ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

文字の大きさ
36 / 404
第1章 カイト、五歳までの軌跡

36 ミソバチから半年 ミソ完成

しおりを挟む
 ボクは4歳になった!

 カイチェアは、相変わらず売れまくってるらしい。
 家族団欒ができていいとか、子どもとコミュニケーションが取れて家族に笑顔が増えたとか、いい感じに人気らしい。


 さて、今日はいよいよ、味噌の出番。
 ミソバチから味噌をゲットしてから半年あまり。長かったー。
 ミソバチ持ち帰ったけど、なんか色がまだ薄い気がしたんだよね。
 茶色は茶色だったけど未完成ぽい。
 前世では、味噌は作り始めはあまり匂いがしないってあったけど、あのミソバチはそれなりに匂いがあったんだよねー。

 パパたちがためらってばっかで、なかなか食べるチャンスが無かったってのもあるから時間が過ぎてしまったよねー。
 とにかく、とにかくだよ、まずはミソの美味しさを知って欲しい。美味しさを知って貰うにはまずは食べてみるのが早いよね。

 それと、多分あのミソバチの味噌は熟成が足りない気がしたよ。熟成が進むと茶色から色がだんだん濃くなるからね。

 今いい感じだと思うんだ。
 けど、不思議だよね、熟成進んだら、匂いが変化してきたみたいなんだ。
 3日おきに様子を見て半年。ボクは匂いに鼻が慣れすぎちゃたのか、あまり気づかなかったけど、久しぶりに一緒に様子を見に来たマールが匂いの変化に気づいたみたい。

「あれ?カイトお坊ちゃま、ミソバチから取れたあのミソとかいうもの、ウンコ臭が薄くなってませんか?まだ、気になりますが、鼻をつまむほどではありませんね」

 ウンコ臭って言わないでー。ミソだからっ。匂わなくなってきたの?そう?

「ボクは慣れちゃったのかわかんないや。でも言われたら、匂いが変わってる、薄くなってさ、めちゃ美味しい匂いだぁー」

 すはー、すはー、深呼吸だよ。
 やっと、やっとだよ、めちゃくちゃ嬉しい、あ、やば、嬉しすぎて涙が出ちゃう。

「あれ?お坊ちゃま、なぜ泣いてるのですか?」

「楽しみでさ、なんか、テンション上がったかも」

「そーでしたか?そこまでカイトお坊ちゃまが楽しみにしていらっしゃるのなら、少し興味が湧きましたわ」

 そー、興味大事~。
 食べすに後悔するより、食べてから後悔する方が、ぜ~ったいいいからね。

「まず食べてみてね、イカルダの女神様からのオススメなんだから、ねっ」

 味噌を準備できたし、さぁ、待ちに待った念願の味噌汁作るぞー!


「ミソも準備できたから、ゴードンのとこにいこー」

「はいはい、坊っちゃま。慌てなくても、ゴードンは厨房で待ってますよ、ほら、走ったら転んで怪我しますよ」

「大丈夫だよー、転んで怪我したらママに治してもらうからっ」

「それはいけません。お母様から無闇に魔法を使って頂くのはダメですよ。治癒魔法は貴重なんです。」
「それに、転んでしまったら、カイトお坊ちゃまの大事なお体も傷つきます。痛いですよ。そして、カイトお坊ちゃまの大切にしているそのミソも落としちゃいますからね、それは悲しいですよね?」

 そうだね、ボクが転んじゃったら痛いし、ミソをぶちまけちゃったら、ミソがダメになっちゃう。そんなのありえない。
 半年も待ったんだぞ。なんなら生まれてから4年も待ったんだから、落としてダメになるなんてやだっ。

「わかった、マール。走らないよ」

 早る気持ちが、じれったい。
 けど、転んじゃいけないなら、大切に持ち抱えてボクは1歩、1歩厨房へ足を向けた。

「ゴードンいるー?」
しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!

ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。 一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて? 主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍? 「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」 『わふっ』 もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

プロローグでケリをつけた乙女ゲームに、悪役令嬢は必要ない(と思いたい)

犬野きらり
恋愛
私、ミルフィーナ・ダルンは侯爵令嬢で二年前にこの世界が乙女ゲームと気づき本当にヒロインがいるか確認して、私は覚悟を決めた。 『ヒロインをゲーム本編に出さない。プロローグでケリをつける』 ヒロインは、お父様の再婚相手の連れ子な義妹、特に何もされていないが、今後が大変そうだからひとまず、ごめんなさい。プロローグは肩慣らし程度の攻略対象者の義兄。わかっていれば対応はできます。 まず乙女ゲームって一人の女の子が何人も男性を攻略出来ること自体、あり得ないのよ。ヒロインは天然だから気づかない、嘘、嘘。わかってて敢えてやってるからね、男落とし、それで成り上がってますから。 みんなに現実見せて、納得してもらう。揚げ足、ご都合に変換発言なんて上等!ヒロインと一緒の生活は、少しの発言でも悪役令嬢発言多々ありらしく、私も危ない。ごめんね、ヒロインさん、そんな理由で強制退去です。 でもこのゲーム退屈で途中でやめたから、その続き知りません。

虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました

オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、 【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。 互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、 戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。 そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。 暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、 不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。 凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

処理中です...