ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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◾︎10:30
(騎士団)×(神官長と神官たち)
「では、お預かりしたふたつはダウニー様へは手紙、カイト様にはこの箱のカバン?をお渡しすれば良いな」

「そうですな、お渡し下され。そしておふたりに宜しくお伝え願おう。ま、すぐお会いすることになるが。」
「では、お前たち、ここから去るとするか」
「分かりました」

「では、騎士殿。私たちはこれにて失礼する」

「ああ、そちらも気をつけてお帰り下さい」

私は何もなく、ただ預りをしただけ、何か厄介事が起こるのかと危惧したが、問題ないことに安堵した。

さあ、ひとまず預かったものをカイト様に渡すべく馬車へと戻った。


 (A班)
「なんだなんだ?神官たちは何かを渡したようだな?そのまま元来た道を戻って行くようだぜ。これからどうするんだ?」
「神官達が立ち去ったら計画通りだ、いいな。ただ既に橋の中央だからな、橋を渡る前に俺らがたち塞ぐがな。」

 (B班)
「なんだか様子が分からないが、神官達は戻って行くようだな。」
「こっからどうするだ?」
「まあ、アイツらが様子みて合図するだろ。そろそろ合図があるはずだ、みんな準備するんだ、いいか?」
「「「「「「「「おぅ」」」」」」」」


 (神官長と神官たち)
「おい、謁見申請を忘れたのはお前だったな。」
「はっ、はいぃ、申し訳ありません」
「お陰で恥はかくわ、会うことも出来んかった。この不手際、わかっておるな」
「ひぃぃぃーっ」
「神殿に帰ったら断食1週間だ」
「は、いっ」


 (馬車の中、カイト)
「カイト様、よろしいですか?」

「うん、いいよ、神官長達はなんの用事だったの?」

「はい、謁見申請がないのでお会い出来ないと伝えましたら、あっさりと引きました。ただ、ダウ二ー辺境伯様宛という手紙と、あとカイト様にはこれを差し上げるようにと預かってきました」

ん?なあに?なかなか大きいけど。

「安全上の確認のため、中身を拝見しました。これはカバンのようなものでした」

ん?カバンのようなもの?なに、それ?

「開けても大丈夫?」

「はい」

なんだろ?ボクは怪しげな気持ちで蓋を開ける。

え?これ、リュックだ!え?この時代にリュックなんてある?しかも前世のデザインじゃん。明らかにこれ、ヒロヒトさんのリュックじゃないの?
なんで、これがここに?なんで、ボクに?
え?いいの?
思いがけずだけど、これはリュック。しかも焦げ茶色。間違いないね。

ショルダーベルトを持ち上げて肩にかける。外してリュックを前にして、プラスチック製のバックルをふたつ外して、プールエンドを両側から押しながら紐をゆるめる。

中に何が入って居るのかな?

なんだ、私は今、何を見ているんだ。
カバンのようなものを肩に担ぎ、肩から下ろしたかと思うと、不思議な留め具をいとも簡単に離し、変わった丸いものを外側にずらすと、カバンの紐が緩んでカバンの口が大きく開いたぞ?なんだこれは?

変わったものだぞ、私も見ただけでは分からなかった作りをいとも簡単に使使いこなしてる?そんなことあるか?


(A班)
「おい、神官長達の馬車が橋を抜けた。向こうのヤツらに合図を出せ。今から行くぞ、いいな、お前ら」
「「「「「「「「おー」」」」」」」」
「散々待たせやがったぜ」

(B班)
「前から合図があるぞ。よし、合図が出たぞ。あいつが手を振っているからな。よし、こっちも行くぞ」
「「「「「「「「「「おー、行くぞ」」」」」」」」」」
「オラオラオラー」
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