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第一章 クズは牢獄へ
第9話
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黒水にはこの状況において、わからないことが多かった。
なぜ、学校の中に牢獄なんてものがあるのか――。
ゴミ箱に投獄された人間が人間として扱われないとは具体的にどうゆうことなのか――。
そして、なぜ降魔奏という目の前の女は黒水のことをこんなに知っているのか――。
しかし、気絶から目覚めたばかりでひとしきり話した後だったため、黒水にはもう質問する体力がなかった。
……まだ頭がクラクラする。
「はあ……。わからないことは追々聞くとするか」
「もうあんたみたいなクズとは話したくもないのだけれど。私みたいなエリートにとって人生の無駄遣いのだけれど。まあでも、これは風紀委員長としての責務でもあるわ。ああ、私って不憫な女……。ほんっと、めんどくさいわよね」
またもや悲劇のヒロインのような、オーバーリアクションで項垂れる奏。かと思うと、すぐに立ち直った様子で裏ピースのようなサインを隣でずっと無言で突っ立っていたシモンに見せた。
シモンはそれを見てすぐに、慣れた手つきで奏の指の間にタバコを入れ、ライターで火をつけた。
――タバコ?
「おいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
「――ぷはああ。なによ、うるさいわね。うるさいゴミとかもはやゴミ未満ね、あんた」
「いやいやいやいや、どこの世界にタバコ吸う風紀委員長がいるんだよっ!?」
「はあ……。私はね、毎日毎日複数のゴミみたいなクズを相手にしてやってんのよ。ニコチン摂取しなきゃストレスで死んでしまうわ」
「お前もただのクズじゃねえかあああああ!」
明らかに黒水以上のクズではないだろうか。
最強のクズの称号は奏に譲ろう。
というか、今までの会話は何だったのだろうか……。
奏が黒水に対して放った罵倒ひとつひとつがブーメランでしかない。
「ニコチン補給生き返るわあ」
「はあ、なんでお前みたいなクズに逮捕されてんだよ、俺。てか、お前がタバコ吸ってること他の人にばらすかんな。そしたらお前もゴミ箱に入ることになるんじゃねーの」
「この世界のゴミと風紀委員長、果たして人間はどちらの言葉に耳を傾けるのかしらね、は・い・ざ・ら・君♪」
「何を言って――、あああああああああああ!」
奏は黒水の右乳首にタバコの火をグリグリと押しつけ、火をかき消した。
突然の熱さと激痛に、黒水は叫ばずにはいられなかった。
「風紀委員長である私に、ゴミの分際で逆らう真似はしないほうがいいわよ?それにしてもいい悲鳴だったわあ。オーホッホッホ!」
「チッ!ちょっと乳首刺激されて興奮しただけだよ……」
「あらつまらない。でも確かにそうね。あなたみたいな変態クズにとって、乳首を灰皿にされるのは明らかにご褒美でしかないものね。ちょっと反省したわ」
「なんでこういうときだけ反省するんだよ……」
奏には罵倒のレパートリーをいくつ有しているのだろうか。
ほんと、底が知れない女だ……。
奏はタバコを床にポイッと捨て、左腕に表示された時間を見ると、「あらもうこんな時間」と少し焦った様子を見せた。
「そろそろゴミ箱の集会が始まるわ。とっととこれに着替えなさい。見るに堪えないあんたの貧相な体に吐き気を催していたところだったからちょうどいいわ」
そう言って奏は黒水に、ボディスーツのようなものを投げつけた。
ゴミ箱の住人の証――。オレンジ色のテリスだった。
それを見て黒水は、なんとなく背筋が凍るような感覚がした。
これから、修羅が始まるような気がして――。
「……てか俺、まだ拘束されたままなんだけど」
なぜ、学校の中に牢獄なんてものがあるのか――。
ゴミ箱に投獄された人間が人間として扱われないとは具体的にどうゆうことなのか――。
そして、なぜ降魔奏という目の前の女は黒水のことをこんなに知っているのか――。
しかし、気絶から目覚めたばかりでひとしきり話した後だったため、黒水にはもう質問する体力がなかった。
……まだ頭がクラクラする。
「はあ……。わからないことは追々聞くとするか」
「もうあんたみたいなクズとは話したくもないのだけれど。私みたいなエリートにとって人生の無駄遣いのだけれど。まあでも、これは風紀委員長としての責務でもあるわ。ああ、私って不憫な女……。ほんっと、めんどくさいわよね」
またもや悲劇のヒロインのような、オーバーリアクションで項垂れる奏。かと思うと、すぐに立ち直った様子で裏ピースのようなサインを隣でずっと無言で突っ立っていたシモンに見せた。
シモンはそれを見てすぐに、慣れた手つきで奏の指の間にタバコを入れ、ライターで火をつけた。
――タバコ?
「おいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
「――ぷはああ。なによ、うるさいわね。うるさいゴミとかもはやゴミ未満ね、あんた」
「いやいやいやいや、どこの世界にタバコ吸う風紀委員長がいるんだよっ!?」
「はあ……。私はね、毎日毎日複数のゴミみたいなクズを相手にしてやってんのよ。ニコチン摂取しなきゃストレスで死んでしまうわ」
「お前もただのクズじゃねえかあああああ!」
明らかに黒水以上のクズではないだろうか。
最強のクズの称号は奏に譲ろう。
というか、今までの会話は何だったのだろうか……。
奏が黒水に対して放った罵倒ひとつひとつがブーメランでしかない。
「ニコチン補給生き返るわあ」
「はあ、なんでお前みたいなクズに逮捕されてんだよ、俺。てか、お前がタバコ吸ってること他の人にばらすかんな。そしたらお前もゴミ箱に入ることになるんじゃねーの」
「この世界のゴミと風紀委員長、果たして人間はどちらの言葉に耳を傾けるのかしらね、は・い・ざ・ら・君♪」
「何を言って――、あああああああああああ!」
奏は黒水の右乳首にタバコの火をグリグリと押しつけ、火をかき消した。
突然の熱さと激痛に、黒水は叫ばずにはいられなかった。
「風紀委員長である私に、ゴミの分際で逆らう真似はしないほうがいいわよ?それにしてもいい悲鳴だったわあ。オーホッホッホ!」
「チッ!ちょっと乳首刺激されて興奮しただけだよ……」
「あらつまらない。でも確かにそうね。あなたみたいな変態クズにとって、乳首を灰皿にされるのは明らかにご褒美でしかないものね。ちょっと反省したわ」
「なんでこういうときだけ反省するんだよ……」
奏には罵倒のレパートリーをいくつ有しているのだろうか。
ほんと、底が知れない女だ……。
奏はタバコを床にポイッと捨て、左腕に表示された時間を見ると、「あらもうこんな時間」と少し焦った様子を見せた。
「そろそろゴミ箱の集会が始まるわ。とっととこれに着替えなさい。見るに堪えないあんたの貧相な体に吐き気を催していたところだったからちょうどいいわ」
そう言って奏は黒水に、ボディスーツのようなものを投げつけた。
ゴミ箱の住人の証――。オレンジ色のテリスだった。
それを見て黒水は、なんとなく背筋が凍るような感覚がした。
これから、修羅が始まるような気がして――。
「……てか俺、まだ拘束されたままなんだけど」
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