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第2章 物語は“影”の深層へ!
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(レイ大佐side)
俺たちは目隠しをされ、連れ回された。
なるほど。今から行くところ場所を特定されないように、方向感覚を失わせているのか。考えられてる。捕まえて、牢屋に入れて、なんて単純じゃない、そこからも違うのか………
先程から、右に曲がったかと思えば、左、そして、左、左、右、歩き、右。
覚えられたのは、ここまでだ。
途中、後ろ歩きされいくつも角を曲がった時点で、多少人より記憶力のある俺でも、今どこを、どの方向に、歩いているのかさえ、分からなくなった。
歩きながら、頭ん中、さっき言われたことを考えていたせいで、道を覚えられなかった事もあるのだろう。
10年前のあの因縁のやつの1人、あれは確か青鬼と呼ばれたルーク団長…だったか。
―――お前たちは、何を信じて戦ってきたんだ?
グサリと、胸を刺された部分だ。
俺たちが、何を信じて戦ってきたかって?何を言ってる?
ケンブルクがこれから発展して豊かになるためだ。
そんな当たり前なことっ………
これから、幸せになるんだ。
皆が笑って過ごせるような…
腹いっぱい、飯が食える毎日を……
今までケンブルクの民はどうだ。
幸せだったのは、いつだ?
さっきイスカダルの兵士らは楽しそうだった。
食べているものも美味そうだった。
奴らが話していたこと…頑張れば、見返りが貰える…。
なんだ、やつらは食べ物に釣られただけじゃないか?
あの美味そうな食事に…釣られただけだっ。
そんなの、腹が満たされるだけだ。
だが、毎日腹いっぱい美味いものが食える……?
俺たちが命をかけて、奪ったもの。
だが、それは最初から俺たちのものではなかった。
王が欲したものだからだ。
王が欲したもの、女と財産、忠実な私兵だ。
俺たちに与えられたのは、空腹のままの地位だけだ。
フッ…フフフッ。
アハハ、アハハハハハッ。
何を信じてきた?
あのカタカタル王に、忠誠を誓ったか?
イスカダルと、ケンブルクとの決定的な違い―――王族のあり方、統治力。
俺は、カタカタル王に忠誠を尽くすと誓った。それがケンブルクの発展や豊かさに繋がると思ったから。
今、ルーク団長の話を聞いて、俺にふと疑問が湧いた…忠誠を誓うのは、王にか?
それともケンブルク国に対してか?
今まで必死に戦い、奪い、守ろうとしてきたもの、………俺は、間違っていたのか?
「おい、お前が入るのは、ここだ」
そう騎士に言われて、思考が止まり、目の前の牢屋の入口があることに気づく。
中に入った瞬間、違和感が走った。
俺たちの軍司令部室とは明らかに違う。
白く塗られた壁は、ここが牢屋だと思えないほど明るくキレイだ。光って見える。
天井近くの明り取りの小窓から差し込む光は柔らかい。光の筋に埃も舞っていない。
夏の暑さで蒸し蒸しして、壁は熱を持ち、容赦なく体力を奪う、牢屋はそんなものだろ?
なのに、ここは、そんな苦痛を感じない。なんだ、牢屋じゃないのか?…一瞬目を奪われた。いや、牢屋で間違いない。
先の住人は足枷をかけられていたから。
そいつは、ガイだった。
「ガイ……」
「…レイ…お前も失敗したのか……」
ガチャ、ガチャガチャ。
私の足にも足枷がつけられた。
ああ、やっぱりここは牢屋だったんだな。
外は暑かった。それなら風が通らない太陽にジリジリ焼かれた岩壁は、人が触たら火傷するほどに熱を持っているはずだ。
座るのもままならない。
足は裸足にされ、焼けただれる。
それを覚悟しなければならない、…はずだった、だが、どうだ?
この牢屋はどこか涼しくあるような?
壁もひんやりしている。足が熱くない。
なんだここは?
「レイ、気づいたか?床も壁も、灼熱の太陽の熱を放っていない。むしろ、快適なんだ。見ろ、足裏なんて綺麗なもんだ。それに……飯も出る。しかも3食だ。俺たち1日3食食べたことあったか?……ねえよな。味は塩だけ、量は少ないが、だが、ちゃんと飯が与えられる。腹が鳴ることなんて、………ここに入れられてから1度もねぇんだ。」
「…………そうか……」
「殺すわけでもねぇ、拷問もねぇ、ただ朝昼晩、飯食って寝ての、その繰り返しだ。あいつらが何を考えているのか、さっぱり分からねぇ。……おい、レイ、お前、この状況をどう思う?」
「知るわけね、だが、こんなことは奴らの“甘さ”だな。俺たちなら拷問し、何もかも喋らせたら殺るだけだ。ただ飯食わせて、快適な暮らしさせる?なぜだ?意味がわからない」
意味が分からなすぎて―――イライラするっ。ふざけるなっ。
殺るなら、さっさと殺れ。
クソッタレ…ダンダンダン
壁に打ち付ける拳から血が飛沫となってバシッパシッ辺りに飛び散る。そしてポタポタと落ち、やがてそれは小さな水たまりを作っていた。
ズキズキ痛ぇ。
頭も、拳も、胸の奥も!
くそーっ、ダンッ!―――ゴリッ。
骨が砕けるような鈍い音。
「諦めるんだ、レイ。俺たちは負けたんだ。負けを認めろ。…そうすれば“楽”になれる……………勝ち目ねぇ…」
「ダン、今、負けを認めたら、俺たちが今までしてきた事が、無駄になるだろ?仲間の死が無駄になるだろ?俺は約束したんだ、死んでいく仲間に。…………必ずケンブルクを発展させ、腹いっぱい飯食って、この世界一の幸せな国にするって…」
悔しい…ヌググッ。
「レイ、気持ちは分かるが…現実を見ろっ。俺たちが頑張った結果、何が残った?悔しさだよな?憎しみだよな?敗北感だよな?―――全部“負の要因”だ」
認めない、認めない、認めないぞっ。
最後に勝つのは、俺たちの執念だ。
レイもガイも、ケンブルクの奴らは誰1人予想もしていなかった。
これから自分たちに起こる、俺たちの価値観を壊す“何か”が、静かに始まろうとしていることを。
俺たちは目隠しをされ、連れ回された。
なるほど。今から行くところ場所を特定されないように、方向感覚を失わせているのか。考えられてる。捕まえて、牢屋に入れて、なんて単純じゃない、そこからも違うのか………
先程から、右に曲がったかと思えば、左、そして、左、左、右、歩き、右。
覚えられたのは、ここまでだ。
途中、後ろ歩きされいくつも角を曲がった時点で、多少人より記憶力のある俺でも、今どこを、どの方向に、歩いているのかさえ、分からなくなった。
歩きながら、頭ん中、さっき言われたことを考えていたせいで、道を覚えられなかった事もあるのだろう。
10年前のあの因縁のやつの1人、あれは確か青鬼と呼ばれたルーク団長…だったか。
―――お前たちは、何を信じて戦ってきたんだ?
グサリと、胸を刺された部分だ。
俺たちが、何を信じて戦ってきたかって?何を言ってる?
ケンブルクがこれから発展して豊かになるためだ。
そんな当たり前なことっ………
これから、幸せになるんだ。
皆が笑って過ごせるような…
腹いっぱい、飯が食える毎日を……
今までケンブルクの民はどうだ。
幸せだったのは、いつだ?
さっきイスカダルの兵士らは楽しそうだった。
食べているものも美味そうだった。
奴らが話していたこと…頑張れば、見返りが貰える…。
なんだ、やつらは食べ物に釣られただけじゃないか?
あの美味そうな食事に…釣られただけだっ。
そんなの、腹が満たされるだけだ。
だが、毎日腹いっぱい美味いものが食える……?
俺たちが命をかけて、奪ったもの。
だが、それは最初から俺たちのものではなかった。
王が欲したものだからだ。
王が欲したもの、女と財産、忠実な私兵だ。
俺たちに与えられたのは、空腹のままの地位だけだ。
フッ…フフフッ。
アハハ、アハハハハハッ。
何を信じてきた?
あのカタカタル王に、忠誠を誓ったか?
イスカダルと、ケンブルクとの決定的な違い―――王族のあり方、統治力。
俺は、カタカタル王に忠誠を尽くすと誓った。それがケンブルクの発展や豊かさに繋がると思ったから。
今、ルーク団長の話を聞いて、俺にふと疑問が湧いた…忠誠を誓うのは、王にか?
それともケンブルク国に対してか?
今まで必死に戦い、奪い、守ろうとしてきたもの、………俺は、間違っていたのか?
「おい、お前が入るのは、ここだ」
そう騎士に言われて、思考が止まり、目の前の牢屋の入口があることに気づく。
中に入った瞬間、違和感が走った。
俺たちの軍司令部室とは明らかに違う。
白く塗られた壁は、ここが牢屋だと思えないほど明るくキレイだ。光って見える。
天井近くの明り取りの小窓から差し込む光は柔らかい。光の筋に埃も舞っていない。
夏の暑さで蒸し蒸しして、壁は熱を持ち、容赦なく体力を奪う、牢屋はそんなものだろ?
なのに、ここは、そんな苦痛を感じない。なんだ、牢屋じゃないのか?…一瞬目を奪われた。いや、牢屋で間違いない。
先の住人は足枷をかけられていたから。
そいつは、ガイだった。
「ガイ……」
「…レイ…お前も失敗したのか……」
ガチャ、ガチャガチャ。
私の足にも足枷がつけられた。
ああ、やっぱりここは牢屋だったんだな。
外は暑かった。それなら風が通らない太陽にジリジリ焼かれた岩壁は、人が触たら火傷するほどに熱を持っているはずだ。
座るのもままならない。
足は裸足にされ、焼けただれる。
それを覚悟しなければならない、…はずだった、だが、どうだ?
この牢屋はどこか涼しくあるような?
壁もひんやりしている。足が熱くない。
なんだここは?
「レイ、気づいたか?床も壁も、灼熱の太陽の熱を放っていない。むしろ、快適なんだ。見ろ、足裏なんて綺麗なもんだ。それに……飯も出る。しかも3食だ。俺たち1日3食食べたことあったか?……ねえよな。味は塩だけ、量は少ないが、だが、ちゃんと飯が与えられる。腹が鳴ることなんて、………ここに入れられてから1度もねぇんだ。」
「…………そうか……」
「殺すわけでもねぇ、拷問もねぇ、ただ朝昼晩、飯食って寝ての、その繰り返しだ。あいつらが何を考えているのか、さっぱり分からねぇ。……おい、レイ、お前、この状況をどう思う?」
「知るわけね、だが、こんなことは奴らの“甘さ”だな。俺たちなら拷問し、何もかも喋らせたら殺るだけだ。ただ飯食わせて、快適な暮らしさせる?なぜだ?意味がわからない」
意味が分からなすぎて―――イライラするっ。ふざけるなっ。
殺るなら、さっさと殺れ。
クソッタレ…ダンダンダン
壁に打ち付ける拳から血が飛沫となってバシッパシッ辺りに飛び散る。そしてポタポタと落ち、やがてそれは小さな水たまりを作っていた。
ズキズキ痛ぇ。
頭も、拳も、胸の奥も!
くそーっ、ダンッ!―――ゴリッ。
骨が砕けるような鈍い音。
「諦めるんだ、レイ。俺たちは負けたんだ。負けを認めろ。…そうすれば“楽”になれる……………勝ち目ねぇ…」
「ダン、今、負けを認めたら、俺たちが今までしてきた事が、無駄になるだろ?仲間の死が無駄になるだろ?俺は約束したんだ、死んでいく仲間に。…………必ずケンブルクを発展させ、腹いっぱい飯食って、この世界一の幸せな国にするって…」
悔しい…ヌググッ。
「レイ、気持ちは分かるが…現実を見ろっ。俺たちが頑張った結果、何が残った?悔しさだよな?憎しみだよな?敗北感だよな?―――全部“負の要因”だ」
認めない、認めない、認めないぞっ。
最後に勝つのは、俺たちの執念だ。
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