193 / 197
そして未来へ
191
しおりを挟む
『んっ ふんっ あぁ あっ さく やっ』
途切れ途切れの陽の嬌声と、くちくちと粘度の高い水音だけが響く寝室。
後孔への刺激を快感として覚えた陽の身体は、すっかり熟し妖艶な色香を放っている。
『朔也、もう入れて』
普段は何かを強請ることなどない陽の願い。すぐに叶えてやりたいと思うが、ようやく指2本を食んだばかりで朔也の剛直など受け入れられるわけがない。
『まだだ』
あやすように髪に額に眦にキスを落としながら、後孔を馴染ませていく。
少しだけ触れる痼にもっとハッキリとした刺激が欲しいのだろう。陽の腰がゆらゆらと揺れる。
陽の細く白い指が自身の茎へとのび、無意識のうちに直接的な刺激を求めているのはわかるのだが
『ダメだ』
例え陽自身であっても、そこに触れることなど許さない。
後孔も茎も触れられるのは己だけ。陽を快感で満たせるのは己だけなのだと、朔也は真剣に思っている。
陽の腕をシーツの上に縫い付け、茎への刺激は今はお預けだ。
朔也が与える刺激だけでなければならない。それだけが陽にとっての快感でなければならないのだ。
いや、違う。そうであって欲しい。
後孔を広げながら会陰への愛撫を繰り返せば、陽の呼吸が早くなる。鈴口には透明な雫が浮かび零れ落ちていく。
指3本を咥えられるようになったところで、少し奥の痼をコリコリと擦れば、一際高い嬌声があがる。
朔也の剛直を咥えさせようと指を抜き去れば後孔は物欲しげにヒクヒクと蠢く。
慣れた手付きでコンドームを被せ、正常位で少しずつ慎重に挿入する。
何度身体を重ねても、朔也が一番に緊張する瞬間だ。
華奢な陽を傷つけてしまわないかと恐怖心が緊張を呼ぶ。
そして陽は知っている。慎重に侵入した朔也の雁首が陽の痼を何度でも刺激してくれることを。
痼を擦られるのと同時に茎の裏側をクチクチと弄られると早々に頂が見えるのだ。
でもやはり朔也は意地悪だ。
あと少しで白濁を放てる。それを期待した陽の身体にグッと力が入る。
その瞬間、茎の裏側への愛撫が止められてしまうのだ。
それを何度か繰り返したところで、陽が本格的にグズり始める。
腹の中で滞る熱をどうにかしたいのだ。
『さくや ゴシゴシして』
これで茎の裏側を擦れば、間も無く陽は達することができるだろう。
痛いほどに立ち上がった茎を労るように撫でてみる。徐々にスピードを上げれば爪先をくっと丸めた陽が勢いよく吐精する。
ここで朔也も白濁を放てば、陽への負担は少ない。
頭ではわかっているが、下半身はそれほど理性的ではない。
できる限り長く陽の中に剛直を埋めていたいのだ。
陽の吐精が終わったタイミングで陽を横臥させ、後ろから腰を打ち付ける。
こうすれば、陽の茎がもう一度立ち上がることを朔也は知っているのだ。
途切れ途切れの陽の嬌声と、くちくちと粘度の高い水音だけが響く寝室。
後孔への刺激を快感として覚えた陽の身体は、すっかり熟し妖艶な色香を放っている。
『朔也、もう入れて』
普段は何かを強請ることなどない陽の願い。すぐに叶えてやりたいと思うが、ようやく指2本を食んだばかりで朔也の剛直など受け入れられるわけがない。
『まだだ』
あやすように髪に額に眦にキスを落としながら、後孔を馴染ませていく。
少しだけ触れる痼にもっとハッキリとした刺激が欲しいのだろう。陽の腰がゆらゆらと揺れる。
陽の細く白い指が自身の茎へとのび、無意識のうちに直接的な刺激を求めているのはわかるのだが
『ダメだ』
例え陽自身であっても、そこに触れることなど許さない。
後孔も茎も触れられるのは己だけ。陽を快感で満たせるのは己だけなのだと、朔也は真剣に思っている。
陽の腕をシーツの上に縫い付け、茎への刺激は今はお預けだ。
朔也が与える刺激だけでなければならない。それだけが陽にとっての快感でなければならないのだ。
いや、違う。そうであって欲しい。
後孔を広げながら会陰への愛撫を繰り返せば、陽の呼吸が早くなる。鈴口には透明な雫が浮かび零れ落ちていく。
指3本を咥えられるようになったところで、少し奥の痼をコリコリと擦れば、一際高い嬌声があがる。
朔也の剛直を咥えさせようと指を抜き去れば後孔は物欲しげにヒクヒクと蠢く。
慣れた手付きでコンドームを被せ、正常位で少しずつ慎重に挿入する。
何度身体を重ねても、朔也が一番に緊張する瞬間だ。
華奢な陽を傷つけてしまわないかと恐怖心が緊張を呼ぶ。
そして陽は知っている。慎重に侵入した朔也の雁首が陽の痼を何度でも刺激してくれることを。
痼を擦られるのと同時に茎の裏側をクチクチと弄られると早々に頂が見えるのだ。
でもやはり朔也は意地悪だ。
あと少しで白濁を放てる。それを期待した陽の身体にグッと力が入る。
その瞬間、茎の裏側への愛撫が止められてしまうのだ。
それを何度か繰り返したところで、陽が本格的にグズり始める。
腹の中で滞る熱をどうにかしたいのだ。
『さくや ゴシゴシして』
これで茎の裏側を擦れば、間も無く陽は達することができるだろう。
痛いほどに立ち上がった茎を労るように撫でてみる。徐々にスピードを上げれば爪先をくっと丸めた陽が勢いよく吐精する。
ここで朔也も白濁を放てば、陽への負担は少ない。
頭ではわかっているが、下半身はそれほど理性的ではない。
できる限り長く陽の中に剛直を埋めていたいのだ。
陽の吐精が終わったタイミングで陽を横臥させ、後ろから腰を打ち付ける。
こうすれば、陽の茎がもう一度立ち上がることを朔也は知っているのだ。
10
あなたにおすすめの小説
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる