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第一章 戦士達の集結
第十二話 異世界冒険への出発
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異世界へ出発する前日、居酒屋『食い倒れ』では零夜達の壮行会が行われていた。参加しているメンバーは零夜、美津代、ミミ、倫子、ヒカリの五人だ。
「すいません。私達の為にこんな壮行会を開くなんて」
「良いのよ。皆が安心して旅立つ為には必要な事だからね」
美津代は笑顔を見せながらごま豆腐を食べていて、ミミはカシスオレンジをゆっくりと飲みながら楽しんでいる。
「それにしても……参加しているのが私達だけなんて意外かも知れないわね」
「ええ。あまり人数を増やすと目立つだけでなく、周囲の被害も起こってしまうからね」
倫子は辺りを見回しながら焼きししゃもを食べていて、ヒカリは苦笑いしながらもフライドポテトを摘んで食べていた。
因みに倫子の私服姿は黒いジーンズと袖なしタートルネックのへそ出しルックだ。
「でも、五人だけでの壮行会も悪くないですね。余計な人達を入れたらとんでもない展開になりますし……」
零夜は苦笑いしながらもオレンジジュースを飲み、ハラミステーキを食べ始める。確かに五人だけで壮行会を開くのは良いアイデアと言える。多くのメンバーを入れたらお金も掛かるし、席まで準備する必要がある。
おまけに報道陣まで来たらスキャンダルになるし、大騒ぎになるのも無理ない。何故ならミミ、倫子、ヒカリは有名人の為、報道陣にバレてしまったら大変な事になるからだ。
「確かにね……でも、この五人だからこそ、安心して飲み会が楽しめるわ」
「そうそう。それに男性は零夜君一人だけ。今日は皆一緒に撫で撫でするからね……」
倫子は酔っ払いながらもすぐに零夜の頭を笑顔で撫で始め、彼は恥ずかしさのあまり思わず顔を真っ赤にしてしまう。
「恥ずかしいから止めてください!それにここでのスキンシップは流石に……」
零夜は恥ずかしながら倫子に反論すると、ミミが彼の肩を叩いてこっちに視線を移させる。
「何言ってるの。その事については別の場所でするから」
「別の場所?」
零夜がミミの説明に疑問に感じ、美津代達はこの光景にニヤリと笑っていた。
※
「銭湯に行った後……なんで俺の部屋で二次会を行うんだよ」
居酒屋『食い倒れ』を後にした零夜達は銭湯でゆっくりした後、彼の家に移動して二次会を行っていた。
美津代はすぐに皆の布団を用意していて、ミミ、ヒカリ、倫子はテレビを見ながら楽しんでいる。それに零夜がため息をつくのも無理はない。
「良いじゃない。それに今夜は皆ここで泊まる事になるから」
「へ?皆で泊まる?今日は帰らないのか?」
ミミの説明に零夜はキョトンとしてしまい、何故こうなったのかを美津代が彼女に説明し始める。
実はミミ達は昨晩に異世界出発の準備を既に終えていた。用意する荷物は全てバングルの中に入れて、そのまま家に鍵をかけて出ていた。その事に関しては美津代が彼女達から話を聞いている為、現在に至る。
「そう言う事か。それならそうと早く言ってくれれば良いのに……」
話を聞いた零夜は納得をするが、この事を早めに言って欲しかったと頬を膨らます。それに気付いた美津代は優しく彼の頭を撫でた。
「まあまあ。明日は早いし、そろそろ寝ましょう」
「そうですね……ん?」
零夜が布団に入ろうとしたその時、美津代はTシャツを脱いでジーンズとブラジャーの姿となった。身体のラインがとても美しく、まさに美人としか言いようがない。
更にミミ、倫子、ヒカリもバングルを起動させ、本来の服の姿に着替えたのだ。因みに零夜は寝巻きの衣装のままである。
「お、おい!この姿で寝るのか!?」
零夜は驚きながらミミ達に質問するが、彼女達は次々と布団に入って眠ろうとしていた。
「「「お休みなさい……」」」
「話聞けよ……」
ミミ達は布団の中に入ってそのまま寝てしまい、零夜はため息をついた後に仕方がなく布団に入って眠り始めた。その後は彼女達が眠りながらスキンシップを行っていて、零夜も夢の中でやられてしまったのも無理なかった。
※
それから翌日、いよいよ零夜達のグラディアスへの出発となり、多くの人が見送りに来ていた。その数は千人以上だが、美津代の姿はなかった。
美津代はアパートの仕事がある為、零夜達の見送りはアパート前で行われた。彼等が旅立つ際にはギューッと精一杯抱き締めて、離れても応援している事を伝えたのだ。
「凄い!こんなにも見送りの人が来ているなんて……」
「私のレスラー仲間だけじゃなく、ファンもいっぱいいる!皆、私達の事を心配していたんだ……」
「しかも、テレビ中継されているみたいね。」
「どれだけ人気なんだよ……」
この状況に零夜は唖然としていて、ヒカリ、ミミは驚きを隠せず、倫子は納得の表情をしていた。
応援エリアにいる晴哉が零夜に声を掛ける。
「頑張れよ、東!」
「ああ、行ってくるぜ!」
零夜が晴哉に向けて笑顔で拳を上げながら応える中、ココア達がミミに対して手を振りながら応援する。
「ミミ、頑張ってね!」
「あなたならできるから!」
「ええ!任せて!」
ミミも仲間達のエールを受けて笑顔で応える。
更にドリームレッスルバトラーズのレスラー、スタッフ達も駆けつけていて、倫子に対してエールを送っていた。
「頼んだぞ、藍原!」
「藍原さん、頑張ってください!」
「しっかりやるんだぞ!」
「はい!行ってきます!」
倫子が仲間達に手を振りながら愛顔で応える中、子供達がヒカリに対して声援を送っている。
「「「ヒカリお姉さん、頑張ってね!」」
「うん!頑張るからね!」
ヒカリが子供達に対して笑顔を見せた直後、トラマツとノースマンが突如現れたワープゲートから姿を現し、彼女達の元に駆け付ける。
「全員揃っているみたいだな」
「そろそろ行くぞ!グラディアスへ出発だ!」
「よし!行くとするか!」
トラマツの合図で零夜達は一斉に頷き、ワープゲートに向かって駆け出していく。
「さあ、冒険の始まりだ!」
零夜の合図で彼等はグラディアスに繋がるワープゲートの中に入って行き、そのままワープゲートは消えてしまったのだった。
※
とある別世界では、一人の女性が川に足を入れながら疲れを癒していた。彼女は単独で行動していて、仲間は誰もいない一人ぼっちだ。
すると女性はバングルを動かし始め、ウインドウを召喚する。そのまま画面に現在の状況を確認し、納得の表情をする。
「取り敢えずは旅の疲れを癒して、次の場所に向けて頑張らないとね」
女性が笑みを見せながら決意を固めたと同時に、ウインドウに新たな速報が入る。
女性はすぐにその内容を確認すると、ウインドウ画面には零夜、ミミ、倫子、ヒカリの四人が異世界グラディアスに向けて出発と映し出されていた。
「東零夜、春川ミミ、藍原倫子、国重ヒカリか……彼等がどんな活躍をするのか楽しみだな」
女性は零夜達の映像を見ながら微笑み、彼等の活躍を少し期待していた。果たして彼等が邂逅する日が来るのだろうか……?
「すいません。私達の為にこんな壮行会を開くなんて」
「良いのよ。皆が安心して旅立つ為には必要な事だからね」
美津代は笑顔を見せながらごま豆腐を食べていて、ミミはカシスオレンジをゆっくりと飲みながら楽しんでいる。
「それにしても……参加しているのが私達だけなんて意外かも知れないわね」
「ええ。あまり人数を増やすと目立つだけでなく、周囲の被害も起こってしまうからね」
倫子は辺りを見回しながら焼きししゃもを食べていて、ヒカリは苦笑いしながらもフライドポテトを摘んで食べていた。
因みに倫子の私服姿は黒いジーンズと袖なしタートルネックのへそ出しルックだ。
「でも、五人だけでの壮行会も悪くないですね。余計な人達を入れたらとんでもない展開になりますし……」
零夜は苦笑いしながらもオレンジジュースを飲み、ハラミステーキを食べ始める。確かに五人だけで壮行会を開くのは良いアイデアと言える。多くのメンバーを入れたらお金も掛かるし、席まで準備する必要がある。
おまけに報道陣まで来たらスキャンダルになるし、大騒ぎになるのも無理ない。何故ならミミ、倫子、ヒカリは有名人の為、報道陣にバレてしまったら大変な事になるからだ。
「確かにね……でも、この五人だからこそ、安心して飲み会が楽しめるわ」
「そうそう。それに男性は零夜君一人だけ。今日は皆一緒に撫で撫でするからね……」
倫子は酔っ払いながらもすぐに零夜の頭を笑顔で撫で始め、彼は恥ずかしさのあまり思わず顔を真っ赤にしてしまう。
「恥ずかしいから止めてください!それにここでのスキンシップは流石に……」
零夜は恥ずかしながら倫子に反論すると、ミミが彼の肩を叩いてこっちに視線を移させる。
「何言ってるの。その事については別の場所でするから」
「別の場所?」
零夜がミミの説明に疑問に感じ、美津代達はこの光景にニヤリと笑っていた。
※
「銭湯に行った後……なんで俺の部屋で二次会を行うんだよ」
居酒屋『食い倒れ』を後にした零夜達は銭湯でゆっくりした後、彼の家に移動して二次会を行っていた。
美津代はすぐに皆の布団を用意していて、ミミ、ヒカリ、倫子はテレビを見ながら楽しんでいる。それに零夜がため息をつくのも無理はない。
「良いじゃない。それに今夜は皆ここで泊まる事になるから」
「へ?皆で泊まる?今日は帰らないのか?」
ミミの説明に零夜はキョトンとしてしまい、何故こうなったのかを美津代が彼女に説明し始める。
実はミミ達は昨晩に異世界出発の準備を既に終えていた。用意する荷物は全てバングルの中に入れて、そのまま家に鍵をかけて出ていた。その事に関しては美津代が彼女達から話を聞いている為、現在に至る。
「そう言う事か。それならそうと早く言ってくれれば良いのに……」
話を聞いた零夜は納得をするが、この事を早めに言って欲しかったと頬を膨らます。それに気付いた美津代は優しく彼の頭を撫でた。
「まあまあ。明日は早いし、そろそろ寝ましょう」
「そうですね……ん?」
零夜が布団に入ろうとしたその時、美津代はTシャツを脱いでジーンズとブラジャーの姿となった。身体のラインがとても美しく、まさに美人としか言いようがない。
更にミミ、倫子、ヒカリもバングルを起動させ、本来の服の姿に着替えたのだ。因みに零夜は寝巻きの衣装のままである。
「お、おい!この姿で寝るのか!?」
零夜は驚きながらミミ達に質問するが、彼女達は次々と布団に入って眠ろうとしていた。
「「「お休みなさい……」」」
「話聞けよ……」
ミミ達は布団の中に入ってそのまま寝てしまい、零夜はため息をついた後に仕方がなく布団に入って眠り始めた。その後は彼女達が眠りながらスキンシップを行っていて、零夜も夢の中でやられてしまったのも無理なかった。
※
それから翌日、いよいよ零夜達のグラディアスへの出発となり、多くの人が見送りに来ていた。その数は千人以上だが、美津代の姿はなかった。
美津代はアパートの仕事がある為、零夜達の見送りはアパート前で行われた。彼等が旅立つ際にはギューッと精一杯抱き締めて、離れても応援している事を伝えたのだ。
「凄い!こんなにも見送りの人が来ているなんて……」
「私のレスラー仲間だけじゃなく、ファンもいっぱいいる!皆、私達の事を心配していたんだ……」
「しかも、テレビ中継されているみたいね。」
「どれだけ人気なんだよ……」
この状況に零夜は唖然としていて、ヒカリ、ミミは驚きを隠せず、倫子は納得の表情をしていた。
応援エリアにいる晴哉が零夜に声を掛ける。
「頑張れよ、東!」
「ああ、行ってくるぜ!」
零夜が晴哉に向けて笑顔で拳を上げながら応える中、ココア達がミミに対して手を振りながら応援する。
「ミミ、頑張ってね!」
「あなたならできるから!」
「ええ!任せて!」
ミミも仲間達のエールを受けて笑顔で応える。
更にドリームレッスルバトラーズのレスラー、スタッフ達も駆けつけていて、倫子に対してエールを送っていた。
「頼んだぞ、藍原!」
「藍原さん、頑張ってください!」
「しっかりやるんだぞ!」
「はい!行ってきます!」
倫子が仲間達に手を振りながら愛顔で応える中、子供達がヒカリに対して声援を送っている。
「「「ヒカリお姉さん、頑張ってね!」」
「うん!頑張るからね!」
ヒカリが子供達に対して笑顔を見せた直後、トラマツとノースマンが突如現れたワープゲートから姿を現し、彼女達の元に駆け付ける。
「全員揃っているみたいだな」
「そろそろ行くぞ!グラディアスへ出発だ!」
「よし!行くとするか!」
トラマツの合図で零夜達は一斉に頷き、ワープゲートに向かって駆け出していく。
「さあ、冒険の始まりだ!」
零夜の合図で彼等はグラディアスに繋がるワープゲートの中に入って行き、そのままワープゲートは消えてしまったのだった。
※
とある別世界では、一人の女性が川に足を入れながら疲れを癒していた。彼女は単独で行動していて、仲間は誰もいない一人ぼっちだ。
すると女性はバングルを動かし始め、ウインドウを召喚する。そのまま画面に現在の状況を確認し、納得の表情をする。
「取り敢えずは旅の疲れを癒して、次の場所に向けて頑張らないとね」
女性が笑みを見せながら決意を固めたと同時に、ウインドウに新たな速報が入る。
女性はすぐにその内容を確認すると、ウインドウ画面には零夜、ミミ、倫子、ヒカリの四人が異世界グラディアスに向けて出発と映し出されていた。
「東零夜、春川ミミ、藍原倫子、国重ヒカリか……彼等がどんな活躍をするのか楽しみだな」
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