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第一章 クズは牢獄へ
第8話
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「なんでお前がここにいるんだよ……」
「ふっ……。あんた、この世界のこと何にもわかってないのね」
「どういうことだ……」
「まあいいわ。まずは紹介が先ね。こいつは風紀委員のシモン。私の右腕とも呼べる存在よ」
「……………」
シモンは無言で奏のそばに行き、まるで軍人のように立ち姿勢を正した。
「なんで風紀委員の野郎が痴漢なんてしてたんだよ!こいつも逮捕だろっ!そもそもなんで風紀委員が警察じみたことしてるのかよくわからんけど!」
「あんたは状況から察する能力が全くないバカのクズらしいから、いちからの説明が必要みたいね。さすが、<特別枠>での合格者なだけあるわ」
「……………っ!?」
奏は目の前の白い机をバンッと叩いた。
黒水の肩は条件反射でビクリと上下に動き、電気スタンドの光が小刻みに揺れる。
「まずここは東京地下第四高等学校にある取調室。あんたは取り調べを受けている身なの。で、これからあなたはこの地下にある風紀委員管轄の<校内超監視牢獄>、通称ゴミ箱に痴漢の容疑で投獄されるってわけなのよ。この世界で捕まった者はただのゴミ、これからは人間の扱いを受けるなんて思わないで頂戴」
「はあ!?お前の言ってることよくわかんねーよ!てか、俺の質問に答えろよ。俺がゴミならお前の隣にいるやつだって粗大ゴミだろ!?」
さっきまで能面だったシモンは黒水の言葉に顔がムッとなった。
すみません、ちょっと言いすぎました……。暴力だけは勘弁してください。
一方、奏は驚いた顔をして――。
「あら、何を言っているの?」
と、素っ頓狂な声を出し、そして――。
「シモンが触ったのはただのゴミよ」
と、奏は言った。
「いや、何を言って――、んぐっ!?」
黒水は奏の手に口を押えられてしまう。
奏は話を続ける。
「彼女はオレンジ色のテリスを着ていたでしょう?あれはゴミ箱の住人の証――。つまり彼女はこの国のゴミ、誰が彼女のどこを触ろうともこの世界にとってはどうでもいいことよ。じゃあなんで同様にゴミを触っただけのあんたが逮捕されるのか?それはね――」
吐息が鼻先にかかるほどに、奏は黒水に顔を近づけた。
奏の大きな胸が黒水の細い胸板に触れそうになる。
こんな艶めかしいシチュエーションでも、黒水の中では緊張感が勝っていた。
「あんたがこの世界には必要ない、最強のクズだからよ!オーッホッホッホ!」
「――ぷはあっ!って、なんだよそれ!理由になってねーだろ!?」
奏は女王のように両手を広げ高笑いをする一方、黒水は奏の言葉にブチ切れていた。
「あら?でも、何も知らないあなたは、オレンジ色のテリスを着ていた彼女を人間と認識していたわけでしょ?だとしたらあなたのしたこと明らかに犯罪じゃない?」
「ぐぬ…」
奏の正論に何も言えなくなる黒水。
「とにかく、風紀委員長の私があんたを逮捕したのだからもうこれは決定事項だわ!まあ、そういうことだからこれからよろしくね、ゴミクズ君♪」
奏は満面の笑みを黒水に向けた。
かわいい顔してるくせにめちゃくちゃ性格悪いな、こいつ……。
誰か、このクズ女を逮捕してください……。
「ふっ……。あんた、この世界のこと何にもわかってないのね」
「どういうことだ……」
「まあいいわ。まずは紹介が先ね。こいつは風紀委員のシモン。私の右腕とも呼べる存在よ」
「……………」
シモンは無言で奏のそばに行き、まるで軍人のように立ち姿勢を正した。
「なんで風紀委員の野郎が痴漢なんてしてたんだよ!こいつも逮捕だろっ!そもそもなんで風紀委員が警察じみたことしてるのかよくわからんけど!」
「あんたは状況から察する能力が全くないバカのクズらしいから、いちからの説明が必要みたいね。さすが、<特別枠>での合格者なだけあるわ」
「……………っ!?」
奏は目の前の白い机をバンッと叩いた。
黒水の肩は条件反射でビクリと上下に動き、電気スタンドの光が小刻みに揺れる。
「まずここは東京地下第四高等学校にある取調室。あんたは取り調べを受けている身なの。で、これからあなたはこの地下にある風紀委員管轄の<校内超監視牢獄>、通称ゴミ箱に痴漢の容疑で投獄されるってわけなのよ。この世界で捕まった者はただのゴミ、これからは人間の扱いを受けるなんて思わないで頂戴」
「はあ!?お前の言ってることよくわかんねーよ!てか、俺の質問に答えろよ。俺がゴミならお前の隣にいるやつだって粗大ゴミだろ!?」
さっきまで能面だったシモンは黒水の言葉に顔がムッとなった。
すみません、ちょっと言いすぎました……。暴力だけは勘弁してください。
一方、奏は驚いた顔をして――。
「あら、何を言っているの?」
と、素っ頓狂な声を出し、そして――。
「シモンが触ったのはただのゴミよ」
と、奏は言った。
「いや、何を言って――、んぐっ!?」
黒水は奏の手に口を押えられてしまう。
奏は話を続ける。
「彼女はオレンジ色のテリスを着ていたでしょう?あれはゴミ箱の住人の証――。つまり彼女はこの国のゴミ、誰が彼女のどこを触ろうともこの世界にとってはどうでもいいことよ。じゃあなんで同様にゴミを触っただけのあんたが逮捕されるのか?それはね――」
吐息が鼻先にかかるほどに、奏は黒水に顔を近づけた。
奏の大きな胸が黒水の細い胸板に触れそうになる。
こんな艶めかしいシチュエーションでも、黒水の中では緊張感が勝っていた。
「あんたがこの世界には必要ない、最強のクズだからよ!オーッホッホッホ!」
「――ぷはあっ!って、なんだよそれ!理由になってねーだろ!?」
奏は女王のように両手を広げ高笑いをする一方、黒水は奏の言葉にブチ切れていた。
「あら?でも、何も知らないあなたは、オレンジ色のテリスを着ていた彼女を人間と認識していたわけでしょ?だとしたらあなたのしたこと明らかに犯罪じゃない?」
「ぐぬ…」
奏の正論に何も言えなくなる黒水。
「とにかく、風紀委員長の私があんたを逮捕したのだからもうこれは決定事項だわ!まあ、そういうことだからこれからよろしくね、ゴミクズ君♪」
奏は満面の笑みを黒水に向けた。
かわいい顔してるくせにめちゃくちゃ性格悪いな、こいつ……。
誰か、このクズ女を逮捕してください……。
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