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第2章 いよいよ開幕!――物語は“影”の深層へ!
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(カイトとカマチョ)
バナナは採れるだけ採った。
もうね、いっぱい!
屋敷のみんなに1人1本はあたるくらい。
5mくらい進んだあたりから少しバナナの成長がゆっくりになった。
多分、土中の肥料の栄養分を使いきったのかな?
だけど、すごいねー!
この何も植えられてなかった辺り1面あっという間にバナナ畑だよ。
あのバナナの熟した甘さのとろーりとした香りがボクの鼻から入ってくる。
思わずもう1本ってなっちゃいそう。
これだけあれば、人々に配給してもいいかもね。
栄養価も高いし、腹持ちするし、何より甘い食べ物だからね。
今まで食べたことない甘みをどうするかは、パパが起きてから、ママも一緒に考えようかな。だから、パパ早く起きてっ。
ほらほら、
カマチョ、食べたそうにしなーい。
さっき食べたじゃん。
マール、初めて嗅ぐ甘い匂いに誘われちゃうよねー、わかるー。
あ、何気に匂い探してる?
背筋伸ばして、顔を左右にゆっくり動かしながら深呼吸を繰り返してるの、マールっ、ボクにばれてるからねっ。
ほらほら、カマチョ、作業続けるよっ。
「バナナ見てないで、手を動かすよ、ほらっ」
さて、次はシナモン。
実は発見した時に、皮だけじゃなくて、若木も採って、時間停止のリュックに入れてある。
これは、どうしたらいいのかな?
そのまま土に植える?
まずは植えてみようかな?
何事も経験、ダメなら考える。
根に着いた腐葉土もそのまま土に植えてみよう。
様子みてダメなら、今度は挿し木してみよう。
「坊ちゃん、これはなんの木ですかえ?
なんか少しいい香りがするか、…な?」
「ほらほら、カマチョ。ボクの手を嗅がないでよっ。」
若木を持ってるボクの手のところ嗅いでる、なんかやだ。
「いや、坊ちゃんの手からバナナの匂いがしてちまって…」
やだー、なんかカマチョにボク舐められちゃいそう。さっきの甘さ、初めて食べたから夢中になるの分かるよ。
「早く作業が終わったら、早く食べられると思うんだけどなー」
チラチラ見てると、作業する手が格段と早くなってない?カマチョやればできるじゃん。うんうん。
あれ?マールも手伝うのー?
頑張ってるから、マールにあげちゃお。
本当は、黒糖とは違う“果物の美味しさ”とか、“バナナ自体の美味しさ”を、皆と一緒に味わって欲しかったんだけど。
これだけ甘い匂いが溢れていたら、何かが寄って来そうだよ。心配!
あ、でも柵もあるし、城塀もあるし、領地の塀もあるしね、あ、鳥に狙われたりしちゃうかな?
後で、ビニールはないから、網で囲おう。
その前にバーベキューが先だね。
ボクが考えている間にバナナはカマチョとマールによってすっかり採り終えられていた。
ちょっと2人とも、作業が早いよっ。
「マール、カマチョありがと。バナナは積み上げると良くないから吊るさなきゃいけないの、食料庫に運んで、バナナの房同士がぶつからないように吊るしてて。」
「分かりました。」
「カマチョ、まだまだあるから誰か手伝いをよこして」
「坊ちゃん、分かりましただ、運ぶっす。セバス様や手が空いてる人に手伝ってもらうです。」
倉庫に向かうカマチョを見送り、マールはボクのそばだ。まだ屋敷内だけど、万が一のことを考えてボクはまだ1人にはしてもらえない。
「マール、バナナを収穫したご褒美だよ。はい、1本あげるね」
「ありがとうございます。よろしいのですか?」
「うん、いいよ。あんなに恨めしそうにしていたら、みんなと食べて、みんなと感動して欲しいから、それまで待ってなんて言えないじゃん」
「ありがとうございます。どんなに美味しいのか、ずっと我慢するのは実は拷問に近かったので嬉しい限りです。」
「あはは、そうだったの?ごめんね。じゃ、みんなが来る前に食べちゃいなよ」
「よろしいですか?では、早速っ」
嬉しそうにしているマール。
ニコニコでバナナの皮をむいてる。
初めて食べるはずなのに、ちゃんと皮をむけるのはさっき、ボクとカマチョが食べているのを見ていたからだよね。
「ではっ」
ボクに会釈をしてくるマールにボクは頷き返す。
1口バナナを食べたマールの幸せそうな顔。
目を閉じて頷きながらお口をもぐもぐ。
「美味しい?」
聞くまでもないよね。もう、マールの目が輝き、満点の笑顔でうんうんと頷く。
そして、また1口口に運び、ゆっくり味わって咀嚼している。
「あっ」 セバスが来たよ、早っ。
「マール、美味しそうですね、パクッ」
えー、セバス、それ盗み食いじゃん。
マールは手に持っていたバナナは半分以上はまだ残っていたよ。
なのに、今は皮だけだよ、まずいよ、不味くない?
バナナを食べ終わったマールは続きをもう1口食べようとして、空振り。目を開けるとあったはずのバナナがなくて、皮だけになっていた。
そばには美味しそうに咀嚼しているセバス。
やばいよ、マールの顔が鬼の形相だよ。
セバース!
「なんです…か?これは、…凄く…甘いっ」
いや、まずいよ、セバス、やっちゃたよー
「今、ここにあったのを食べたのは、セバスかしら?」
「あっ、…あまりにも、美味しそうで…」
こわいよ、こわいよ、食べ物の恨みは怖いよ。
セバスー、ダメなやつだよ、それっ!
バチ―――ンッ!
「グホッ…」
あーあ、ほらぁ、怒らせちゃったじゃん。
「許さないからっ。しばらく話したくもありません。そして、みんなで食べるこのバナナは、あなたのものは私のもの、私のものは私のもの。いいわねっ。」
「……………えっ?」
鳩が豆鉄砲食らった顔してもダメよ、セバス。セバスが悪いからね。
ボクは見てるだけ。
夫婦喧嘩は犬も食わぬって言うからね!
「では、坊ちゃん、参りますよ」
ボクはマールに連れられて屋敷に戻る。
「ごめんなさーい」
マールのビンタって強烈!
あのセバスが今動けないんだから。
馬の格好で、右手を伸ばすセバス。
ボク助けてあげないよ、今のはセバスが悪いからねっ。
………でも、あのバナナ、また直ぐに必要になるねっ。面白くなってきた。
バナナは採れるだけ採った。
もうね、いっぱい!
屋敷のみんなに1人1本はあたるくらい。
5mくらい進んだあたりから少しバナナの成長がゆっくりになった。
多分、土中の肥料の栄養分を使いきったのかな?
だけど、すごいねー!
この何も植えられてなかった辺り1面あっという間にバナナ畑だよ。
あのバナナの熟した甘さのとろーりとした香りがボクの鼻から入ってくる。
思わずもう1本ってなっちゃいそう。
これだけあれば、人々に配給してもいいかもね。
栄養価も高いし、腹持ちするし、何より甘い食べ物だからね。
今まで食べたことない甘みをどうするかは、パパが起きてから、ママも一緒に考えようかな。だから、パパ早く起きてっ。
ほらほら、
カマチョ、食べたそうにしなーい。
さっき食べたじゃん。
マール、初めて嗅ぐ甘い匂いに誘われちゃうよねー、わかるー。
あ、何気に匂い探してる?
背筋伸ばして、顔を左右にゆっくり動かしながら深呼吸を繰り返してるの、マールっ、ボクにばれてるからねっ。
ほらほら、カマチョ、作業続けるよっ。
「バナナ見てないで、手を動かすよ、ほらっ」
さて、次はシナモン。
実は発見した時に、皮だけじゃなくて、若木も採って、時間停止のリュックに入れてある。
これは、どうしたらいいのかな?
そのまま土に植える?
まずは植えてみようかな?
何事も経験、ダメなら考える。
根に着いた腐葉土もそのまま土に植えてみよう。
様子みてダメなら、今度は挿し木してみよう。
「坊ちゃん、これはなんの木ですかえ?
なんか少しいい香りがするか、…な?」
「ほらほら、カマチョ。ボクの手を嗅がないでよっ。」
若木を持ってるボクの手のところ嗅いでる、なんかやだ。
「いや、坊ちゃんの手からバナナの匂いがしてちまって…」
やだー、なんかカマチョにボク舐められちゃいそう。さっきの甘さ、初めて食べたから夢中になるの分かるよ。
「早く作業が終わったら、早く食べられると思うんだけどなー」
チラチラ見てると、作業する手が格段と早くなってない?カマチョやればできるじゃん。うんうん。
あれ?マールも手伝うのー?
頑張ってるから、マールにあげちゃお。
本当は、黒糖とは違う“果物の美味しさ”とか、“バナナ自体の美味しさ”を、皆と一緒に味わって欲しかったんだけど。
これだけ甘い匂いが溢れていたら、何かが寄って来そうだよ。心配!
あ、でも柵もあるし、城塀もあるし、領地の塀もあるしね、あ、鳥に狙われたりしちゃうかな?
後で、ビニールはないから、網で囲おう。
その前にバーベキューが先だね。
ボクが考えている間にバナナはカマチョとマールによってすっかり採り終えられていた。
ちょっと2人とも、作業が早いよっ。
「マール、カマチョありがと。バナナは積み上げると良くないから吊るさなきゃいけないの、食料庫に運んで、バナナの房同士がぶつからないように吊るしてて。」
「分かりました。」
「カマチョ、まだまだあるから誰か手伝いをよこして」
「坊ちゃん、分かりましただ、運ぶっす。セバス様や手が空いてる人に手伝ってもらうです。」
倉庫に向かうカマチョを見送り、マールはボクのそばだ。まだ屋敷内だけど、万が一のことを考えてボクはまだ1人にはしてもらえない。
「マール、バナナを収穫したご褒美だよ。はい、1本あげるね」
「ありがとうございます。よろしいのですか?」
「うん、いいよ。あんなに恨めしそうにしていたら、みんなと食べて、みんなと感動して欲しいから、それまで待ってなんて言えないじゃん」
「ありがとうございます。どんなに美味しいのか、ずっと我慢するのは実は拷問に近かったので嬉しい限りです。」
「あはは、そうだったの?ごめんね。じゃ、みんなが来る前に食べちゃいなよ」
「よろしいですか?では、早速っ」
嬉しそうにしているマール。
ニコニコでバナナの皮をむいてる。
初めて食べるはずなのに、ちゃんと皮をむけるのはさっき、ボクとカマチョが食べているのを見ていたからだよね。
「ではっ」
ボクに会釈をしてくるマールにボクは頷き返す。
1口バナナを食べたマールの幸せそうな顔。
目を閉じて頷きながらお口をもぐもぐ。
「美味しい?」
聞くまでもないよね。もう、マールの目が輝き、満点の笑顔でうんうんと頷く。
そして、また1口口に運び、ゆっくり味わって咀嚼している。
「あっ」 セバスが来たよ、早っ。
「マール、美味しそうですね、パクッ」
えー、セバス、それ盗み食いじゃん。
マールは手に持っていたバナナは半分以上はまだ残っていたよ。
なのに、今は皮だけだよ、まずいよ、不味くない?
バナナを食べ終わったマールは続きをもう1口食べようとして、空振り。目を開けるとあったはずのバナナがなくて、皮だけになっていた。
そばには美味しそうに咀嚼しているセバス。
やばいよ、マールの顔が鬼の形相だよ。
セバース!
「なんです…か?これは、…凄く…甘いっ」
いや、まずいよ、セバス、やっちゃたよー
「今、ここにあったのを食べたのは、セバスかしら?」
「あっ、…あまりにも、美味しそうで…」
こわいよ、こわいよ、食べ物の恨みは怖いよ。
セバスー、ダメなやつだよ、それっ!
バチ―――ンッ!
「グホッ…」
あーあ、ほらぁ、怒らせちゃったじゃん。
「許さないからっ。しばらく話したくもありません。そして、みんなで食べるこのバナナは、あなたのものは私のもの、私のものは私のもの。いいわねっ。」
「……………えっ?」
鳩が豆鉄砲食らった顔してもダメよ、セバス。セバスが悪いからね。
ボクは見てるだけ。
夫婦喧嘩は犬も食わぬって言うからね!
「では、坊ちゃん、参りますよ」
ボクはマールに連れられて屋敷に戻る。
「ごめんなさーい」
マールのビンタって強烈!
あのセバスが今動けないんだから。
馬の格好で、右手を伸ばすセバス。
ボク助けてあげないよ、今のはセバスが悪いからねっ。
………でも、あのバナナ、また直ぐに必要になるねっ。面白くなってきた。
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