64 / 413
第1章 カイト、五歳までの軌跡
64 ルーク団長の災難
しおりを挟む
翌日、牢獄では朝からハンスからの締め上げが始まった。しかし、赤鬼と呼ばれるハンスに抵抗すればさらに地獄が待っている、そう感じた2人は洗いざらい吐くしか無かった。
拷問も朝から夕方まで続くと、こいつらも限界だろ。
「お前らは詐欺をしたのは認めるんだな。お前たちにはオヤジがいて、オヤジは貴族の指示を受けていたで間違いないないんだな?そのオヤジの指示でお前たちは詐欺を働いたって事で間違いないんだな?その貴族まではお前らは知らない、で間違いないなっ」
「「はいっ」」
カイトお坊ちゃまの訓練を終えた私は牢獄に来ている。数時間続いた拷問はそろそろ終わりが見えそうだ。奴らは全て吐いただろ。あの怯えきった姿からこれ以上はなにも引き出せないだろな。
「ハンス」
「はい、ルーク隊長」
「これ以上、こいつらからは情報は引き出せんだろう。ただオヤジの特徴と、そいつが娼館通いしてる事は分かったんだ。そいつを探せ」
「はい、承知!」
さ、これまで分かったこと、途中経過だがダウニー様に報告しなければな。セバスにダウニー様との面談を申請だ。
セバスにダウニー様への面談を頼む。
きっとダウニー様は今頃は家族で楽しい食事を囲っている頃だ。最近マーシュ家で出来たというミソを使ったミソ汁、あれを味わっている頃だな。親子水入らずのとこに水を刺しちまうのは気が引けるが、「分かった事を逐一報告せよ」とのダウニー様のご命令だ。
楽しい時間、申し訳ないと思うが仕方がない。
しかし、なんか美味そうな匂いがするな。微かな匂いだが、俺の五感が騒いでしょうがないぞ。肉?肉だよな?なんだ、牛肉か?それと合わさって漂う刺激臭これはなんだ?食欲が急に押し寄せてきたぞ。
それと、イカルンの匂いもするな。
やばいぞ。腹が鳴る。
まぁ、ダウニー様への報告が済んだら、私も食事にもありつけるだろう。
このなんとも言えない美味そうな匂い、なぜか口の中に溢れてくる唾液。ゴックッ。思わず飲み込んでしまったぞ。早く食いたい。
「ルーク団長、旦那様がお会いになるそうです。今すぐ旦那様の執務室でお待ちください。すぐ旦那様が参ります」
「あぁ、分かった」
美味そうな匂いを我慢しなきゃならないのは辛いが、まずは仕事が先だ。
その後にたっぷり食べるとするか。
俺は楽しみは最後に取っておく主義だからな。
ルーク団長はまだ知らない。
ルーク団長がご飯にありつける頃、イカルンスミ汁も、ガリガリクゥステーキも、隊員たちのお腹に納まり、ひと口も残らないことを。後悔先に立たずという言葉を実感する事も、ルーク団長はまだ知る由もない。
詐欺事件の実行犯を捕まえた事で、一時緊張から解放された隊長たちは、ダウニー様から賜ったイカルンスミ汁とガリガリクゥステーキのあまりの美味さにご飯を食べまくった。お腹いっぱい食べ、ルーク団長の分を残さずに平らげ、怒り狂ったルーク団長からのグーパンチを食らうことになるなんて思いもせず、ガツガツ口に運ぶのだった。
「うめー、これはやばい。牛肉との相性が癖になるぜ、ガリガリクゥだったか?」
「だろ?食べた後にも口に残るこの肉の美味さったらたまんねーな」
「イカルンスミ汁か?これも少し海臭い感じがするけどよ、これがまたいいな」
「ゴードン料理長が最近、新しい料理作りに目覚めたらしいぞ。もっと早く目覚めて欲しかったぜ」
「「「「「「「「「だなっ」」」」」」」」」
「おぉ、最近の食事が美味すぎてもう他の飯は食えねーぞ」
「「「「「「確かにっ」」」」」」
「お前、歯黒っ、マヌケだな」
「お前こそ、アホみてー」
「まあまあ、最高な気分だぜ」
「そうだな」
「みんなで黒い歯してよー、本当にマヌケだな、笑えるぜ」
グワッハハハ、ガハハ
拷問も朝から夕方まで続くと、こいつらも限界だろ。
「お前らは詐欺をしたのは認めるんだな。お前たちにはオヤジがいて、オヤジは貴族の指示を受けていたで間違いないないんだな?そのオヤジの指示でお前たちは詐欺を働いたって事で間違いないんだな?その貴族まではお前らは知らない、で間違いないなっ」
「「はいっ」」
カイトお坊ちゃまの訓練を終えた私は牢獄に来ている。数時間続いた拷問はそろそろ終わりが見えそうだ。奴らは全て吐いただろ。あの怯えきった姿からこれ以上はなにも引き出せないだろな。
「ハンス」
「はい、ルーク隊長」
「これ以上、こいつらからは情報は引き出せんだろう。ただオヤジの特徴と、そいつが娼館通いしてる事は分かったんだ。そいつを探せ」
「はい、承知!」
さ、これまで分かったこと、途中経過だがダウニー様に報告しなければな。セバスにダウニー様との面談を申請だ。
セバスにダウニー様への面談を頼む。
きっとダウニー様は今頃は家族で楽しい食事を囲っている頃だ。最近マーシュ家で出来たというミソを使ったミソ汁、あれを味わっている頃だな。親子水入らずのとこに水を刺しちまうのは気が引けるが、「分かった事を逐一報告せよ」とのダウニー様のご命令だ。
楽しい時間、申し訳ないと思うが仕方がない。
しかし、なんか美味そうな匂いがするな。微かな匂いだが、俺の五感が騒いでしょうがないぞ。肉?肉だよな?なんだ、牛肉か?それと合わさって漂う刺激臭これはなんだ?食欲が急に押し寄せてきたぞ。
それと、イカルンの匂いもするな。
やばいぞ。腹が鳴る。
まぁ、ダウニー様への報告が済んだら、私も食事にもありつけるだろう。
このなんとも言えない美味そうな匂い、なぜか口の中に溢れてくる唾液。ゴックッ。思わず飲み込んでしまったぞ。早く食いたい。
「ルーク団長、旦那様がお会いになるそうです。今すぐ旦那様の執務室でお待ちください。すぐ旦那様が参ります」
「あぁ、分かった」
美味そうな匂いを我慢しなきゃならないのは辛いが、まずは仕事が先だ。
その後にたっぷり食べるとするか。
俺は楽しみは最後に取っておく主義だからな。
ルーク団長はまだ知らない。
ルーク団長がご飯にありつける頃、イカルンスミ汁も、ガリガリクゥステーキも、隊員たちのお腹に納まり、ひと口も残らないことを。後悔先に立たずという言葉を実感する事も、ルーク団長はまだ知る由もない。
詐欺事件の実行犯を捕まえた事で、一時緊張から解放された隊長たちは、ダウニー様から賜ったイカルンスミ汁とガリガリクゥステーキのあまりの美味さにご飯を食べまくった。お腹いっぱい食べ、ルーク団長の分を残さずに平らげ、怒り狂ったルーク団長からのグーパンチを食らうことになるなんて思いもせず、ガツガツ口に運ぶのだった。
「うめー、これはやばい。牛肉との相性が癖になるぜ、ガリガリクゥだったか?」
「だろ?食べた後にも口に残るこの肉の美味さったらたまんねーな」
「イカルンスミ汁か?これも少し海臭い感じがするけどよ、これがまたいいな」
「ゴードン料理長が最近、新しい料理作りに目覚めたらしいぞ。もっと早く目覚めて欲しかったぜ」
「「「「「「「「「だなっ」」」」」」」」」
「おぉ、最近の食事が美味すぎてもう他の飯は食えねーぞ」
「「「「「「確かにっ」」」」」」
「お前、歯黒っ、マヌケだな」
「お前こそ、アホみてー」
「まあまあ、最高な気分だぜ」
「そうだな」
「みんなで黒い歯してよー、本当にマヌケだな、笑えるぜ」
グワッハハハ、ガハハ
626
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
婚約破棄をしておけば
あんど もあ
ファンタジー
王太子アントワーヌの婚約者のレアリゼは、アントワーヌに嫌われていた。男を立てぬ女らしくないレアリゼが悪い、と皆に思われて孤立無援なレアリゼ。彼女は報われぬままひたすら国のために働いた……と思われていたが実は……。
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
世界最弱と呼ばれた少年、気づけば伝説級勇者でした ~追放されたので気ままに旅してたら、全種族の姫たちに囲まれていました~
fuwamofu
ファンタジー
魔力量ゼロの落ちこぼれとして勇者パーティを追放された少年リアン。
絶望の果てに始めた自由な旅の中で、偶然助けた少女たちが次々と彼に惹かれていく。
だが誰も知らない。彼こそが古代勇者の血を継ぎ、世界を滅ぼす運命の「真なる勇者」だということを──。
無自覚最強の少年が、世界を変える奇跡を紡ぐ異世界ファンタジー!
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
婚約破棄されたのでファンシーショップ始めました。 ― 元婚約者が、お人形さんを側室にしようとして大恥をかきました ―
鷹 綾
恋愛
隣国の王子から「政略的にも個人的にも魅力を感じない」と婚約破棄された、ファンタジア王国第三女王タナー。
泣きも怒りもせず、彼女が考えたのは――「いつか王宮の庇護がなくなっても困らない生き方」だった。
まだ八歳。
それでも先を見据え、タナーは王都の片隅で小さなファンシーショップを開くことを決意する。
並ぶのは、かわいい雑貨。
そして、かわいい魔法の雑貨。
お茶を淹れてくれるクマのぬいぐるみ店員《テイデイ・バトラー》、
冷めないティーカップ、
時間になると小鳥が飛び出すアンティーク時計――。
静かに広がる評判の裏で、
かつての元婚約者は「お人形さんを側室にしようとして」赤っ恥をかくことに。
ざまぁは控えめ、日常はやさしく。
かわいいものに囲まれながら、女王は今日も穏やかにお店を開けています。
---
この文面は
✔ アルファポリス向け文字数
✔ 女子読者に刺さるワード配置
✔ ネタバレしすぎない
✔ ほのぼの感キープ
を全部満たしています。
次は
👉 タグ案
👉 ランキング用超短縮あらすじ(100字)
どちらにしますか?
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる