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第二章 クズは学校へ
第27話
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『五味黒水、空き缶のポイ捨てを拾う姿の確認がとれました。貢献ポイント3 ptを与えます』
「よっしゃ、3 ptゲットお!」
「おい、ずるいぞロミロミ!それうちが最初に見つけたやつだぞ!」
「さすがだわ!やはりゴミみたいな人間はゴミを引き寄せる能力があるみたいね!」
「みなさま、甘いですよ!真のクズはポイ捨てなど拾わず、むしろポイ捨てしてやるのです!あたしは拾いませんよ!」
放課後、風紀委員に連行された黒水たちは再びゴミ箱に投獄される――。
と思いきや、連れていかれた場所は校舎の外だった。
「お前らクズ共には、ゴミ箱に戻る前に『罪滅ぼし』として治安維持活動を行ってもらう!今日は校舎の周りのゴミを拾え!ひとり一つずつ、ここにある袋とトングを持っていけ!」
そのように副風紀委員長のほうから指令を受け、黒水、奏、亜紀、斧研の四人は風紀委員監視のもとでゴミ拾いをしている。
ゴミを拾えば貢献ポイントがもらえるということもあり、亜紀を除いた三人は競争するかの如く、ポイ捨てされたゴミを探していた。
「うーん、それにしても全然見つからないなあ」
「当たり前じゃない。ポイ捨てをすればこの世界のそこら中にある防犯カメラにその姿を捉えられて貢献ポイントが減るんだから。ほんと、いい人づくりにはもってこいよね」
奏が皮肉めいた口調で言った。
周りを見ると、だいたい三メートルくらいの感覚で防犯カメラが設置されていた。
こんな至る所で監視されていれば、簡単に悪いことはできないだろう。
ただ、気になることはそれだけではない――。
「それにしてもうちら、目立ちすぎじゃねーか?みんなこっち見てくるぞ」
「そりゃあたしたち、本校でたった四人のオレンジなんですから。こんなの着てれば目立つに決まってますよ。ああ、クズを見る目を浴びてとても気持ちいいですぅ!」
亜紀は体を震わせて、艶めかしい声を出す。
「そういや、オレンジってなんなんだ?今日ちょいちょい聞いたけど……」
「オレンジっていうのはあたしたち、ゴミ箱の住人のことを示す素晴らしき蔑称ですよ、黒水様!そもそもオレンジ色のものがこの世界では疎まれる対象になってるんですよ!」
「まあ囚人がこんな目立つ服着てうろちょろしてたらそうなるのも仕方ないか……」
青いテリスを着た人々が目の前を通るたびに、奇異な目でこちらを見られているのがよくわかる。
「そんなことよりゴミを探すぞ、ロミロミ!お前にはぜってぇ負けねえから!」
「おう、臨むところだ!はやくこんな牢獄飛び出して、俺は愛しのまなたんのところに行くんだ」
黒水はクラス委員の瑠璃川茉奈の顔を思い出す。
黒水に向けられたとは思えない柔和な表情――。
可愛くはじける笑顔――。
緩いウェーブのかかった青い髪――
口元にはほくろがあったような気がする……。
「まなたんって――、あのクラス委員?ロミロミってああいうのが好きなの?まじきもじゃん」
「あら、ゴミのような人間が恋だなんて立場をわきまえなさい?あと、クラス委員をする女ってのはだいたい腹黒よ。優しくされたのかもしれないけれど、現実を見ることね」
「お前が言うなよ、クズ女」
話に割って入ってきた奏にツッコミを入れる黒水。
というか、昨日まで風紀委員長やってた女はどこのどいつだよ……。
確かにその女は腹黒どころか、全身真っ黒の犯人みたいなやつだが――。
そんなことを考えながら、黒水は下を向いてポイ捨てを探していると――
「「あっ――」」
黒水と斧研が同時に声を出す。
そこにあったのは、タバコの吸い殻だった。
これを拾えば相当な貢献ポイントがもらえるだろう。
刹那、黒水と斧研が持ったトングがタバコの吸い殻のほうに伸びていき、ぶつかり合う――。
あと数センチ、どちらがタバコの吸い殻をものにするか、周りに緊張感が走ったが――。
――ズザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
目の前で起こった砂嵐と爆音で一気に緊張感がとけた。
「わあああ!タバコ、タバコよおお!しかもまだちょっと火がついているわっ……!――あっ、今ちょっとタバコの風味がしたわ!今日はなんていい日なんでしょう!オーホッホッホ!」
「……………」
さっきまで地面にへばりついていたタバコの吸い殻が、奏の口にくわえられていた。
つまり、黒水と斧研が拾う前に、奏がヘッドスライディングして口でそれをキャッチしたということだろう……。
そのいかれた奏の姿に、見張りの風紀委員や通行人も含めその場にいた全員が絶句していた。
「クズ女というか、ヤバい女だったわ……………」
「よっしゃ、3 ptゲットお!」
「おい、ずるいぞロミロミ!それうちが最初に見つけたやつだぞ!」
「さすがだわ!やはりゴミみたいな人間はゴミを引き寄せる能力があるみたいね!」
「みなさま、甘いですよ!真のクズはポイ捨てなど拾わず、むしろポイ捨てしてやるのです!あたしは拾いませんよ!」
放課後、風紀委員に連行された黒水たちは再びゴミ箱に投獄される――。
と思いきや、連れていかれた場所は校舎の外だった。
「お前らクズ共には、ゴミ箱に戻る前に『罪滅ぼし』として治安維持活動を行ってもらう!今日は校舎の周りのゴミを拾え!ひとり一つずつ、ここにある袋とトングを持っていけ!」
そのように副風紀委員長のほうから指令を受け、黒水、奏、亜紀、斧研の四人は風紀委員監視のもとでゴミ拾いをしている。
ゴミを拾えば貢献ポイントがもらえるということもあり、亜紀を除いた三人は競争するかの如く、ポイ捨てされたゴミを探していた。
「うーん、それにしても全然見つからないなあ」
「当たり前じゃない。ポイ捨てをすればこの世界のそこら中にある防犯カメラにその姿を捉えられて貢献ポイントが減るんだから。ほんと、いい人づくりにはもってこいよね」
奏が皮肉めいた口調で言った。
周りを見ると、だいたい三メートルくらいの感覚で防犯カメラが設置されていた。
こんな至る所で監視されていれば、簡単に悪いことはできないだろう。
ただ、気になることはそれだけではない――。
「それにしてもうちら、目立ちすぎじゃねーか?みんなこっち見てくるぞ」
「そりゃあたしたち、本校でたった四人のオレンジなんですから。こんなの着てれば目立つに決まってますよ。ああ、クズを見る目を浴びてとても気持ちいいですぅ!」
亜紀は体を震わせて、艶めかしい声を出す。
「そういや、オレンジってなんなんだ?今日ちょいちょい聞いたけど……」
「オレンジっていうのはあたしたち、ゴミ箱の住人のことを示す素晴らしき蔑称ですよ、黒水様!そもそもオレンジ色のものがこの世界では疎まれる対象になってるんですよ!」
「まあ囚人がこんな目立つ服着てうろちょろしてたらそうなるのも仕方ないか……」
青いテリスを着た人々が目の前を通るたびに、奇異な目でこちらを見られているのがよくわかる。
「そんなことよりゴミを探すぞ、ロミロミ!お前にはぜってぇ負けねえから!」
「おう、臨むところだ!はやくこんな牢獄飛び出して、俺は愛しのまなたんのところに行くんだ」
黒水はクラス委員の瑠璃川茉奈の顔を思い出す。
黒水に向けられたとは思えない柔和な表情――。
可愛くはじける笑顔――。
緩いウェーブのかかった青い髪――
口元にはほくろがあったような気がする……。
「まなたんって――、あのクラス委員?ロミロミってああいうのが好きなの?まじきもじゃん」
「あら、ゴミのような人間が恋だなんて立場をわきまえなさい?あと、クラス委員をする女ってのはだいたい腹黒よ。優しくされたのかもしれないけれど、現実を見ることね」
「お前が言うなよ、クズ女」
話に割って入ってきた奏にツッコミを入れる黒水。
というか、昨日まで風紀委員長やってた女はどこのどいつだよ……。
確かにその女は腹黒どころか、全身真っ黒の犯人みたいなやつだが――。
そんなことを考えながら、黒水は下を向いてポイ捨てを探していると――
「「あっ――」」
黒水と斧研が同時に声を出す。
そこにあったのは、タバコの吸い殻だった。
これを拾えば相当な貢献ポイントがもらえるだろう。
刹那、黒水と斧研が持ったトングがタバコの吸い殻のほうに伸びていき、ぶつかり合う――。
あと数センチ、どちらがタバコの吸い殻をものにするか、周りに緊張感が走ったが――。
――ズザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
目の前で起こった砂嵐と爆音で一気に緊張感がとけた。
「わあああ!タバコ、タバコよおお!しかもまだちょっと火がついているわっ……!――あっ、今ちょっとタバコの風味がしたわ!今日はなんていい日なんでしょう!オーホッホッホ!」
「……………」
さっきまで地面にへばりついていたタバコの吸い殻が、奏の口にくわえられていた。
つまり、黒水と斧研が拾う前に、奏がヘッドスライディングして口でそれをキャッチしたということだろう……。
そのいかれた奏の姿に、見張りの風紀委員や通行人も含めその場にいた全員が絶句していた。
「クズ女というか、ヤバい女だったわ……………」
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