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第二章 クズは学校へ
第26話
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終礼が終わり、放課後になった。
黒水はというと、授業中も終礼もお腹が鳴るのを抑えるのに必死で何も頭に入ってこなかった。
「ロミロミ、なんでさっきから腹押さえてるんだ?殴られたから?」
斧研が空いていた黒水の隣の席に馬乗りになって座った。
「全身の痛みが消し飛ぶくらい腹減ってるんだよ。斧研は腹減ってねーのかよ」
「うちはそこらへんの男二人から弁当もらったからむしろ腹いっぱいだな」
「カツアゲか……。そんなことしたら貢献ポイント減るだろ」
「いいや、うちはただその弁当ちょうだいって言っただけだぞ」
「男を半殺しにする女の圧は相当なもんだろうな。かわいそうに」
「うちはテリスの力がなくても強いからな!」
「ほんと、お前はいいよなあ――」
今朝、斧研に言われた言葉を思い出す。
――男は強くなったほうが人生お得だぞ。
確かに、今日のような日がずっと続くのだとしたら強くなる他に生きる道はない。
しかし、黒水には二年間の引きこもりの弊害があり、筋肉がほとんどないガリガリの体だ。
「さて、どうしたものかな……」
「ほら、くだらないこと考えてないで。そろそろ行かないと風紀委員が怒り出すぞ」
教室の外を見ると、シモンともう一人の風紀委員がこちらをのぞき、睨みを利かせていた。
「はあ――」
黒水は深くため息をつき、斧研とともに風紀委員のところに向かうのだった。
黒水はというと、授業中も終礼もお腹が鳴るのを抑えるのに必死で何も頭に入ってこなかった。
「ロミロミ、なんでさっきから腹押さえてるんだ?殴られたから?」
斧研が空いていた黒水の隣の席に馬乗りになって座った。
「全身の痛みが消し飛ぶくらい腹減ってるんだよ。斧研は腹減ってねーのかよ」
「うちはそこらへんの男二人から弁当もらったからむしろ腹いっぱいだな」
「カツアゲか……。そんなことしたら貢献ポイント減るだろ」
「いいや、うちはただその弁当ちょうだいって言っただけだぞ」
「男を半殺しにする女の圧は相当なもんだろうな。かわいそうに」
「うちはテリスの力がなくても強いからな!」
「ほんと、お前はいいよなあ――」
今朝、斧研に言われた言葉を思い出す。
――男は強くなったほうが人生お得だぞ。
確かに、今日のような日がずっと続くのだとしたら強くなる他に生きる道はない。
しかし、黒水には二年間の引きこもりの弊害があり、筋肉がほとんどないガリガリの体だ。
「さて、どうしたものかな……」
「ほら、くだらないこと考えてないで。そろそろ行かないと風紀委員が怒り出すぞ」
教室の外を見ると、シモンともう一人の風紀委員がこちらをのぞき、睨みを利かせていた。
「はあ――」
黒水は深くため息をつき、斧研とともに風紀委員のところに向かうのだった。
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