なのか、著名な学者も知らないのだ」
アイザックは悔しげに硬く拳を握り、話を続ける。
植物紀行の記述も薬草の特徴的な形を書いたものではなく、二行くらいの主観的な印象でしかないともわかった。
(葉っぱなんて世の中にすごくたくさんあるものね。手掛かりもほぼ無い状態で探し出すなんて不可能に近いわ)
話を聞きながら、ステラはため息交じりに思う。
続けて、エドワールの身が心配になった。
「皇帝陛下の具合は大丈夫なんでしゅか?」
「国内中の医術師や薬師が日々治療に当たり、どうにか症状を抑えている状態だ。だが、どんな魔法でも秘薬でも完治には至らない。やはり、"玲露草"の茶でないと効果がないようだ」
「ふむぅ……状況は深刻みたいでしゅね」
「そこでだ、ステラ。お前の本の世界に入り込む力なら、実際に薬草の姿形がわかるかもしれない」
「たしかに、その可能性は高いでしゅ!」
植物紀行の世界を体験すれば、玲露草を実際に見られるはずだ。
アイザックはステラの前で姿勢を正すと、丁寧に頭を下げた。
「大切な友を救うために……お前の力を貸してくれないか?」
伏せた顔は見えずとも、"大切な友人を救いたい"という真剣な思いが伝わった。
(どうにか役に立ちたいな。皇帝陛下のためにも……そして、パパ様のためにも)
ステラはアイザックの手をそっと握る。
赤ちゃんの身体では、少しばかり冷たく感じられた。
「パパしゃま、頭を上げてくだしゃい。しょんなふうに頼まなくても、わたちは精一杯頑張りましゅよ。だって、わたちはパパしゃまの娘なんでしゅから」
「お前は……私の娘……」
アイザックの呟きは、彼自身の心にじんわりと染み入る。
社会的にはそのような関係だと承知していたが、初めて言葉に血が通った気がした。
「それに、植物紀行なんて見るのが楽しみでしゅね。色んなお花とか植物も見られるかもちれましぇん」
素直に喜ぶステラを見て、アイザックの険しい表情は少しずつ和らいでいくのだった。
「……ありがとう、ステラ」
彼は緊張が解けたように微笑み、室内の空気も柔らかく温かいものに変わる。
「植物紀行は貴重な手掛かりなので、エドワールの執務室で厳重に保管されている。だから、一度執務室に行こう。ついでに、彼はサリオン王国との問題解決をした功績で、ステラに褒美を渡したいとも話している」
「ほんとでしゅか!? わたち、ご褒美だいしゅきでしゅ!」
(なんて良い響きだろう!)
たちまち、ステラの胸からは病気の怖い気持ちが消え、代わりに明るい気持ちが沸く。
ご褒美とは、前世から彼女が大好きな言葉の一つだ。
想像するだけでワクワクと胸が高鳴った。
「では、すぐにエドワールの元に行くぞ。……ステラ、抱っこしてやろう」
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