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未来の予見
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次の日の占いの授業でマドリーニ先生に、謎の占いをされた。
「貴方の隠し事は、永遠になるわ。」
隠し事?一瞬、物凄く嫌な気持ちになったけれど、昨日の部屋のことを思い出して「あ~あれか。あの部屋のことね。」と思った。
私とコールドウェルが秘密を共有してるなんて誰が思うだろうか。それこそ、一生誰にも言えないかも。
「アメリア、なんかぼうっとしてない?何か隠し事でもあるの?」
ランチタイムに食堂でトマトとモッツァレラのパスタを頬張っている最中に、とんでもない質問が飛んできた。
「ん~、ない。」
「即答するときは大体怪しいんだけど。」
むせそうになったが、なんとか落ち着きを取り戻しながら落ち着いて答えたつもりだった。
けれど、幼馴染のエヴァを騙すのは難しい。昔から、私のことは私より理解してくれているように思う。
「昔、イアンに告白された時も同じような反応だった。」
「…というか、それ黒歴史だから忘れさせて。マジで。」
「あの時だって、早く私に相談しておけば、あんなことにならなかったのに…。」
入学当初、これまた昔からの幼馴染のイアンに告白された。彼は、真っ直ぐな人で、しかもなかなか我慢強いというか諦めが悪い人なので、女子寮の前やトイレの前で待ち伏せしてくるようになった。
彼の怖いところは、(良く言って)純粋なため全く悪気がなく、私への愛で周りが見えなくなっているところだった。
最初は彼に告白されたことをエヴァに隠していたのだけれど(出来れば無かったことにしたかった)彼の奇怪な行動がどんどんエスカレートして、とうとうエヴァに泣きつくことになった。
最終的にほとんどストーカー化し、「これ、いつも使ってるシャンプーとコンディショナー。新しい香りが出てたんだ。まだ買ってないでしょ?」と意味の分からないプレゼントをし始めたので、気持ちが悪すぎてエヴァに何とかしてと泣きついた。
「だって、まさかイアンがあんな風になると思わないじゃん。」
イアンは元々、私とエヴァとイアン、そしてもう一人、ルイの家同士が仲良しで良く一緒に遊んでいた。
イアンは昔は爽やか少年だった。コケれば「大丈夫?」と手を取ってくれて、重い荷物を持っていれば「持ってあげる。」と荷物を持ってくれた。
…今考えると、ちょっとおかしいか?ということもあるかもしれないが、まあ、「優しい子だなあ。」くらいのものだったのだ。
「まあ、イアンがアメリアのこと好きなのは皆知ってたけどね。」
「いや、言ってよ。というか、幼馴染としては良い奴なんだけどなあ~。怖いよね。普通に。」
「はっきり言わないと伝わらないのよ、イアンは。アメリアが、まだ付き合うとか分からないから~とかいって断るから、俺が好きって気持ち教えてやる!ってなっちゃんたんだろうね。」
「あ~無かったことにしたい。まだちょっと気まずいんだよね。」
エヴァは食べていたラザニアを飲み込んで、冷笑した。
「そりゃあ、皆の面前で言ってやったからね。アメリアはイアンのこと性的に見れないらしいから、もうやめてあげて!ってね。」
はぁ~と頭を抱えると、その当人が扉を通ってこちらへ歩いてくる。一瞬、息ができなくなったかと思ったけれど、エヴァはそのボブの金髪を手櫛で解きながら、余裕の表情でイアンを見送った。
「ま、あれぐらいがちょうど良いんじゃない?アメリアというより、私のこと怖がってそうだけど。まだ今、青い顔してたよ。」
「そりゃそうでしょうよ。だってエヴァあの後、シャンプー無くなったタイミング知ってるのも、補充してくるのもキモすぎ!って皆の前で言ったじゃん。皆、ざわついてたもん。」
エヴァは、あはははは!と、あっけらかんと笑っているが、私はそんなエヴァに助けられたのでもう何も言うまい。
「ザマアミロよ。私のアメリアにストーカーとか100年早いわ。」
デザートのキャロットケーキを頬張りながら、エヴァは笑みを浮かべている。
「で、何かあった?」
まだ話は終わっていなかった。
「う~ん。占い学でマドリーニ先生に変な占いされたから…ちょっと気になってるだけ。」
「へ~、何て?」
「貴方の隠し事は永遠になるって。なんの事だろうな~って。」
「ふ~ん。」
エヴァは意味ありげにグサリとキャロットケーキを突き刺した。
「ま、今は聞かないであげるけど。何かあったら、いつでも助けるから。ちゃんと言いなよ。」
「エ、エヴァ…!」
私は目をうるうるとさせながら、エヴァに抱きついた。
全然、アイツとの約束なんてどうでも良いけど、
やっぱりあの近道使えると便利だし、それに、何だか昨日の時間を思い出すと秘密にしておきたくなったのだ。
エヴァごめん。ありがとう。大好き。
キャロットケーキもう一個あげたい。
とにかく、私を色々気遣ってくれるエヴァに心から感謝した。
「貴方の隠し事は、永遠になるわ。」
隠し事?一瞬、物凄く嫌な気持ちになったけれど、昨日の部屋のことを思い出して「あ~あれか。あの部屋のことね。」と思った。
私とコールドウェルが秘密を共有してるなんて誰が思うだろうか。それこそ、一生誰にも言えないかも。
「アメリア、なんかぼうっとしてない?何か隠し事でもあるの?」
ランチタイムに食堂でトマトとモッツァレラのパスタを頬張っている最中に、とんでもない質問が飛んできた。
「ん~、ない。」
「即答するときは大体怪しいんだけど。」
むせそうになったが、なんとか落ち着きを取り戻しながら落ち着いて答えたつもりだった。
けれど、幼馴染のエヴァを騙すのは難しい。昔から、私のことは私より理解してくれているように思う。
「昔、イアンに告白された時も同じような反応だった。」
「…というか、それ黒歴史だから忘れさせて。マジで。」
「あの時だって、早く私に相談しておけば、あんなことにならなかったのに…。」
入学当初、これまた昔からの幼馴染のイアンに告白された。彼は、真っ直ぐな人で、しかもなかなか我慢強いというか諦めが悪い人なので、女子寮の前やトイレの前で待ち伏せしてくるようになった。
彼の怖いところは、(良く言って)純粋なため全く悪気がなく、私への愛で周りが見えなくなっているところだった。
最初は彼に告白されたことをエヴァに隠していたのだけれど(出来れば無かったことにしたかった)彼の奇怪な行動がどんどんエスカレートして、とうとうエヴァに泣きつくことになった。
最終的にほとんどストーカー化し、「これ、いつも使ってるシャンプーとコンディショナー。新しい香りが出てたんだ。まだ買ってないでしょ?」と意味の分からないプレゼントをし始めたので、気持ちが悪すぎてエヴァに何とかしてと泣きついた。
「だって、まさかイアンがあんな風になると思わないじゃん。」
イアンは元々、私とエヴァとイアン、そしてもう一人、ルイの家同士が仲良しで良く一緒に遊んでいた。
イアンは昔は爽やか少年だった。コケれば「大丈夫?」と手を取ってくれて、重い荷物を持っていれば「持ってあげる。」と荷物を持ってくれた。
…今考えると、ちょっとおかしいか?ということもあるかもしれないが、まあ、「優しい子だなあ。」くらいのものだったのだ。
「まあ、イアンがアメリアのこと好きなのは皆知ってたけどね。」
「いや、言ってよ。というか、幼馴染としては良い奴なんだけどなあ~。怖いよね。普通に。」
「はっきり言わないと伝わらないのよ、イアンは。アメリアが、まだ付き合うとか分からないから~とかいって断るから、俺が好きって気持ち教えてやる!ってなっちゃんたんだろうね。」
「あ~無かったことにしたい。まだちょっと気まずいんだよね。」
エヴァは食べていたラザニアを飲み込んで、冷笑した。
「そりゃあ、皆の面前で言ってやったからね。アメリアはイアンのこと性的に見れないらしいから、もうやめてあげて!ってね。」
はぁ~と頭を抱えると、その当人が扉を通ってこちらへ歩いてくる。一瞬、息ができなくなったかと思ったけれど、エヴァはそのボブの金髪を手櫛で解きながら、余裕の表情でイアンを見送った。
「ま、あれぐらいがちょうど良いんじゃない?アメリアというより、私のこと怖がってそうだけど。まだ今、青い顔してたよ。」
「そりゃそうでしょうよ。だってエヴァあの後、シャンプー無くなったタイミング知ってるのも、補充してくるのもキモすぎ!って皆の前で言ったじゃん。皆、ざわついてたもん。」
エヴァは、あはははは!と、あっけらかんと笑っているが、私はそんなエヴァに助けられたのでもう何も言うまい。
「ザマアミロよ。私のアメリアにストーカーとか100年早いわ。」
デザートのキャロットケーキを頬張りながら、エヴァは笑みを浮かべている。
「で、何かあった?」
まだ話は終わっていなかった。
「う~ん。占い学でマドリーニ先生に変な占いされたから…ちょっと気になってるだけ。」
「へ~、何て?」
「貴方の隠し事は永遠になるって。なんの事だろうな~って。」
「ふ~ん。」
エヴァは意味ありげにグサリとキャロットケーキを突き刺した。
「ま、今は聞かないであげるけど。何かあったら、いつでも助けるから。ちゃんと言いなよ。」
「エ、エヴァ…!」
私は目をうるうるとさせながら、エヴァに抱きついた。
全然、アイツとの約束なんてどうでも良いけど、
やっぱりあの近道使えると便利だし、それに、何だか昨日の時間を思い出すと秘密にしておきたくなったのだ。
エヴァごめん。ありがとう。大好き。
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