ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

116 魚骨の肥料の驚きの効果

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え?うそっ。エグ味ないの?甘いの?
え?ほんと?嬉しい、食べたい。

ボクは迷わず畑からトマートゥを採る。
洋服の端でトマートゥを拭き拭きして、そして、躊躇うことなくガブリついた。

いやー、もー、甘ーい。
全然ちがーう。これフルーツじゃん。
もしかして、もしかしたら…

ボクの思考を止めたのはママ。

「カイくん、なにしてるのかしら?」

え?怒られちゃうの?はしたないとか?
貴族がこんなことしちゃダメって?

「ママには、ないの?」

あれ、そこなんだねー。
なんだか、食に対してママの本性が出てきた気がするよ。案外ママって食いしん坊だねー。

「あるよ、ママにもあげるよ、食べてみて、驚いちゃうよ」

ボクはママにもトマートゥを採って、また洋服の端で拭き拭きして、ママにトマートゥを渡す。

受け取って、ママは少しだけトマートゥを眺めてる。

あれ?たべないの?あれかな?ナイフとフォーク必要だったかな?

おー、ガブって食べたよー。ママ、固まったよ。目が開いてるよ。口角上がってるー。どう?どう?美味しい?美味しいよね?

「なんて甘いの?このトマートゥってこんなに美味しいものなの?」

あ、そうか。ママは生のトマートゥの味を知らないんだよね。チキントマートゥスープで酸味やエグ味とかなくなった、あの味しか知らないからなー。

「違うよ、ママ。ボクが初めに採ってきたトマートゥはエグ味も酷くて美味しくなかったよ。それがこれは違うんだよ。魚の骨を使った肥料は、野菜の美味しさを引き上げてくれるんだよ。だからトマートゥも甘くなったんだと思うんだ、きっと」

「そうなのねっ。美味しいわ」

「あのー、坊ちゃん?オラも食べたいだす」

だよね?だよね?さっきから食べたそうにしていたもんね。

「うん、カマチョもぜひ食べてみて」

「ありがとうごぜーます。いただきます」

おー、大きなひと口じゃん。迷わずにたべたねー。カマチョはトマートゥ食べるの初めてじゃなかった?

あの時ね、チキントマートゥスープは、ボクの家族とセバスとマールの分位しかなかったはず。あとはゴードンが味見をした程度だったし。

きっとボクとママがさっき食べた様子とか、話を聞いて気になったんだよねー。

あ、パパが走ったきた。セバスと同じくらい早いけど?

「なんだ?カイト。話はセバスから聞いた。あれがさっき植えたばかりのトマートゥだというのは本当か?」

パパはめちゃくちゃびっくりしてるねー。
セバスもびっくりしてるみたい。
さっき見てるから衝撃はパパ程じゃないね。

「そうなの、パパ。肥料蒔いて、トマートゥ植えたら、すぐにね芽が出て、にょきにょき生えて、トマートゥがなったのよ」

「本当か?そんなことがあるのか?」

「あなた、私もこの目で見たわ。驚く速さで芽が出てあっという間にこの通りよ。」

「うむ」

パパ、眉間にまたシワ寄ってるよー。

「どうしてこうなった?」
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