塩しかない世界に転生したので、料理で無双しながら領地を発展させます

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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◾︎11:30~
(森の中)
ハーレン団長すごいねー。
ベアを2頭倒して、今、ベアのそれぞれの体から魔石を取り出してる!

「魔物の心臓が止まったらその心臓が魔石になります。この魔石は魔物のランクの高さで価値が違ってきます。このベアは2頭でしょう?かなりの価値になりますよ。ほら、これが魔石です」

話をしてくれてるけどー、あのっ、なかなかグロいよ。グチョグチュって音が聞こえて生々しい。取り出す時、乾いていない血飛沫が飛び散るから、ウッってなっちゃう。

思わず手を合わせちゃったよ。
南無~!


私はベアから魔石を取り出していく。
ベアは個体が大きいから魔石もなかなかのサイズ。オスは私の手で握るとずっしりする重さで手の平よりでかい。メスは一回りほど小さくなる。血を手ぬぐいで拭き取り空に向け光にかざすと混じり気のない透明で向こう側が見える。
魔石を媒体にして魔力を貯めることが出来る。ただ手に持つだけでどんどん魔力を吸収していくから気をつけなければならない。

魔物から取れる魔石は、魔力を吸収する事で色がどんどん濃くなっていく。
魔石の色は魔力の属性色に染まる。

水魔法=青色
氷魔力=水色
火魔法=赤色
土魔法=茶色
風魔法=黄緑色
光魔法=黄色
変身魔法=紫色
治癒魔法=白金色
闇魔法=灰色

だから色で仕分けされ、それぞれの用途に使われる。

ベアの魔石は1頭で一般の騎士団隊員5人分の魔力を吸収する。
それがどれくらいかと言うと生活魔法だけ使える大人の20人分の魔力に相当する。

騎士団長や副団長クラスの魔力保持者なら1人、または2人の魔力を吸収するだろう。

どれも1日かけて吸収させるんだ。

今、私は魔力を吸収されては困る。魔法は貴重だからな。だからすぐに皮袋に仕舞う。
 
「ね、ねっ、ハーレン団長、魔石見せて」

子どもだな、見たい気持ちも分かるな。
「カイト様、魔石は人から魔力を吸収します。見るだけですよ」

そうなんだー。知らないことがいっぱいあるー。

ハーレン団長はもう1頭の心臓から魔石を取り出し、手ぬぐいで拭き魔石を見せてくれた。

魔石は丸くて透明。そこにうっすらとマーブル模様を描いて筋が入ってくる。
キレイ。きっとハーレン団長のかな?

青と水色の2色だよ、キレイ。

「ねぇ、この色はハーレン団長の色?」

「ええ、そうですね。青が水、水色が氷です。」

お、パパと同じ!

「ボクも触っていい?」

一瞬なら大丈夫か?

「重さを確認するくらいですよ」

少し興味があった。この子の魔力があるのか?あるとしたらどんな属性だ?

「両手を出してください」

そっと魔石を乗せてみる。

なっ!なんだ?
赤、青、黄色、水色、読み取れん。
何色もの筋が入り、交わって一瞬で深紅の、まるで血の色のような赤になり、紫になり、あっという間に黒になった。

なんだと?なんだ?これはどういうことなんだ?初めて見たぞ。
こんなに早く魔石は色が入らない。つまり、魔力をそんなに早く吸収しない。
なんだ、かなりの魔力を吸い出されたはずなのに、なんでこの子は平気でいられる?

「ハーレン団長?」

はっ!危ない!

私はこの子から魔石を奪うように取り上げた。これだけ魔力を吸われたら、つまり、それは死を意味するかもしれない。

私は魔石を見ると、それは満タンになった魔石だった。
ありえない、ありえないぞ。
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