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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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「もうすぐ東のお庭「アガリアシビナー」に着きますよ」
ん?アガリアシビナー?
これ多分、祐仁さんが名付けた庭かも。
だってこれ沖縄方言だし。
アガリって、東って意味だし、アシビナーって遊びの庭とか広場って意味だよね。
東にある遊び場?広場?そんな意味合い。
そんな名前をつけられるのは沖縄出身の祐仁さんしかいないよね。
おー、おー、なんか沖縄っぽい。
ちょっと、嬉しい。ちょっと懐かしい。
ちょっと、寂しい。ちょっと感動。
「では、皆様、王妃様と、ダウニー第二王子の子、マーシュ領と当主の嫡男であります、王位継承第4位、そして、王妃様の孫第一子のカイト様でございます。」
長っ。ボクの紹介長っ。
円卓のテーブルがいくつもあって、そこには落ち着いたカラードレスを纏う、チラチラ白髪混じりのご婦人たちが一同、貴族の一礼をしている。
「皆様、お顔をお上げになって。」
次々に顔を上げたご婦人達。
めちゃくちゃボクを見てる。
そんなに見つめちゃ、照れる?
ギラギラしてる人いるー。
キュンキュンしてる人いるー。
びっくりしてる人もいるー、なんで?
「ほら、カイトちゃん、皆様にご挨拶して」
って聞いてないけど?
なんて言うの?
ええい、さっきの紹介の真似して。
「皆様、お初にお目にかかります。ダウニー第二王子の子、マーシュ領と当主の嫡男であります、王位継承第4位、そして、王妃様の孫第一子のカイトと申します、以後お見知りおきを」
言えたー、言い切ったー。
言い切ったボクは、言えた安堵でニヘラと笑みが零れる。
大きな拍手に、誘われるようにあちらこちらからだんだんひとつの大きな拍手になった。
おー、なんかみんなありがとう。
ニコニコするボク。
おばあちゃんはめちゃ涙目で1番激しくパチパチしてくれてる。
「カイトちゃん、ご挨拶上手よ」
「ありがとうございます」
いや、おばあちゃん、ハンカチで目頭押さえなくても、泣いてる?あれ、ボクをチラチラ。泣いてないな。
「さあ、皆様、お掛けになって。これからお茶とデザートをお持ちしますわ。これはマーシュ領で最近作られてる物で皆様が食べた事の無いものですわ」
ん?いつの間に?
おばあちゃんの合図と共に運ばれてきたのはチンピン。
「これは、甘いパンと、言った方がいいかしら?珍品、珍しい品って事よ」
違うけどねっ。ボクは何も言わない。
ん?待って!チンピンの下に敷いてあるのってもしかして!
ボクの前にある皿にチンピンの下に敷いてある葉っぱ、これ、月桃じゃない?
あー、確認したい。でも、お行儀が悪いって言われちゃうかな?
もし月桃なら色々使えるよー。
よしっ、久しぶりに鑑定!
ほーんとうに、お久しぶりですね、ご主人様。私、忘れられたかと思って、拗ねてましたけども。
拗ねていたんかーい。
やっと呼ばれました。では、ご主人様、何を鑑定しますか?
あれ、あの皿にある葉っぱ、あれを鑑定して。
承知しました。しかーし、その前に
ん?なあに?
なにか不穏な事が起こりそう、そんな気がします。ご主人様、気をつけて下さい
ん?不穏なこと?なんだろ?
ボクは鑑定眼君が感じた不穏な事はほんの些細なことだろうってあまり気にせずに、あの月桃の鑑定の方が気になっていた。
----------------------------------------------------------
こんばんは。あんりです。いつも愛読ありがとうございます。明日は仕事休みなんで頑張って更新しまーす。
これから色々動いてきます、どうなるかな?私にも分かりません(笑)
続きが気になったら♥お願いしまーす。
ん?アガリアシビナー?
これ多分、祐仁さんが名付けた庭かも。
だってこれ沖縄方言だし。
アガリって、東って意味だし、アシビナーって遊びの庭とか広場って意味だよね。
東にある遊び場?広場?そんな意味合い。
そんな名前をつけられるのは沖縄出身の祐仁さんしかいないよね。
おー、おー、なんか沖縄っぽい。
ちょっと、嬉しい。ちょっと懐かしい。
ちょっと、寂しい。ちょっと感動。
「では、皆様、王妃様と、ダウニー第二王子の子、マーシュ領と当主の嫡男であります、王位継承第4位、そして、王妃様の孫第一子のカイト様でございます。」
長っ。ボクの紹介長っ。
円卓のテーブルがいくつもあって、そこには落ち着いたカラードレスを纏う、チラチラ白髪混じりのご婦人たちが一同、貴族の一礼をしている。
「皆様、お顔をお上げになって。」
次々に顔を上げたご婦人達。
めちゃくちゃボクを見てる。
そんなに見つめちゃ、照れる?
ギラギラしてる人いるー。
キュンキュンしてる人いるー。
びっくりしてる人もいるー、なんで?
「ほら、カイトちゃん、皆様にご挨拶して」
って聞いてないけど?
なんて言うの?
ええい、さっきの紹介の真似して。
「皆様、お初にお目にかかります。ダウニー第二王子の子、マーシュ領と当主の嫡男であります、王位継承第4位、そして、王妃様の孫第一子のカイトと申します、以後お見知りおきを」
言えたー、言い切ったー。
言い切ったボクは、言えた安堵でニヘラと笑みが零れる。
大きな拍手に、誘われるようにあちらこちらからだんだんひとつの大きな拍手になった。
おー、なんかみんなありがとう。
ニコニコするボク。
おばあちゃんはめちゃ涙目で1番激しくパチパチしてくれてる。
「カイトちゃん、ご挨拶上手よ」
「ありがとうございます」
いや、おばあちゃん、ハンカチで目頭押さえなくても、泣いてる?あれ、ボクをチラチラ。泣いてないな。
「さあ、皆様、お掛けになって。これからお茶とデザートをお持ちしますわ。これはマーシュ領で最近作られてる物で皆様が食べた事の無いものですわ」
ん?いつの間に?
おばあちゃんの合図と共に運ばれてきたのはチンピン。
「これは、甘いパンと、言った方がいいかしら?珍品、珍しい品って事よ」
違うけどねっ。ボクは何も言わない。
ん?待って!チンピンの下に敷いてあるのってもしかして!
ボクの前にある皿にチンピンの下に敷いてある葉っぱ、これ、月桃じゃない?
あー、確認したい。でも、お行儀が悪いって言われちゃうかな?
もし月桃なら色々使えるよー。
よしっ、久しぶりに鑑定!
ほーんとうに、お久しぶりですね、ご主人様。私、忘れられたかと思って、拗ねてましたけども。
拗ねていたんかーい。
やっと呼ばれました。では、ご主人様、何を鑑定しますか?
あれ、あの皿にある葉っぱ、あれを鑑定して。
承知しました。しかーし、その前に
ん?なあに?
なにか不穏な事が起こりそう、そんな気がします。ご主人様、気をつけて下さい
ん?不穏なこと?なんだろ?
ボクは鑑定眼君が感じた不穏な事はほんの些細なことだろうってあまり気にせずに、あの月桃の鑑定の方が気になっていた。
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こんばんは。あんりです。いつも愛読ありがとうございます。明日は仕事休みなんで頑張って更新しまーす。
これから色々動いてきます、どうなるかな?私にも分かりません(笑)
続きが気になったら♥お願いしまーす。
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