7 / 277
第一章 戦士達の集結
第五話 訪れる波乱のプレリュード
しおりを挟む
プロレス団体『ドリームレッスルバトラーズ』の大会が始まりを告げられ、後楽園ホールは大歓声が響き渡っていた。
第1試合から選手達が派手に活躍しているが、中には爆笑展開もあり、観客達はワハハと笑っている場面もあった。
「試合の内容は良かったけど、プロレスってショーなのかな?」
ヒカリのふとした疑問にミミも同意する。今、目の前に映る試合はレスラーの菅山弘樹が相手である黒田哲三に恐喝されて正座させられる展開となっていて、観客達から笑い声が聞こえていた。
金髪で黒いスパッツが黒田で、茶髪で金色のパンツが菅山だ。
「何て言った?」
「いや、何も言ってないです」
黒田からの威圧に菅山は正座しながら否定する。
「お前、俺を馬鹿にしているだろ」
「むしろしていません」
「よし!歯を食いしばれ」
「これじゃ、いつもと変わらねー!」
「「「ハハハハハ!」」」
その姿に観客達は爆笑するが、ミミとヒカリが唖然となるのも無理なく、むしろこんなので大丈夫かと感じていた。
「私も気になっていたからね。本当にこんなので大丈夫なのかしら……」
「だからこそ、プロレスは面白いと言えるからな。その証拠に多くのファンが居るし」
零夜が笑みを浮かべながら指差す方を見ると、多くのファンが楽しそうな表情でこの大会を見ていて、中には応援グッズも用意していた。
「なるほどね。まあ、人気があるのは確かだけど……」
ヒカリがこの様子に苦笑いをする中、黒田のハイキックが菅山の顔面に激突。この状況にミミとヒカリはゾッとしてしまい、零夜はあちゃあと顔を抑えてしまう。
そのまま黒田がフォールしてカウントを取るが、菅山のこの試合のパートナーである谷口大輔が慌てながら駆け出し、見事黒田に飛び付いてカットする事に成功した。
因みに谷口は茶髪で黒いロングタイツを着用している。
「邪魔するんじゃねえよ!」
「終わっちゃうからね!」
黒田が谷口がフォールの邪魔した事に腹を立てるが、谷口が正論で反論する。
すると菅山は谷口に交代してリングから降りて、黒田はパートナーである弟子の室山裕貴にタッチしてリングから降りた。ちなみに室山は黒いロングタイツで赤い短髪だ。
「パートナーに交代したみたいね。あれ?」
すると菅山が慌てながら黒田から逃げまくり、零夜達の方に向かっていた。
「違います!これはその……もう少し大人しく話をしましょうよ」
「お前のいう事なんか誰が聞くか!」
「ちょっと!こっちに来るわよ!」
この光景にミミ驚きながらは思わず叫び、観客達は席を立って次々と移動し始める。
「この場合は選手から離れておく事が前提だ。巻き込まれたら怪我をするからな!」
「なるほどね。私達も移動しないと!」
零夜とミミが席を立って移動したその時、菅山は彼の姿を見つけて、思わずササッと零夜の後に隠れてしまう。
「何やっているのですか!?」
「シーッ、見つかるから……」
零夜の驚きの叫びに菅山が静かにしてくれと注意するが、黒田は真剣な表情でジーッと零夜を見つめた直後、すぐに菅山の行方を察知する。
「もうバレているぞ!お前が東の後ろに隠れている事は分かっている!こいつを盾にして隠れるんじゃねえ!」
「ひえっ!」
見つかってしまった菅山は全速力で逃げてしまい、黒田は彼を追いかけてしまう。
「この二人……本当に仲が悪いみたいね……零夜を盾にしていた菅山さんも悪いけど」
「ああ……これに関しては俺からも何も言えないからな……先が思いやられるぜ……」
零夜とミミはこの追いかけっこの展開に唖然とするしかなく、すぐに席に戻り始めた。
試合はそのまま菅山が黒田を抑え込んで見事スリーカウント。菅山組が勝利したが、黒田は怒りで敗北に納得がいかず、彼等の追いかけっこが再び始まりを告げられたのも無理なかった。
この光景に観客達は再び大爆笑するが、ミミ達はため息を付いていた。
「馬鹿らしくて唖然としたけど……目的の試合がそろそろ始まるわね……」
ミミは今の試合に唖然としながらため息をついたが、次の試合が倫子の試合である事に気付いて心から楽しみにしている。
「ああ。この時を待っていたぜ!」
零夜も目的の試合が始まろうとしている事に興奮する中、倫子の入場曲が響き渡り始める。すると青コーナーの入場口からガウンを纏った彼女が姿を現した。
彼女の姿はとても美しく、まさに女神その物と言えるだろう。
「零夜君は彼女に憧れてプロレスラーを目指しているけど、仕事帰りにプロレス道場に通っているの?」
「ああ。ドリームレッスルバトラーズの道場に通っているし、誰よりも早くデビューする為に頑張っているからな。その為にも人一倍努力するのみだ」
「まあ、零夜ならそう言うと思ったわ。諦めの悪さは天下一品だからね」
ヒカリの気になる質問に零夜が心からの熱心な回答で応える。
その様子をミミが苦笑いする中、倫子がロープを跨いでリングインをしてコーナーへ登り始める。
『青コーナー、京国のジャンヌ・ダルク!藍原倫子!』
倫子が観客からの歓声に笑顔で応え、すぐにコーナーから降りて自身のコーナーへと移動してガウンを脱ぐ。そのコスチュームは白いオールインワンで、赤のネクタイリボンが首に付けられていた。
彼女はすぐにストレッチを始めながら、対戦相手の入場を待つ。
(頑張れ、倫子さん!)
零夜は真剣な表情で心の中で倫子に声援を送る中、彼女の対戦相手の入場が始まろうとしていた。
※
入場口付近ではトラマツが深呼吸をしながら緊張を和らげているが、ノースマンは冷静に落ち着いていた。
初めて説明する場所だからこそ、トラマツは成功できるかと不安になっていて、時々身体がガタガタと震えてしまうのだ。
一方のノースマンは冷静な性格である為、落ち着いた表情をしながらリラックスしていた。
「ノースマンは大丈夫なのか?」
「ああ。こういうのは慣れているからな」
「そうか……なんだか緊張するな……」
トラマツが不安な表情をしながら落ち着かない様子を見せる中、ドリームバトルレスラーズ社長の国益雷電が姿を現す。
彼は五十三歳だが、鍛え抜かれた大きな肉体をしている。
今でも現役のレスラーであり、プロレス界の大人気ない社長として有名。自転車で人を弾き飛ばしたりする大胆な行動を得意としている。
また、若手達との給料戦争も話題になっていて、いつも雷電が彼等を返り討ちにしているのだ。
「社長さん!」
「緊張するのは誰だって同じだ。けど、自分の役目を果たす為だからこそ、この場面を乗り越える必要がある」
「ええ。ここで立ち止まる理由にはいかないですからね」
雷電からのアドバイスにトラマツはすぐに深呼吸しながら落ち着きを取り戻し、自らの出番を待つ為に入場口の方に視線を移す。
彼は乱入者が来ない事を心から強く願っていたが、それは突然の展開で脆くも崩れてしまう事をこの時は気付いてなかった。
第1試合から選手達が派手に活躍しているが、中には爆笑展開もあり、観客達はワハハと笑っている場面もあった。
「試合の内容は良かったけど、プロレスってショーなのかな?」
ヒカリのふとした疑問にミミも同意する。今、目の前に映る試合はレスラーの菅山弘樹が相手である黒田哲三に恐喝されて正座させられる展開となっていて、観客達から笑い声が聞こえていた。
金髪で黒いスパッツが黒田で、茶髪で金色のパンツが菅山だ。
「何て言った?」
「いや、何も言ってないです」
黒田からの威圧に菅山は正座しながら否定する。
「お前、俺を馬鹿にしているだろ」
「むしろしていません」
「よし!歯を食いしばれ」
「これじゃ、いつもと変わらねー!」
「「「ハハハハハ!」」」
その姿に観客達は爆笑するが、ミミとヒカリが唖然となるのも無理なく、むしろこんなので大丈夫かと感じていた。
「私も気になっていたからね。本当にこんなので大丈夫なのかしら……」
「だからこそ、プロレスは面白いと言えるからな。その証拠に多くのファンが居るし」
零夜が笑みを浮かべながら指差す方を見ると、多くのファンが楽しそうな表情でこの大会を見ていて、中には応援グッズも用意していた。
「なるほどね。まあ、人気があるのは確かだけど……」
ヒカリがこの様子に苦笑いをする中、黒田のハイキックが菅山の顔面に激突。この状況にミミとヒカリはゾッとしてしまい、零夜はあちゃあと顔を抑えてしまう。
そのまま黒田がフォールしてカウントを取るが、菅山のこの試合のパートナーである谷口大輔が慌てながら駆け出し、見事黒田に飛び付いてカットする事に成功した。
因みに谷口は茶髪で黒いロングタイツを着用している。
「邪魔するんじゃねえよ!」
「終わっちゃうからね!」
黒田が谷口がフォールの邪魔した事に腹を立てるが、谷口が正論で反論する。
すると菅山は谷口に交代してリングから降りて、黒田はパートナーである弟子の室山裕貴にタッチしてリングから降りた。ちなみに室山は黒いロングタイツで赤い短髪だ。
「パートナーに交代したみたいね。あれ?」
すると菅山が慌てながら黒田から逃げまくり、零夜達の方に向かっていた。
「違います!これはその……もう少し大人しく話をしましょうよ」
「お前のいう事なんか誰が聞くか!」
「ちょっと!こっちに来るわよ!」
この光景にミミ驚きながらは思わず叫び、観客達は席を立って次々と移動し始める。
「この場合は選手から離れておく事が前提だ。巻き込まれたら怪我をするからな!」
「なるほどね。私達も移動しないと!」
零夜とミミが席を立って移動したその時、菅山は彼の姿を見つけて、思わずササッと零夜の後に隠れてしまう。
「何やっているのですか!?」
「シーッ、見つかるから……」
零夜の驚きの叫びに菅山が静かにしてくれと注意するが、黒田は真剣な表情でジーッと零夜を見つめた直後、すぐに菅山の行方を察知する。
「もうバレているぞ!お前が東の後ろに隠れている事は分かっている!こいつを盾にして隠れるんじゃねえ!」
「ひえっ!」
見つかってしまった菅山は全速力で逃げてしまい、黒田は彼を追いかけてしまう。
「この二人……本当に仲が悪いみたいね……零夜を盾にしていた菅山さんも悪いけど」
「ああ……これに関しては俺からも何も言えないからな……先が思いやられるぜ……」
零夜とミミはこの追いかけっこの展開に唖然とするしかなく、すぐに席に戻り始めた。
試合はそのまま菅山が黒田を抑え込んで見事スリーカウント。菅山組が勝利したが、黒田は怒りで敗北に納得がいかず、彼等の追いかけっこが再び始まりを告げられたのも無理なかった。
この光景に観客達は再び大爆笑するが、ミミ達はため息を付いていた。
「馬鹿らしくて唖然としたけど……目的の試合がそろそろ始まるわね……」
ミミは今の試合に唖然としながらため息をついたが、次の試合が倫子の試合である事に気付いて心から楽しみにしている。
「ああ。この時を待っていたぜ!」
零夜も目的の試合が始まろうとしている事に興奮する中、倫子の入場曲が響き渡り始める。すると青コーナーの入場口からガウンを纏った彼女が姿を現した。
彼女の姿はとても美しく、まさに女神その物と言えるだろう。
「零夜君は彼女に憧れてプロレスラーを目指しているけど、仕事帰りにプロレス道場に通っているの?」
「ああ。ドリームレッスルバトラーズの道場に通っているし、誰よりも早くデビューする為に頑張っているからな。その為にも人一倍努力するのみだ」
「まあ、零夜ならそう言うと思ったわ。諦めの悪さは天下一品だからね」
ヒカリの気になる質問に零夜が心からの熱心な回答で応える。
その様子をミミが苦笑いする中、倫子がロープを跨いでリングインをしてコーナーへ登り始める。
『青コーナー、京国のジャンヌ・ダルク!藍原倫子!』
倫子が観客からの歓声に笑顔で応え、すぐにコーナーから降りて自身のコーナーへと移動してガウンを脱ぐ。そのコスチュームは白いオールインワンで、赤のネクタイリボンが首に付けられていた。
彼女はすぐにストレッチを始めながら、対戦相手の入場を待つ。
(頑張れ、倫子さん!)
零夜は真剣な表情で心の中で倫子に声援を送る中、彼女の対戦相手の入場が始まろうとしていた。
※
入場口付近ではトラマツが深呼吸をしながら緊張を和らげているが、ノースマンは冷静に落ち着いていた。
初めて説明する場所だからこそ、トラマツは成功できるかと不安になっていて、時々身体がガタガタと震えてしまうのだ。
一方のノースマンは冷静な性格である為、落ち着いた表情をしながらリラックスしていた。
「ノースマンは大丈夫なのか?」
「ああ。こういうのは慣れているからな」
「そうか……なんだか緊張するな……」
トラマツが不安な表情をしながら落ち着かない様子を見せる中、ドリームバトルレスラーズ社長の国益雷電が姿を現す。
彼は五十三歳だが、鍛え抜かれた大きな肉体をしている。
今でも現役のレスラーであり、プロレス界の大人気ない社長として有名。自転車で人を弾き飛ばしたりする大胆な行動を得意としている。
また、若手達との給料戦争も話題になっていて、いつも雷電が彼等を返り討ちにしているのだ。
「社長さん!」
「緊張するのは誰だって同じだ。けど、自分の役目を果たす為だからこそ、この場面を乗り越える必要がある」
「ええ。ここで立ち止まる理由にはいかないですからね」
雷電からのアドバイスにトラマツはすぐに深呼吸しながら落ち着きを取り戻し、自らの出番を待つ為に入場口の方に視線を移す。
彼は乱入者が来ない事を心から強く願っていたが、それは突然の展開で脆くも崩れてしまう事をこの時は気付いてなかった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる