ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

文字の大きさ
396 / 422
第2章 いよいよ開幕!――物語は“影”の深層へ!

♡20万超え達成🎉㊗️&🎄MERRY CHRISTMAS🎅SS②

しおりを挟む
みんなー、✨️MERRY CHRISTMAS🎄

今朝♡20万超え達成㊗️できました。
皆様の応援のおかげです。
ありがとうございます、感謝🙏

イブはアマナsideでした。
Xmasはダウニーsideです。
ちょっとでもキュンてしていただけたなら、私へのCHRISTMAS🎁で♡♡ポチポチしていただけたら嬉しいです♥️

あんり

―――🎄✨️―――🎄✨️―――🎄✨️―――

私はダウニー。
このイスカダル国の第2王子。

今日はこれまでの私の功績を称える夜会だからと必ず出席するようにと言われて、出席したものの―――完全に、騙された!

王座に腰掛ける父上は威厳に満ちている。
その隣の王妃の座には母上が軽く座し、背筋を伸ばしている。
この国を象徴する2人。
母上は国母らしく招かれた貴族達に微笑みを返している。

そこでふと私と目が合えば、イタズラが成功したように、あるいは、してやったりの顔をして口角を一段と上げてきた。
僅かな変化だが、息子である私を上手いこと誘導出来たと満足そうだ。

私はこのような宴は好きではない。
なぜなら、またいつものように、こうして女性に取り囲まれるからだ。

高い声でピーチクパーチク耳障りな話し声、甘ったるい鼻声、儚げにも見せたいのだろうが逆効果になっている猫なで声。

私とダンスが踊りたいと私の周りで揉めるのはやめて欲しい。
しかし、これだけではない、向こう側にいる兄上にも群が出来ている。
勤勉で、社交術が得意な兄は、嫌な顔ひとつ見せずに、耳障りな輩ににこやかに対応しているところはさすがだ。

私はこれまで騎士団という男同士の汗の中、野太い声に囲まれて過ごしてきた。
だから女性の甲高い声は慣れていないのもある。だけども、今、目の前で争う女どもの声は五月蝿い以外、何物でもなく、私は内心のイライラで眉間に思わずシワを寄せてしまっていた。

そこにふとすれ違った少女がいた。
年は15くらいだろうか?
幼い顔に反して、見事なグラマラスな体がアンバランスだった。
すれ違う時、私と目が合った彼女は、人差し指と中指を2本立て眉間を揉む仕草をした。
まるで“しわ寄せちゃダメよ、緩めて”って諭してくれているようだった。
これまで王族の私に対してそんな諭しや直接言ってくるものはなく、だからこそ彼女が新鮮に思えたんだ。

こいつらとは、“違う”

私に擦り寄ったり、媚びたりなんてしてこない。だからといって避けている訳でもない。―――だから、少し気になった。

私を囲むこいつらを適当にあしらいながら目は彼女を追っていた。

銀髪に色白な肌が透明感を引き立てていた。
私の横をすり抜けどこに向かうかと思えば、向かうは料理が並ぶテーブルへ。
いくつかのお肉を少しづつ綺麗に皿に盛り付けていく。料理を盛り付けるたびに彼女は楽しそうな笑顔をする。
ふわっと笑う彼女の周りがほんのり輝いているようだ。
お肉を口に運ぶと、ゆっくりと咀嚼を繰り返し噛み締める度に目元が緩んでく。
素材の味を楽しんでいるようだ。
そんな彼女が―――可愛い、素直にそう思えた。だから、少し話をしてみたくなった。

もうすぐ彼女の持つ皿から料理がなくなる。お肉を食べていたんだ。きっと次は飲み物が欲しくなるだろう。
だから、私は、給仕からシーレモン水の入ったグラスを受け取り、彼女が皿を給仕に渡したタイミングに、シーレモン水のグラスを差し出した。
少しだけ急いだ勢いで、思いがけず彼女の背が私の胸にそっとだけ、触れた。

華奢な曲線、触れた時にほんの微かに香る、彼女自身の香りだろうか?
ちょっとだけ甘い香りが、私の鼻腔をくすぐる。
と、同時に私を見上げた顔がすぐに赤く染ったのを見逃さなかった。
幼さに宿る、女性らしらが私の心に稲妻を走らせた。

「シーレモン水だよ。お肉を食べたあとに飲むと口の中がスッキリするんだ。良かったら君もどうかな?」

君の声はなんて発するんだろう?
君の声はどんな“声”なんだろう?

「ありがとうございます。いただきますわ」

予想通り、柔らかな口調。
発する言葉のひとつ、ひとつが耳に心地よい。紡がれる唇も魅力的で、はにかむ笑顔も破壊的で、丸く見開く瞳はキラキラ輝いていた、そのどれもが私を一瞬で射抜いてきた。

よく見ると、宰相夫人によく似てる。

あー、この子は宰相の娘。
アルフィー公爵が溺愛している愛娘か。

胸が締め付けられるほど、胸が高鳴る。
早打ちする心臓の音を聞かれてもいい。
ぜひ彼女ともっと話をさせて欲しい。

シーレモン水を飲む僅かな喉の動きも色っぽい。

私に対しても怯まない。媚びない。
普通に会話をしてくれる。
―――この子がいい。

夜会後、父上にすぐに彼女への婚約の打診をしたいと申し出た。側に立つ彼女の父親にも率直に。

旧知の中である、この国の陛下と宰相。
私の父上、そしてのちの義父上。

その2人から婚約の許可を無事に勝ち取れたのだ。
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

ボンクラ王子の側近を任されました

里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」  王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。  人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。  そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。  義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。  王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?

【完結】令嬢憧れの騎士様に結婚を申し込まれました。でも利害一致の契約です。

稲垣桜
恋愛
「君と取引がしたい」 兄の上司である公爵家の嫡男が、私の前に座って開口一番そう告げた。 「取引……ですか?」 「ああ、私と結婚してほしい」 私の耳がおかしくなったのか、それとも幻聴だろうか…… ああ、そうだ。揶揄われているんだ。きっとそうだわ。  * * * * * * * * * * * *  青薔薇の騎士として有名なマクシミリアンから契約結婚を申し込まれた伯爵家令嬢のリディア。 最低限の役目をこなすことで自由な時間を得たリディアは、契約通り自由な生活を謳歌する。 リディアはマクシミリアンが契約結婚を申し出た理由を知っても気にしないと言い、逆にそれがマクシミリアンにとって棘のように胸に刺さり続け、ある夜会に参加してから二人の関係は変わっていく。 ※ゆる〜い設定です。 ※完結保証。 ※エブリスタでは現代テーマの作品を公開してます。興味がある方は覗いてみてください。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~

八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。 しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。 それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。 幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。 それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。 そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。 婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。 彼女の計画、それは自らが代理母となること。 だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。 こうして始まったフローラの代理母としての生活。 しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。 さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。 ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。 ※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります ※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! アルファポリス恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 *他サイトでも公開中 なろう日間総合ランキング2位に入りました!

森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。

玖保ひかる
恋愛
[完結] 北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。 ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。 アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。 森に捨てられてしまったのだ。 南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。 苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。 ※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。 ※完結しました。

分厚いメガネを外した令嬢は美人?

しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。 学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。 そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。 しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。 会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった? この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。 一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。

『まて』をやめました【完結】

かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。 朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。 時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの? 超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌! 恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。 貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。 だから、もう縋って来ないでね。 本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます ※小説になろうさんにも、別名で載せています

処理中です...