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9話 悪役令嬢はプロポーズされる
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「えぇ、この度はマーテラ国からはるばる来ていただいて感謝の念に堪えません。どうぞこの学校での良い思い出をですな、お持ち帰りいただきまして、二国の関係の向上の礎にですな」
話が長い……
校長先生の話が長いのはどこの世界もそうらしい。
前世なら速攻で寝ていたところだ。
しかし今は立場的に寝てたら大問題だし、こうして面倒なことも多い。
まぁ私の隣で、注意できないことをいいことに座ったままいびきをかいている第二王子もいるんですけどね……
「はい。というわけですので、式の折には登壇いただきまして生徒たちにご挨拶賜りたいのですが大丈夫ですかな」
「もちろんです。謹んでお受けさせていただきますわ」
「アベル様もよろしいでしょうかな」
「ふがっ? ……ふむ、話が長いうえに退屈だったのでうっかり寝てしまったようだ。失礼した。なんだったかな?」
ふがっ?って……まるで王族らしくない起き方だ。
しかし歯に衣着せなさ過ぎて校長の笑顔が引きつっており……なんだろうかわいそうになってきた。
「アベル様にも登壇いただき、生徒たちへご挨拶していただきたいそうです」
「ふむ、失礼シアン嬢。勿論構わん! 王の家系にその名を連ねるものとして義務だからな」
「ありがとうございます。ではお二人には退室いただき、ホールのほうへと向かっていただきますようお願いいたします。本校の教員が案内いたしますので」
「いや、案内は結構。生徒たちは自らの足でその場に赴いているというのに、王たる我らが案内を連れていてはしめしがつくまい。ついてからはホールにいる教員に案内させるゆえ、そこまでの手出しは無用に願おう」
「? はぁ、そうですか。でしたら急ぎお向かいください」
わざわざ案内を断るアベルに、校長先生はその意図を測りかねたらしい。
かくいう私も、別に断ることもないんじゃないの? とか思っていたので内心首をかしげている。
「では行こうかシアン嬢。僭越ながらエスコートさせていただく」
……ここまで言われてようやく気付く私もたいがい鈍感である。
こいつ、私と二人きりになりたかっただけだ!!
部屋を出ると外で待っていたエドがすごい顔をした。
形容しがたい感情を表に出したのだと思うけど、それでも見れる顔なあたりイケメンって罪だ。
しかし、どうしてエドがそんな顔をしたかはわからないのだけど……
「エド。次はあなたが校長先生とご挨拶する番よ」
「……あの、ホールに向かうのだと思うのですが、案内の方などはおられないのですか?」
「アベル様が断っちゃって……じゃあ、私は先に行っているね」
「くれぐれもお気を付けください。僕もすぐに行きますので」
「? 校長先生の話は長いわよ? すぐには難しいと思うけど」
エドが部屋に入っていく。
むむむ……再開して以来、エドはなんだか私に隠し事が多いみたいだ。
仕方ないこととはいえなんだがもやっとする。
「話は終わったようだ。では参ろうか」
ひぃ、自然に手をつないでくる!
この距離の詰め方……というか遠慮のなさ。まさにプレイボーイ。
王族ってみんなこういう感じなのかなぁ……だとしたら側室やらが大勢できるのも納得というものだけど。
「ふむ、手が固いな。剣か、さもなければ鍬でもふるっておいでか?」
「き、気にしているので言わないでいただきたいです! 剣はよく振りますが……」
「気にする必要などあろうものか。この手は美しい。少なくとも、俺は好きだ」
「……そういうことをあまり臆面もなく言うのはやめたほうがよろしいかと」
「そういうこととはどういうことだ?」
「だから、好きとか美しいとか、そういうことです! 言わせないでください……」
どうして私が恥ずかしくならないといけないのか。
「それは失礼した。なにぶん、女性とこうして話すことなどないのでな」
「そうなのですか? てっきりあらゆる女性を見初めてはとっかえひっかえとかそんな感じかと……」
「そんなことはないぞ。俺が見惚れる女性などそうはいないからな。というか、シアン嬢が初めてだ」
そうなのか。
それは知らなかったけど、じゃああの壁ドンは初めての口説きだったのか……
……いや、初動の強さがおかしくない?
どんなチャラ男でも初ナンパで壁ドンはしないだろう。
「初めて故、不快に思わせることもあったかもしれんな。だがその、恋というのか。周りが見えなくなるというか、体がひとりでに動くというか」
「こ、恋ですか?」
「ああ。こういった胸の高鳴りは初めての経験だ」
お、落ち着け落ち着け。
私も、なんか胸がどきどきしてしまっている。
シアンがゲームの時、アベルに一途な恋をしていたのも関係があるのだろうか。
シアンは自分に対する好意というものを感じたことが人生で一度もなく(ゲームの話だが)、自分へ向けられた素直な好意に舞い上がり二人は相思相愛ではあった。アベルがシアンを見限るまでの話だが。
シアンはゲームでは入学式の挨拶は面倒と断っていた。なので、アベルがシアンに一目惚れし、アプローチしてくるのも当然その後。
そのタイミングがズレている関係で心の準備が出来ず、こうしてテンパってしまってるわけだが……よく考えたら当然のこと。ついゲームでの脳に引っ張られてしまっていた……。
ゲーム通りバックレてしまってもよかったかもしれないが、ここで全校生徒に顔を売ったほうが目的には近くなるし仕方ない。
しかし、アベルの行動力には困ったものだ。
壁ドンはするし軽々しく手はつなぐし、今こうしてる時も私の髪を手で梳いているし……
……いやいやいや!
「あの、アベル様!?」
「いや、綺麗な髪だと思ってな。こういった髪色はこちらの国ではあまり見ない」
「ですから、そういういったことをされるのは……」
「そういったこととは、こういうことも含まれるのか?」
言うや否や、アベルは私の顎をくいと軽くつまみ、自分の顔へと引き寄せるようにした。
「はっきり言えば、俺は恋など知らん。初心だ。だが、想いを遠回しに伝えるとか思うが故に伝えぬとか、まだるこしいことは好かん。自分の想いを、言いたいときに言えぬということもまた好かん」
真剣な目で私を見てくる金色の瞳。
瞳のうちに映る自分の顔が蕩けているようにさえ見えて、ぼうっと顔が熱くなる。
わ、私ちょろすぎない!?
「見た目はもとより話し方も、すぐに照れる愛らしさも好ましい。お前が好きだ。俺のものになれ。頷いてくれれば、しがらみはすべて取り払うと約束しよう」
お前のものになれ──って、プロポーズ!?
流石の私もこれには混乱する。
大体、この王子即断即決が過ぎる!
まだちょっと話しただけで相手の全部なんてわからないだろうに告白なんて大胆とかそういうレベルじゃない!
そんなだから、ゲームではシアンの変貌ぶりに苦悩することになるというのに……
「あの、お友達からで……」
かろうじて絞り出した言葉で、アベルは満足したようだった。
「友達か。俺には友達もおらなんだから、それもいい。では友達ということで、シアンと呼んでもいいかな」
「えっと……じゃあアベルと」
「うん。……なんだかむず痒いな! それもまたよし」
快活に笑うアベル。
なんだかずっと彼のペースだな……
と思っていると、アベルが私の背後に目をやって何かに気付いたようなそぶりを見せた。
「ふむ、邪魔が入りそうだな。エスコートすると言っておいてなんだが、後ろからエドアルドが来ている。すまないが彼とともにきてくれるか。俺は先行するのでな」
「え、ええ。構いませんが……」
エドが来るのもやけに早いが、どうしてアベルも一緒に行かないんだろう?
「ではそういうことで。また後程」
すたすたと歩いていくアベル。
後ろからエドが息を切らせて走ってきたのはほとんど同時だった。
「はぁっはぁっ……! な、なにも! されてませんか……!?」
「大丈夫だから落ち着いてっ。服も乱れてるし……そんなに心配だったの?」
「当たり前です! 大体、さっき言い寄られた人と早速二人きりになるなんて軽率がすぎますよ!」
怒られた……
本当はまた言い寄られてたけど、言ったらまた怒られそうだから黙ってよ。
「いや、でも何もされてないしきっとそんなに警戒しなくても大丈夫よ」
「……本当に、危機感とか……もうちょっと持って欲しいです。本当に」
そんなに警戒しないといけないのかな?
スピーチがあるけどその後はみんなと合流できるし、そこまで心配しないといけないとも思わないけど……
だが、そんな楽観をよそに事件は起こる。
まさにそのスピーチによって。
話が長い……
校長先生の話が長いのはどこの世界もそうらしい。
前世なら速攻で寝ていたところだ。
しかし今は立場的に寝てたら大問題だし、こうして面倒なことも多い。
まぁ私の隣で、注意できないことをいいことに座ったままいびきをかいている第二王子もいるんですけどね……
「はい。というわけですので、式の折には登壇いただきまして生徒たちにご挨拶賜りたいのですが大丈夫ですかな」
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「ふがっ? ……ふむ、話が長いうえに退屈だったのでうっかり寝てしまったようだ。失礼した。なんだったかな?」
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「アベル様にも登壇いただき、生徒たちへご挨拶していただきたいそうです」
「ふむ、失礼シアン嬢。勿論構わん! 王の家系にその名を連ねるものとして義務だからな」
「ありがとうございます。ではお二人には退室いただき、ホールのほうへと向かっていただきますようお願いいたします。本校の教員が案内いたしますので」
「いや、案内は結構。生徒たちは自らの足でその場に赴いているというのに、王たる我らが案内を連れていてはしめしがつくまい。ついてからはホールにいる教員に案内させるゆえ、そこまでの手出しは無用に願おう」
「? はぁ、そうですか。でしたら急ぎお向かいください」
わざわざ案内を断るアベルに、校長先生はその意図を測りかねたらしい。
かくいう私も、別に断ることもないんじゃないの? とか思っていたので内心首をかしげている。
「では行こうかシアン嬢。僭越ながらエスコートさせていただく」
……ここまで言われてようやく気付く私もたいがい鈍感である。
こいつ、私と二人きりになりたかっただけだ!!
部屋を出ると外で待っていたエドがすごい顔をした。
形容しがたい感情を表に出したのだと思うけど、それでも見れる顔なあたりイケメンって罪だ。
しかし、どうしてエドがそんな顔をしたかはわからないのだけど……
「エド。次はあなたが校長先生とご挨拶する番よ」
「……あの、ホールに向かうのだと思うのですが、案内の方などはおられないのですか?」
「アベル様が断っちゃって……じゃあ、私は先に行っているね」
「くれぐれもお気を付けください。僕もすぐに行きますので」
「? 校長先生の話は長いわよ? すぐには難しいと思うけど」
エドが部屋に入っていく。
むむむ……再開して以来、エドはなんだか私に隠し事が多いみたいだ。
仕方ないこととはいえなんだがもやっとする。
「話は終わったようだ。では参ろうか」
ひぃ、自然に手をつないでくる!
この距離の詰め方……というか遠慮のなさ。まさにプレイボーイ。
王族ってみんなこういう感じなのかなぁ……だとしたら側室やらが大勢できるのも納得というものだけど。
「ふむ、手が固いな。剣か、さもなければ鍬でもふるっておいでか?」
「き、気にしているので言わないでいただきたいです! 剣はよく振りますが……」
「気にする必要などあろうものか。この手は美しい。少なくとも、俺は好きだ」
「……そういうことをあまり臆面もなく言うのはやめたほうがよろしいかと」
「そういうこととはどういうことだ?」
「だから、好きとか美しいとか、そういうことです! 言わせないでください……」
どうして私が恥ずかしくならないといけないのか。
「それは失礼した。なにぶん、女性とこうして話すことなどないのでな」
「そうなのですか? てっきりあらゆる女性を見初めてはとっかえひっかえとかそんな感じかと……」
「そんなことはないぞ。俺が見惚れる女性などそうはいないからな。というか、シアン嬢が初めてだ」
そうなのか。
それは知らなかったけど、じゃああの壁ドンは初めての口説きだったのか……
……いや、初動の強さがおかしくない?
どんなチャラ男でも初ナンパで壁ドンはしないだろう。
「初めて故、不快に思わせることもあったかもしれんな。だがその、恋というのか。周りが見えなくなるというか、体がひとりでに動くというか」
「こ、恋ですか?」
「ああ。こういった胸の高鳴りは初めての経験だ」
お、落ち着け落ち着け。
私も、なんか胸がどきどきしてしまっている。
シアンがゲームの時、アベルに一途な恋をしていたのも関係があるのだろうか。
シアンは自分に対する好意というものを感じたことが人生で一度もなく(ゲームの話だが)、自分へ向けられた素直な好意に舞い上がり二人は相思相愛ではあった。アベルがシアンを見限るまでの話だが。
シアンはゲームでは入学式の挨拶は面倒と断っていた。なので、アベルがシアンに一目惚れし、アプローチしてくるのも当然その後。
そのタイミングがズレている関係で心の準備が出来ず、こうしてテンパってしまってるわけだが……よく考えたら当然のこと。ついゲームでの脳に引っ張られてしまっていた……。
ゲーム通りバックレてしまってもよかったかもしれないが、ここで全校生徒に顔を売ったほうが目的には近くなるし仕方ない。
しかし、アベルの行動力には困ったものだ。
壁ドンはするし軽々しく手はつなぐし、今こうしてる時も私の髪を手で梳いているし……
……いやいやいや!
「あの、アベル様!?」
「いや、綺麗な髪だと思ってな。こういった髪色はこちらの国ではあまり見ない」
「ですから、そういういったことをされるのは……」
「そういったこととは、こういうことも含まれるのか?」
言うや否や、アベルは私の顎をくいと軽くつまみ、自分の顔へと引き寄せるようにした。
「はっきり言えば、俺は恋など知らん。初心だ。だが、想いを遠回しに伝えるとか思うが故に伝えぬとか、まだるこしいことは好かん。自分の想いを、言いたいときに言えぬということもまた好かん」
真剣な目で私を見てくる金色の瞳。
瞳のうちに映る自分の顔が蕩けているようにさえ見えて、ぼうっと顔が熱くなる。
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大体、この王子即断即決が過ぎる!
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そんなだから、ゲームではシアンの変貌ぶりに苦悩することになるというのに……
「あの、お友達からで……」
かろうじて絞り出した言葉で、アベルは満足したようだった。
「友達か。俺には友達もおらなんだから、それもいい。では友達ということで、シアンと呼んでもいいかな」
「えっと……じゃあアベルと」
「うん。……なんだかむず痒いな! それもまたよし」
快活に笑うアベル。
なんだかずっと彼のペースだな……
と思っていると、アベルが私の背後に目をやって何かに気付いたようなそぶりを見せた。
「ふむ、邪魔が入りそうだな。エスコートすると言っておいてなんだが、後ろからエドアルドが来ている。すまないが彼とともにきてくれるか。俺は先行するのでな」
「え、ええ。構いませんが……」
エドが来るのもやけに早いが、どうしてアベルも一緒に行かないんだろう?
「ではそういうことで。また後程」
すたすたと歩いていくアベル。
後ろからエドが息を切らせて走ってきたのはほとんど同時だった。
「はぁっはぁっ……! な、なにも! されてませんか……!?」
「大丈夫だから落ち着いてっ。服も乱れてるし……そんなに心配だったの?」
「当たり前です! 大体、さっき言い寄られた人と早速二人きりになるなんて軽率がすぎますよ!」
怒られた……
本当はまた言い寄られてたけど、言ったらまた怒られそうだから黙ってよ。
「いや、でも何もされてないしきっとそんなに警戒しなくても大丈夫よ」
「……本当に、危機感とか……もうちょっと持って欲しいです。本当に」
そんなに警戒しないといけないのかな?
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